飲食店の転職面接での質問例！回答例や答え方を紹介

飲食の転職面接の定番質問と回答例

飲食店の面接で聞かれることの多い定番の5つの質問と回答例を紹介します。

〈定番の5つの質問〉

• 自己紹介をお願いします
• 自己PRしてください
• 志望動機を聞かせてください
• 転職理由は何ですか
• 何か質問はありますか

自己紹介をお願いします

自己紹介では、氏名や応募先の飲食店で活かせる経歴、強みを伝えましょう。たとえば、次のようにまとめるといいでしょう。

「山田花子と申します。〇〇調理専門学校を卒業後、△△レストランに入社し調理スタッフとして働いています。仕込みから食材管理、調理全般を担当しています。本格イタリア料理を提供している御社に魅力を感じ、志望しました。どうぞよろしくお願いいたします。」

自己紹介は、30秒～1分程度になるよう簡潔にまとめましょう。

自己PRしてください

自己PRは自分の強みをのべましょう。具体的なエピソードや数字を盛り込むと伝わりやすくなります。

たとえば、チームで協力してスピーディーに料理を提供するスキルが強みの場合、ほかの調理スタッフと連携して効率よく業務を進めている様子を説明しましょう。

また、実例として「お客様から『スタッフの手際が良くて、見ていて気持ちがいい』とお声がけいただくこともあります。」というようなエピソードを盛り込むと、説得力が増します。

志望動機を聞かせてください

志望動機は給料や休日などの条件面でなく、応募先で得られるスキルや学び、貢献できることを話すことがポイントです。回答例として、次のような伝え方があります。

「割烹料理店でスキルを身につけたいため、志望しました。これまで個人経営の和食店で5年間調理を担当し、仕入れから味付けまで任されるなかで、和食の奥深さを学びました。御社では今までの経験を活かしながら貢献し、さらに割烹料理の技術を磨きたいと考えてます。」

自分の経歴と志望理由を結び付けることで、意欲が示しやすくなります。

転職理由は何ですか

転職理由を伝える際は、ネガティブな内容にできるだけふれず、前職の職場環境や人間関係を悪く言わないほうが望ましいです。「辞めたい」より「実現したいことがあるから転職する」という前向きな理由を話します。

たとえば、「料理長として、スタッフのマネジメントにも挑戦したいと考えて転職を決意しました。これまで10年間寿司職人として身につけた技術と経験を、御社で活かしたいと考えています。」という言い方です。

志望動機につながる転職理由を伝えると、納得感が高まります。

何か質問はありますか

面接の最後に聞かれる定番の質問で、逆質問ともいわれます。逆質問の例を紹介します。

• 1日の仕事の流れ
• 入社後に担当できる業務
• チームが仕事を進めるうえで大切にしていること
• 従業員のキャリアパスの例

逆質問は、以下のように自己PRを盛り込むことも可能です。

「現職では、ほかのスタッフとのチームワークを大切にして働いています。御社はチームとして業務を進めるとき、どんなことを大事にされていますか。」

1つだけしか逆質問を考えていない場合、面接で答えが出てしまうこともあります。2、3個用意しておきましょう。

飲食の転職面接で希望をすり合わせる質問

入社後の条件面での希望を質問されることがあります。質問例を3つ紹介します。

いつから働けますか

勤務開始日を質問された場合、離職中と在職中とでは答え方が異なります。離職中の方は、「明日から働けます」など、すぐに働ける意思を示すと好印象です。

在職中の方は現職に迷惑がかからないよう引継ぎ期間を考慮し、以下のように余裕のある入社予定日を伝えましょう。

「2カ月後の来月9月1日ごろから働ける見込みです。在職中のため引継ぎにお時間をいただけたらと考えております。」

オープニングスタッフの募集の場合、「何日までに来てほしい」という企業側の希望もあります。入社日が遅くなりすぎないよう注意が必要です。

給料の希望はありますか

入社後の希望の給料や、今もらっている給料について質問されることがあります。このような質問では、以下のように年収で答えるとスムーズです。

「現職の年収は約450万円です。希望年収は御社の規定に従いたいと考えていますが、可能であれば現在の年収と同程度以上で相談できたらと思います。」

月給とは、残業代やボーナスなどが含まれない賃金のことです。月給で答える場合、ボーナスや残業手当は別でもらっていたらそのことにもふれましょう。

残業できますか

採用担当者が残業について質問する理由は、実際の勤務状況を正直に話し、入社後のミスマッチを防ぎたいためです。繁忙期などに残業が発生することもあるため、あらかじめ応募者の希望を確認したいという意図もあります。

