飲食業界で長年働いてきたものの、「仕事を続けていて大丈夫かな」と不安になる40代は少なくありません。
体力面や介護問題など、転職を考えるきっかけはひとそれぞれです。店長にまでのぼりつめたのち、別の道を模索する方もいます。
本記事では、40代の飲食業従業員が転職できる可能性や、転職先の探し方などを解説します。
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目次
- 40代飲食業の転職は難しい?
- 40代で転職する人はいる
- 異業種は幅広く探せば可能
- 異業種で評価されるスキル
- 40代の飲食業界からの転職理由
- 体力的なキツさと収入の伸び悩み
- 飲食店店長から転職は将来への不安感
- 介護で職場環境を変えたいから
- 40代飲食業の転職で知っておきたいこと
- 40代が飲食からの転職で失敗する原因
- 年齢で不利になるケースとは
- 働きやすい飲食店に転職する選択肢も
- 飲食業40代が仕事を探す方法
- 転職サイト|マイペースに転職活動可能
- 転職エージェント|転職活動支援が充実
- ハローワーク|自身で求人をチェック
- スカウト|会社からのスカウトを待つ
- 40代飲食業から転職はできる!
40代飲食業の転職は難しい?

40代の転職事情や、飲食業の方の転職可能性について解説します。
40代で転職する人はいる
厚生労働省の調査によると、40代で転職する人は全体の5~10%程度になります。2023年の常用労働者のうち、1年以内に転職して現職に入職した方の割合は下表のとおりでした(※1)。
年代 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
40~44歳 | 6.3% | 11.4% |
45~49歳 | 5.3% | 8.9% |
20代や30代より転職入職率は低いとはいえ、40代で転職している方は一定数います。「40代を採用している会社はある」「40代は男女ともに転職可能」ということがわかります。
※1:参考:厚生労働省「-令和5年雇用動向調査結果の概況- 」2025年6月
異業種は幅広く探せば可能
「飲食業からほかの業界に転職したいけど、飲食業以外の経験がない」という40代もいます。
しかし、業界未経験者でも転職しやすい仕事はあります。厚生労働省が紹介している「未経験でも比較的入りやすい職業」から、40代向けで就業者の統計データで年収350万円以上の職業の例を紹介します(※2)。
職業 | 業種 | 年収 | 年齢 |
---|---|---|---|
コールセンターオペレーター | サービス業 | 393.6万円 | 43.6歳 |
スーパー店員 | 卸売業、小売業 | 369.4万円 | 42.7歳 |
一般事務 | 情報通信業、金融業など | 529.6万円 | 44.5歳 |
水産ねり製品製造 | 製造業、卸売業など | 366.2万円 | 43.5歳 |
倉庫作業員 | 運輸業、郵便業 | 394.5万円 | 46.9歳 |
検査工(食料品等) | 製造業 | 426万円 | 43.6歳 |
建設・土木作業員 | 建設業 | 415.1万円 | 46歳 |
事務職は40代未経験の場合、厳しい傾向にありますが、さまざまな仕事に目を向けるのもひとつの方法です。
※2:参考:厚生労働省「未経験でも比較的入りやすい職業 」2025年6月
異業種で評価されるスキル
店長や料理長、チーフなど、マネジメント経験者も多い40代が、異業種で活かせる経験とスキルを紹介します。
- 在庫管理・食材調達の経験
- 人材採用・人材育成の経験
- 原価管理の経験
- 調理スキルや食材に対する豊富な知識
- 外国語の語学力
原価管理や人材採用・育成などのマネジメント業務の経験は、さまざまな業種で活かせます。
なお、食品工場は、調理スキルや食材に関する知識が重宝されるうえ、飲食店より拘束時間の短いところもあります。
40代の飲食業界からの転職理由

40代が飲食業界から転職したいと考える理由を紹介します。
体力的なキツさと収入の伸び悩み
飲食業は立ち仕事が多いため、40代になって足腰などに痛みを感じる方がいます。年齢とともに収入が上がらない店舗もあるため、「身体もつらいし給料も上がらない」と限界を感じてしまう方も少なくありません。
一方で、飲食業のなかで業績が好調な会社は、賃上げをして働きやすい環境を整えているところも多いです。たとえば、すかいらーくグループなどは人材への投資を積極的に行っています。
飲食の仕事が好きなものの、体力面と収入面から転職を考えている方は、飲食業で好条件の職場を探す方法もあります。
飲食店店長から転職は将来への不安感
飲食店の店長や料理長で活躍していても、「店舗の将来が不安」「営業と事務作業の両立が大変」という理由で、転職を考える方がいます。
売上が伸びない場合、店舗の将来性に不安を感じることがあります。また従業員数が少ない飲食店の場合、店長がシフトの調整や食材の発注、調理や接客、クレーム対応まで担当することが多いです。
その結果として、プレッシャーや業務負荷が大きくなって、心身ともに疲弊してしまうこともあります。
介護で職場環境を変えたいから
親の介護のために長時間働けない方や、親がデイサービスから帰宅する夕方には退勤しなくてはいけない40代もいます。残業できなくなり、介護離職につながるケースがあります。
長時間労働や残業のしづらさは、飲食業に限ったことではありません。2025年4月に「育児・介護休業法」が改正され、さまざまな業界で介護と両立しやすい職場づくりが少しずつ進んでいます。
飲食業のなかには、高齢者施設や、学校の給食の調理業務など、残業が少ない業態もあります。飲食業から離れる前に、こうした職場の求人を探してみると、働きやすい職場が見つかるかもしれません。
40代飲食業の転職で知っておきたいこと

