飲食店にはさまざまな業種や業態があり、なかには複数を組み合わせた店舗もあります。
本記事では、業種と業態の違いをわかりやすく解説します。人気のある飲食店の業種・業態を一覧で紹介し、それぞれの特徴や仕事内容についても紹介。
独立開業を考えている方が、自分にあった業種・業態を選ぶ際のポイントにもふれました。
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目次
- 飲食店の業種と業態とは
- 飲食店の業種一覧
- 居酒屋
- 寿司屋
- 焼肉店
- 和食
- カフェ
- 飲食店の業態一覧
- 専門レストラン
- ファーストフード
- バイキング
- テイクアウト
- 立ち飲み
- 独立する場合の業種と業態の選び方
- 働いた経験がある業種や業態で選ぶ
- 自分に合った業種や業態から選定する
- フランチャイズのなかから見極める
- 飲食店の業種選びは強みがいかせるものを
飲食店の業種と業態とは

飲食店には、多種多様な業種と業態があります。
業種とは、飲食店のジャンルのようなもので、提供する料理の種類を分類したものです。寿司屋や焼肉屋というように「~屋」で表現できるものが多い傾向にあります。
業態とは、料理を提供する方法を分類したものです。たとえば、安く速く料理を提供するファーストフードや、持ち帰れる料理を提供するテイクアウトなどです。営業時間や売り場面積などの営業形態によっても分類されます。
ファーストフード+テイクアウト+イートインなど、複数の業態をあわせもつ飲食店も多いです。
なお、日本の産業を分類している総務省の日本標準産業分類によると、大分類に「宿泊業、飲食サービス業」があり、中分類で『飲食店』と『持ち帰り・配達飲食サービス業』に分かれます。
また、中小企業基本法では、「宿泊業、飲食サービス業」のうち、『飲食店』と『持ち帰り・配達飲食サービス業』が[小売業]に分類され、『宿泊業』が[サービス業]に分類されます。
飲食店の業種一覧

飲食店の業種を10種類選定し、下表にまとめました。
業種 | 特徴 |
---|---|
居酒屋 | お酒とお酒に合う料理を提供。少人数から宴会まで対応できるお店が多い |
寿司屋 | 寿司職人が寿司を握る高級店から、リーズナブルな回転寿司まである |
焼肉屋 | 焼肉を提供する業種。テーブル席にコンロが設置されているお店も多い |
和食 | 日本の伝統料理である和食を提供する。庶民的な店や割烹、料亭がある |
カフェ | コーヒーを中心に提供。コーヒー専門店のなかには行列ができる店も |
フランス料理 | 高級フレンチや記念日向けの店、ペット同席可の店などがある |
イタリア料理 | 窯焼きピッツァなどの本格イタリアンから気軽なイタリアンまで種類豊富 |
ラーメン | 博多ラーメンや台湾ラーメンなど地域性のある店や家系ラーメンなどがある |
カレー | 需要が安定していて作り置きできるため開業しやすい業種といわれることも |
そば・うどん | 江戸そばや手打ちうどん、老舗のうどん店などさまざま |
代表的な5つの業種について、くわしく解説します。
居酒屋
居酒屋とは、お酒と料理を提供する飲食店のことです。バーに比べて、日本風の雰囲気をもつお店が多い傾向にあります。店内にテーブル席や座敷を備えていて、1~2人の少人数から10人以上の宴会まで対応可能な店舗も豊富です。
居酒屋は、個人経営から大手全国チェーンまで、さまざまな規模の店舗があり、調理スタッフや接客をするスタッフが働いています。深夜まで営業している店舗の場合、深夜残業手当が支給されるところも多いです。
寿司屋
寿司屋には、寿司職人が握った寿司を提供する本格寿司店やチェーン展開している回転寿司店などがあります。昭和初期に創業した老舗寿司店やアットホームな寿司店など、お店の雰囲気もさまざまです。
なかには、カウンターの前に新鮮な魚介類を並べ、お客様からのオーダーを受けて寿司職人が握る寿司店もあります。このようなお店で働く場合、寿司を握りながらお客様とコミュニケーションが取れる人は重宝されます。技能手当がつく寿司店も多いです。
焼肉店
