【転職準備】生鮮業界の転職活動の準備の進め方。流れややることを徹底解説

必要書類チェック表

転職活動は平均3カ月ほどかかるといわれています。一般的な転職活動のスケジュールと流れを下表にまとめました。

期間	流れ	やること
1週目	転職活動の事前準備	・自己分析 ・業界研究
2～4週目	書類作成・求人応募	・履歴書・職務経歴書の作成 ・求人サイトや転職エージェントに登録して応募
4～8週目	面接	面接対策
9～12週目	内定・退職と入社の準備	・各種書類を受け取り提出 ・引継ぎ

自己分析や求人応募は合わせて1カ月ほどみておきましょう。面接は2回ほど実施する会社が多いため、選考に1カ月くらいかかります。退職したい時期が決まっているなら、退職日から逆算してスケジュールを立てるやり方がおすすめです。

転職活動で準備するもの

生鮮業界の転職活動で事前に準備しておきたい3つのものを紹介します。

履歴書と職務経歴書

まず、履歴書と職務経歴書を準備しておきましょう。どちらも求人に応募する際に必要です。

履歴書は氏名や住所、学歴など、自分の履歴を書く書類です。職務経歴書は、今までの業務経験やスキルなどについて記載します。自分の強みが伝わるよう分かりやすくまとめることが大切です。

また職務経歴書はビジネス文章として、ある程度決まったフォーマットがあります。事前にインターネット上などから、テンプレートをダウンロードして準備しておきましょう。

携帯電話・スマートフォン

応募先の採用担当者などと連絡を取りあうため、スマートフォンなどの携帯電話は必須です。履歴書にも連絡先としてつながりやすい電話番号を記入しなくてはいけません。

スマートフォンがあれば、オンライン上のサービスを利用して履歴書や職務経歴書も作成できます。スペックにもよりますが、インカメラを使ってオンライン面談に対応することも可能です。

なお、パソコンが用意できれば、求人検索や各種書類作成、オンライン面談などがよりスムーズに進められます。

スケジュール管理ツール

スケジュール管理ツールがあると、計画的に転職活動を進めることができます。前もって、スケジュール帳やアプリを準備しましょう。

Googleカレンダーをはじめスケジュール管理ツールのなかには、予定日の前日などに通知してくれるものや、日時が記載されたメールからカレンダーに予定を自動的に登録するものもあります。

転職活動は仕事をしながら複数社の応募と選考を進めます。面接日時が重ならないようしっかり管理しておきましょう。

転職活動の進め方【3つのステップ】

転職活動は、以下の3ステップで進めます。

1. 応募
2. 面接
3. 内定・退職・入社準備

それぞれの手順について分かりやすく解説します。

ステップ1.応募

気になる会社が見つかれば、書類を準備して応募します。応募に必要な書類は下記の3つです。

• 履歴書
• 職務経歴書
• 送付状

採用担当者は忙しいため、職務経歴書を流し読みしてしまうことが考えられます。採用担当者が職務経歴書をパッと見るだけで内容も理解できるよう、見やすいレイアウトと読みやすい文章を心がけましょう。

また、会社によって求める人材像やスキルは異なります。応募先の会社の求める人材像に沿うよう実績を記載することが重要です。送付状には、自分の名前や宛先、書類の概要を記載します。

ステップ2.面接

書類選考に通過したら、次は面接です。事前に質問を想定して、返答を考えておきましょう。面接で聞かれることの多い質問を下表にまとめました。

質問項目	質問例
自己紹介	自己紹介をお願いします
転職理由	なぜ今の会社を辞めようと考えたのですか
実績	あなたの強みを教えてください
志望動機	なぜ弊社を志望しているのですか
逆質問	最後に、何か質問はありますか

面接官は面接で応募者の人柄やコミュニケーション能力などを知りたいと考えています。緊張しすぎず普段どおりリラックスして話せるように、事前に面接の練習をしておきましょう。

ステップ3.内定・退職・入社準備

内定が出たら、退職と入社の準備を行います。内定から入社手続きまで円滑に進めるために、以下のポイントに気をつけましょう。

• 一般的に、内定から1週間以内に応募先へ承諾するか返事しなくてはいけないため、志望度の高い会社の最終面接日を近づけておく
• 円満退職やトラブル防止、有給消化のためにも、退職日の1カ月前には退職願を出し引継ぎを行う
• 入社後の業務効率を上げるため、転職先の業務についてあらかじめ学んでおく