40代の飲食業経験者が、転職成功するために知っておきたいポイントを解説します。
40代が飲食からの転職で失敗する原因
40代の飲食従業員が転職で失敗する原因として、以下のようなものがあります。
- 退職してから転職活動を始めたので、焦って転職先を決めた
- 転職したものの、転職理由だった労働条件の不満が解消されない
- 転職先の仕事内容が合わず、飲食業に戻りたい
- 家族の不安感を解消するために、不本意な会社に転職した
転職に失敗する原因はさまざまですが、転職を成功させるために、転職したい理由を振り返り、希望条件を満たす職場を探しましょう。
焦って転職活動をしないためにも、転職のプロに相談するのも1つの方法です。
飲食業界に特化している転職エージェントであれば、転職市場について詳しく、また経験を魅力的に面接で伝えられるようサポートも可能です。
年齢で不利になるケースとは
40代は20代、30代より社会人経験が豊富な一方で、就職氷河期世代にあたり、学校を卒業後、正社員で希望する仕事に就けなかった人が少なくありません。
本人の能力は高いのに、仕事での実績があまりない場合、年齢がネックになり、転職で不利になるケースがみられます。
「若手をイチから育てたい」という会社や「40代や50代の管理職が在籍しているので、若年層を採用したい」という会社では、選考で苦戦する可能性があります。
一方で最近は40代、50代以降の転職も増えています。
転職市場で評価される可能性があるので、プロのキャリアアドバイザーと経験の棚卸をすると良いでしょう。
働きやすい飲食店に転職する選択肢も
40代飲食業の経験者が転職を考える際、異業種だけでなく、働きやすく労働環境のいい飲食店を候補に入れるという選択肢もあります。飲食店は未経験歓迎のところが多く、40代が活躍している職場も多いです。
飲食店のなかには、ロボットやAIを導入して従業員の配膳や店舗オペレーションの負担を軽くし、ミキサーや圧力なべなどのキッチン用品で調理の負担を軽くして、労働時間短縮に成功しているところも増えています。
同じ飲食業界ではあれば、経験を活かし同程度の給与で転職できるため、給与水準を落としたくない方は検討すると良いでしょう。
飲食業40代が仕事を探す方法

飲食業の40代が仕事を探す方法を4つ紹介します。
転職サイト|マイペースに転職活動可能
転職サイトは、自分で自分にあった求人を探して応募し、書類選考に通ったあと、面接を受けます。おもな特徴やメリットなどについて、表にまとめました。
特徴 | 求人サイトに登録して、自分で求人に応募し、面接を受ける |
メリット | 自分のペースで転職活動ができる |
注意点 | 自発的に動かないと転職活動が進まない |
こんな人におすすめ | 自分で選考対策ができ、転職活動を進められる人 |
転職サイトを利用した場合、採用担当者とのやり取りは、自身で行います。主体的に、転職活動を進められる方にぴったりです。
一方で、自分にあう求人が見つけられなかったり、自己管理しながら転職活動を進めるのが苦手だったりする人は、転職活動が長期化してしまう可能性もあるので注意しましょう。
転職エージェント|転職活動支援が充実
転職エージェントとは、担当者が転職活動を支援してくれるサービスです。転職エージェントの特徴は以下のとおりです。
特徴 | 担当者が求人紹介や選考対策を支援する |
メリット | 職務経歴書の作成支援や面接対策支援が充実している |
注意点 | 自分のペースで転職活動がしにくいと感じる人も |
こんな人におすすめ | 転職活動に不安を感じている人 |
転職エージェントは、転職活動のプロが支援してくれます。サービス利用料は無料です。転職サイトに載っていない非公開求人を扱っているところもあります。
転職エージェントには、業種を問わず幅広い求人を扱っている総合型転職エージェントと、飲食業界など業種に特化した求人を扱っている特化型転職エージェントがあります。
ハローワーク|自身で求人をチェック
ハローワーク(公共職業安定所)は、厚生労働省が運営していて、転職活動の支援が受けられる行政機関です。全国500カ所以上にあります。ハローワークの特徴は下表のとおりです。
特徴 | 求人紹介のほか、職業訓練や各種支援制度が利用できる |
メリット | 就職氷河期世代向けの支援メニューもある |
注意点 | 求人によっては給与や待遇に差がある |
こんな人におすすめ | 転職活動をしながら、職業訓練なども受けたい人 |
ハローワークは、就職氷河期世代や子育て中の女性の就職支援も手厚いです。応募書類の添削や面接対策のアドバイス、失業手当の申請サポートなどが受けられます。
令和7年度から、就職氷河期世代の支援の対象年齢が35〜59歳に広がりました。40代の求職者が利用しやすい環境です。
スカウト|会社からのスカウトを待つ
自身の経歴を転職支援サービスに登録して、スカウトサービスの利用登録をしていれば、会社から、スカウトメールが届く可能性があります。スカウトサービスの特徴は下表のとおりです。
特徴 | 自分の経歴を見た会社からスカウトメールが届く |
メリット | 自分で求人を探す手間が省ける |
注意点 | 経歴によっては、スカウトメールがあまり届かないこともある |
こんな人におすすめ | 想定していなかったような仕事と出あいたい人 |
思ってもいなかったような優良な会社からメールが届く可能性もある一方で、希望条件にあっていない会社からメールが届くこともあります。
数多くスカウトメールを送信している会社もあるため、スカウトメールが届いてもすぐ採用されるというわけではありません。
40代飲食業から転職はできる!
40代は社会人経験が豊富で、マネジメント経験のある方も多いです。一方で、働きやすさや介護を考えて転職を検討する人もいます。
「働きやすい環境の飲食業に転職したい」と考えている40代は、飲食業界の転職を支援している転職エージェントのフードコネクトにぜひご連絡ください。希望にそった働きやすい職場をご紹介します。
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