焼肉店とは、焼肉をおもに提供している店のことです。自宅で焼肉をして煙を気にするより、お店で食べたいという人からの安定したニーズがあります。希少部位を提供する焼肉店やコスパのいい焼肉店、食べ放題の焼肉店など、他店と差別化しているお店も多いです。
焼肉店で調理スタッフとして働いた場合、肉の部位ごとのさばき方や調理、盛り付けなどが学べます。焼肉店によっては、全国の有名ブランド肉やA5ランクの国産黒毛和牛をあつかっているところもあります。
和食
和食とは、日本で発達した伝統的な料理を提供するお店のことです。2013年に和食がユネスコ無形文化遺産に登録され、インバウンドの外国人をはじめニーズが高まっています。和食を提供しているお店のなかには、予約が取りにくい人気店も多いです。
和食のお店で働いた場合、調理スキルや食材の目利きのスキルなどが磨かれます。高級和食料理店のなかには、修行を強いるのではなく、働き方改革を行なって働きやすい環境づくりに力を入れているところもあります。
カフェ
カフェでは、おもにコーヒーを提供します。カフェとはフランス語でコーヒーのことです。個人経営のコーヒー専門店もあれば、大手チェーン店もあります。
カフェは、混雑時でなければ仕事や勉強の場として利用される機会も多いです。近年では、無料Wiーfiや電源設備を提供して、多くの人から親しまれている店もあります。
コーヒー専門店のようなカフェで働いた場合、コーヒーの焙煎や抽出の技術が学べ、バリスタのような専門知識を身につけられるケースも多いです。
飲食店の業態一覧

飲食店の業態のうち、10種類を表にまとめました。
業態 | 特徴 |
---|---|
専門レストラン | 特定のジャンルに特化した料理を落ち着いた空間で提供する |
ファーストフード | リーズナブルな料理をスピーディーに提供する |
バイキング | 食べ放題のお店がほとんどで、お客様自身が料理を取りに行く |
テイクアウト | 飲食店が調理した料理をお客様が持ち帰る |
立ち飲み | 店内に椅子がなく、お客様は立ったままお酒と食事が楽しめる |
ファミリーレストラン | ファミリーを中心に幅広い顧客層が対象で、営業時間も長い |
ホームデリバリー | お客様の自宅や会社に店員が料理を配達する |
バーチャルレストラン | 実店舗をもつ飲食店が別種のデリバリー専門店を展開すること |
キッチンカー | 厨房設備を備えた車両で飲食物を販売する |
ポップアップ | 平日や週末など期間限定で飲食店を営業する業態 |
代表的な5つの業態について、くわしく解説します。
専門レストラン
専門レストランは、和食やフレンチなど、特定のジャンルに特化したレストランのことです。そのジャンルに精通したプロの料理人が調理します。専門レストランは、落ち着いた雰囲気のお店が多いため、ゆったり食事をしたいお客様が多い傾向にあります。
専門レストランで働いた場合、そのジャンルの調理のスキルを上げることが可能です。たとえば、フレンチレストランの場合、フレンチにあった野菜の下処理や魚介類の下処理、味付けなどが学べます。フレンチに合う食器選びやワインの選定などの知識も身につきます。
ファーストフード
ファーストフードは、比較的安価な商品をそろえ、注文を受けてからスピーディーに提供する業態です。
日本フードサービス協会の「外食産業市場動向調査 令和 6 年(2024 年)年間結果報告」によると、ファーストフードの売上は堅調で、売上高は前年比108.1%の成長を記録しました。
ファーストフードの多くの店舗では、注文を受けるスタッフと調理するスタッフは役割分担しています。いずれの業務も迅速かつ正確なオペレーションが求められます。
バイキング
バイキングは、お客様から一定の料金をいただき、和洋中さまざまなジャンルの料理を提供する業態です。ホテルバイキングやランチバイキングのほか、オーダーを受けてから調理するオーダーバイキングというシステムを採用しているお店もあります。
バイキングで働いた場合、多種多様な料理を作るスキルを身につけることが可能です。料理長として調理の腕を磨くキャリアのほか、店長やエリアマネージャーとして店舗運営を担うキャリアもあります。
テイクアウト
テイクアウトとは、飲食店で調理した料理をお客様が持ち帰る業態で、「持ち帰り」と表現されることもあります。