円満退職やスムーズな入社のために、事前の下準備が大切です。

転職準備にまつわるQ&A

転職準備に関するよくある質問をまとめました。

転職活動が会社にバレたくないのですがどうすればよいでしょうか？

転職活動をバレないようにするには、こちらにある行動はとらないよう注意しましょう。

• 転職活動中であることを、上司や同僚に話す
• 職場で、応募先の会社の採用担当者と電話で話す
• 私服通勤の職場なのに、面接日にスーツで出勤する

たとえ信頼している上司や同僚でも、転職活動について話さないようにします。職場にいる間は、面接日程調整などの電話にも気をつけなくてはいけません。会社によっては、退職を検討している同僚に気付いた場合、人事部に報告する義務が課せられているケースもあるからです。

私服通勤の方は、平日や休日含めてスーツ姿を同僚に見られないよう気をつけましょう。面接会場そばでスーツに着替えるほうが無難です。

転職活動は在職中と退職してからのどちらが良いでしょうか？

転職活動は、在職中に行なうほうがおすすめです。転職活動を在職中に行う場合、このようなメリットがあります。

• 金銭的に余裕のある状態で転職活動ができる
• 転職活動が長引いても無職ではないため深刻化しにくい
• 無職期間が発生しない

在職中に転職活動を行うことで、金銭的な不安が少なく気持ちに余裕もできます。無職期間やブランクがないため、転職活動を有利に進めることが可能です。在職中の転職活動は慌ただしいものですが、できるだけ退職前に転職先を見つけましょう。

転職活動にはどのくらい資金が必要ですか？

転職活動のための準備資金は、在職中か退職後かによって異なります。どちらのケースでも以下の転職活動費は必要です。

• 面接交通費
• 宿泊費（U・Iターン転職などの場合）
• 面接までの時間調整のための外食費、カフェ代
• 履歴書や職務経歴書の印刷代
• 切手代

退職後に転職活動をされる方は、こちらの税金などを支払う資金も準備しておかなくてはいけません。

• 住民税
• 国民年金
• 健康保険

そのため、退職後に転職活動をされる方の転職活動準備資金はこちらの計算式から算出できます。

転職活動準備資金＝転職活動費＋税金など＋生活費－失業保険給付額

資金不足から焦りが生じないよう、事前に転職活動費を貯めておきましょう。

求人票をみるポイントを教えてください。

求人票を見る際は、以下のポイントをチェックしましょう。

項目	ポイント
給与	基本給にくわえ、手当の有無や残業代について確認
休日	休日は完全週休2日制と週休2日制がある。週休2日制は、1カ月のうち最低1週は2日休日があるという制度
保険	「社会保険完備」の記載があるかチェック。ない場合は、雇用保険や労災保険など、どの社会保険に加入できるか確認
試用期間	試用期間の労働条件と期間を確認。本採用後と労働条件が違う場合もある
交通費	交通費は月〇万円まで、と上限が定められているケースもある

転職後のミスマッチを防ぐために、求人票はしっかり確認しましょう。

履歴書・職務経歴書の書き方を教えてください。

履歴書は、略語を使わず丁寧に記入しましょう。職務経歴書はA4書類で1～3ページにまとめます。職務経歴書に盛り込みたい項目をまとめました。

盛り込む項目	具体的内容
店舗の概要	店舗の業態やコンセプト、立地、客席数、スタッフ数など
マネジメント経験	シフト管理や売上・在庫管理など、スタッフ管理や数値管理経験
自己PR	予算に対する目標達成率、コスト改善率、顧客満足度など
資格・スキル	調理師免許やパソコンスキル、語学力など

採用担当者に自分の魅力を伝えるために、数字を用いて分かりやすく書くことが重要です。

転職活動を成功させるには事前準備が大切

転職活動は、事前に履歴書や職務経歴書、携帯電話などを準備します。転職活動の期間は3～6カ月ほどかかることが多いため、できるだけ在職しながら転職活動を行うよう心がけます。退職後に転職活動をする場合は、事前に資金の準備が必要です。

求人票をしっかり読み込み実績がアピールできる職務経歴書を書いて、理想の職場に転職しましょう。