残業に関しては、求人票に記載されていることが多いため、事前に確認しておきましょう。残業可能な場合、「現職でも月20時間ほど残業していて、体力的にも無理なく働いております。」というように、対応できることを伝えましょう。

飲食の転職面接で答えにくい質問

転職の面接では、答えにくい質問を受けることがあります。質問の例と回答例を紹介します。

ほかの飲食店も受けていますか

採用担当者から、ほかに受けている飲食店や選考の進み具合について聞かれることがあります。質問する理由は、応募者の志望度がどれくらい高いのか、内定を出した場合に辞退される可能性があるのかが知りたいからです。

「ほかの飲食店にも応募していますが、こちらのお店が第一志望です。」というように、志望度が高いことを説明します。

複数に応募していても、応募しているところで働きたい意思を明確にアピールできれば、マイナスな印象になることは少ないです。

転職回数が多いのはなぜですか

転職回数が多い場合、理由を聞かれることがあります。回答例を3つ紹介します。

• A店からB店に転職した理由は、懐石料理のスキルを本格的に身につけたいと考えたためです
• スタッフをマネジメントするスキルを高めたいと考え、リーダー職にチャレンジできるC社に転職しました
• 将来的に独立開業したいため、幅広い仕事を経験したいと考えて、転職を重ねました

もっとスキルアップしたいから転職した、というように前向きな理由を語ります。

ブランク期間は何していましたか

1年以上の無職期間がある方は、ブランク期間について質問される可能性が高いです。ブランクの理由は以下のように人それぞれです。

• 資格取得のために勉強
• 親の介護
• 病気の療養
• 家業や農業の手伝い
• 家事の手伝い
• ボランティア

「実家の農業を手伝いながら、調理関連の資格取得に向けて勉強していました。」という話し方があります。職歴の空白期間を埋めるために、事実と異なることは言わないようにしましょう。社会保険の手続きで、どの会社にいつまで勤めていたかが分かります。

空白期間の伝え方は難しいものです。もし少しでも悩んだ場合はプロの転職エージェントに相談してみるのも1つの方法です。フードコネクトはフードコネクトは飲食業界に特化した転職エージェントで、転職のサポートに強みがあります。

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職種別のよくある質問集

調理スタッフやホール、店長などの職種別のよくある質問例を紹介します。

調理スタッフの場合

調理スタッフへの質問には、このようなものがあります。

• 調理師を目指した理由を教えてください
• 得意な料理を教えてください
• 入社後はどんな調理師になりたいですか

仕事に対する意欲や自店舗との相性をみる質問です。意欲の高さとお店との相性のよさを表現します。

たとえば、入社後になりたい調理師の姿について質問された場合は、「入社後は先輩の働きぶりをよく見て仕事を覚え、将来的にはエリア初の女性の主任調理師としてチームをまとめたいです」というような目標を語りましょう。

応募先との相性のよさをアピールするためには、応募先について理解しておく必要があります。事前に、応募する飲食店を研究して、お店の特徴をつかんでおくことが大切です。

ホールスタッフの場合

ホールスタッフは、キッチンや受付などと連携しながら接客する職種です。そのため、以下のようにチームワークやコミュニケーション能力について質問されることが少なくありません。

• チームワークは得意ですか
• 商品をすすめるときのセールストークは
• クレームにはどう対応しますか

回答例としては、「チームワークは得意です。前職ではキッチンのスタッフとしっかりコミュニケーションをとって働いていました。御社でも、周囲と連携して働きたいです」という答え方があります。

クレーム対応については、落ち着いてお客様のお話を聞き、マニュアルにそって丁寧に対応する姿勢をみせましょう。近年では、不当なクレームには毅然とした対応をとる飲食店も増えています。

店長・店長候補の場合

店長・店長候補の場合は、マネジメント力や状況にあった判断力について聞かれる傾向があります。質問例をまとめました。

• 店長の仕事で難しいことは何だと思いますか
• メンバー同士で意見が対立したらどうしますか
• 複数種類の業務にはどのように取り組んでいますか

このような質問を受けたら、経験談を交えながら、これまでもしっかり対応してきたことを示しましょう。「結論＋具体的な取り組み」という流れで答えると、自己PRにもつなげられます。

たとえば、「店長の仕事でむずかしいと感じることはスタッフのモチベーション管理です。現職では、ひとり一人の体調や表情をよく見て、小さな変化に気づけるよう心がけています」というような回答です。

飲食の転職面接はリラックスして受けよう

飲食店の面接では、自己紹介や志望動機などを通じて、意欲やスキルの高さを伝えることが大切です。前向きな気持ちや経験を話すことで、自分の魅力が自然にアピールできます。

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