コロナ禍のときに、自宅で食事をしたいお客様からのニーズが高まり、テイクアウトの市場が伸びました。2025年の現在も、市場規模は高い水準を維持しています。
さまざまな業態の飲食店がテイクアウトのサービスを提供しているほか、テイクアウト専門店もあります。テイクアウト専門店は、丼物や点心、アイスなど種類も豊富です。
立ち飲み
立ち飲みとは、お客様が立ったまま手軽にお酒を楽しめる業態です。短時間の利用や一人で気軽に立ち寄りたい人のニーズに応えています。コロナ禍以降、立ち飲みの業態の飲食店が増えています。
立ち飲みの飲食店は活気があり、カウンター越しにお客様と会話する機会が多いため、接客が好きな人に向いている業態です。
一方で、サービスより料理の質を優先する立ち飲み店もあります。接客サービスより料理の腕を磨きたい人は、そのようなお店を選ぶといいでしょう。
独立する場合の業種と業態の選び方

飲食業界で経験を積みたい方に向けて、おすすめの業種と業態の選び方を紹介します。
働いた経験がある業種や業態で選ぶ
まずは、今までに働いた経験がある業種や業態から選ぶ方法があります。実務経験がある分野であれば、腕により磨きをかけた料理をお客様に提供することができるからです。
これまでの経験で調理スキルが身についていれば、新しい店舗をオープンさせた際にも、すぐにスキルが活かせられます。
さらに、経験のある業種や業態の場合、店舗スタッフの教育やオペレーションのマニュアル作成もしやすく、商品分析や原価計算などもスムーズに行えます。
飲食店を開業する際、調理師免許は必要ありませんが、食品衛生責任者の資格が必要です。実務経験があっても、食品衛生責任者の資格がなければ飲食店が開業できません。食品衛生責任者は約6時間の講習を受講して、テストに合格すれば取得できます。
▼参考記事
自分に合った業種や業態から選定する
自分に合った業種や業態を考える際に、判断材料となるポイントを紹介します。
項目 | チェックポイント |
---|---|
ライフスタイル | 夜型のライフスタイルなら居酒屋、朝型ならモーニングを提供する喫茶店など、ライフスタイルと店舗の営業時間が合っているか |
性格 | 人と接することが好きなら接客機会が多い業態、など楽しく続けられるかどうか |
開業のしやすさ | 提供できる料理の種類や開業資金を考え、始めやすい業態か、融資が受けられるかを検討する |
興味の有無 | 自分が興味を持てる業種・業態か。興味のあるほうが、新メニュー開発や店内のインテリア、コンセプト設計などにも積極的に取り組める |
飲食店を開業する事業者向けの融資では、飲食業界での実務経験が数年以上求められることがほとんどです。融資を検討しているものの、飲食業界の実務経験が短すぎる場合、飲食業界で経験を積むのもひとつの方法です。
フランチャイズのなかから見極める
飲食業界のフランチャイズとは、飲食事業を展開する企業と契約を結んで、商標やノウハウを利用できるようにする仕組みのことです。フランチャイズは最初に加盟金や保証金が必要なケースが多いため、以下のポイントについて比較検討しましょう。
チェックポイント | 内容 |
---|---|
初期費用 | 加盟料やその他の初期費用。初期費用0円のフランチャイズもある |
ロイヤリティ | 本部に対して一定期間ごとに支払うお金。飲食店のフランチャイズのロイヤリティの相場は3~10%といわれることが多い |
営業利益 | 加盟店がどれくらい営業利益を出しているか |
本部からのサポートの有無 | 本部から経営に関するサポートがどれくらい受けられるか |
店舗経営の自由度 | 自分の考えをどれくらい店舗経営に反映させられるか |
フランチャイズの契約を結ぶ前に、本部の考えに共感できるかなどを確認し、必要に応じて専門家に相談してから契約を結びましょう。
飲食店の業種選びは強みがいかせるものを
飲食店の業種と業態について解説しました。飲食店の業種とは、寿司屋や焼肉屋のように料理のジャンルをさすことが多いです。業態は、料理を提供する方法や形式を示します。
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