「飲食業界は志望動機が大切」と知っていても、志望動機の具体的な書き方が分からないと悩んでいる人は多いのではないでしょうか。本記事では、飲食業界の志望動機を書くときに活かせる業界動向や4つの職種、書き方3ステップについて詳しく解説します。 OK例文、NG例文も紹介しているので志望動機を作成する際の参考にしてください。
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目次
- 【2023年最新版】飲食業界の動向
- 2022年の外食産業は回復傾向
- 人手不足で人件費が上昇
- DX化で働き改革を進める
- 飲食業界の職種を4つピックアップ
- 店舗スタッフ
- 商品開発
- 販売促進
- 店舗開発
- 飲食業界の志望動機の書き方3ステップ
- 1.自己分析でスキルを棚卸しする
- 2.企業研究を行う
- 3.今までの経験の伝え方を考える
- 【例文】飲食業界正社員の志望動機
- OKの例文1
- OKの例文2
- NGの例文1
- 転職活動を成功させるには事前準備が大切
【2023年最新版】飲食業界の動向
飲食業界の動向として、全体売上が回復傾向にあることや人手不足、DX化について解説します。
2022年の外食産業は回復傾向
日本フードサービス協会の「外食産業市場動向調査」によると、2022年の外食産業の売上は回復傾向がみられました。3月にまんえん防止等重点措置による営業制限が解除されたことと価格改定などによる売上回復が理由と考えられます。
2022年度の外食産業の全体売上は前年度を上回り113.3%でした。ファミリーレストランやディナーレストランの業態が前年比の売上を120%前後も上回りました。飲酒業態の売上は2019年以前に戻っていませんが、テイクアウト需要が伸びているためファーストフードも好調です。
人手不足で人件費が上昇
少子化などによる人手不足の影響で、飲食業界の人件費と採用コストが上昇傾向にあります。
2022年10月の東京都の最低賃金は1,041円から1,072円になり、31円(約3%)上がりました。最低賃金の改正により、飲食業界の店舗で働く正社員にくわえ、アルバイトなどの時給も上がっています。
また、少子高齢化で労働人口が減っているため、売り手市場が続いています。人材確保のため、採用コストに費用がかかっている状況です。
DX化で働き改革を進める
2019年に施行された働き方改革を受けて、飲食業界も働き方改革を進めています。従業員が働きやすい環境になるよう、DX(デジタルトランスフォーメーション)を取り入れる企業が増えてきました。
飲食業界で普及したDXはキャッシュレス決済などです。感染症対策につながるうえ、従業員のレジ対応などの業務負担も軽減しました。
また、AIによる来客予測で人員配置を最適化したり、フードロスの防止に取り組んだりしている食堂もあります。
飲食業界の職種を4つピックアップ
飲食業界の代表的な4つの職種と仕事内容を紹介します。
店舗スタッフ
店舗スタッフは、店舗をまとめる店長、店内での接客を担当するホールスタッフと調理を担当するキッチン担当があります。それぞれのおもな仕事内容は以下の通りです。
〈店長〉
- レジや金庫の金銭管理
- 必要資材の発注
- 資材や材料の在庫管理
- 従業員のシフト管理(売上に合わせレイバーカットを実施)
- 従業員の育成
- 店舗内でイニシアチブをとる
〈接客を担当するホールスタッフ〉
- 店内での接客
- 顧客のオーダーをきく
- レジで会計をする
- (調理スタッフが忙しい時など場合によっては)キッチンでの調理
- 食材管理
- 予約管理
- 店内の清掃
〈調理を担当するキッチン担当〉
- オーダーを受けた商品の調理
- 食材管理
- 料理の盛り付け・商品の取りまとめ・材料の仕込み
- 使用後の食器や調理器具の洗浄
- 調理場の片付けやクレンリネス作業
大規模な店舗以外、店舗スタッフのほとんどがアルバイトで、正社員は1名のみというところも少なくありません。その場合、アルバイトをまとめるバイトリーダーというポジションを設けているところが多いです。正社員はスタッフ全員の管理を行います。
商品開発
商品開発は、店舗で販売するメニューを開発する仕事です。具体的な仕事内容はおもに3つです。
- 飲食市場の動向と顧客ニーズの調査
- メニューの開発と改良
- 食材の品質分析と価格決定
メニューを開発する際は、店舗スタッフが作りやすいメニューかという点も考慮します。専門の調理師がいない店舗の場合は、誰が作っても同じクオリティの味が再現できるかも大切だからです。
商品開発は飲食業のなかでも人気を集める職種です。過去の調理経験や調理師免許、管理栄養士などの資格があると転職活動でアピールできるケースもあります。
販売促進
販売促進は、店舗の売上向上のためにキャンペーンや広告の施策を考える仕事です。おもな仕事内容はこちらです。
- 季節のイベントの企画立案
- キャンペーンの企画立案
- メディア対応
- 店長との打ち合わせや研修
- 調理方法のレクチャー
- 媒体予算の管理
販売促進の担当者は店舗のイベントを考えるほか、広告戦略のためにメディア対応などを行うケースがあります。
本社の本部職として働くことが多いですが、店舗スタッフの教育のため店舗まで赴くことも少なくありません。さまざまな人とコミュニケーションをとって店舗の売上向上を目指す重要な仕事です。
店舗開発
店舗開発は、チェーン店の店舗をどこに出店するか考える仕事です。飲食業にとって立地は重要なため、店舗開発は会社の中核を担う仕事です。以下の業務を担当します。
- 出店する対象エリアの市場調査
- 競合他社の分析
- 店舗物件の選定
- 施工管理
店舗をオープンさせる物件を選んだり管理したりすることから、企業によっては物件開発の担当者を店舗開発とよぶことがあります。ゼロの状態から店舗を作り上げていくため、クリエイティブな要素をあわせ持つ仕事です。
飲食業界の志望動機の書き方3ステップ
飲食業界の志望動機の書き方を3つのステップに分けて解説します。
1.自己分析でスキルを棚卸しする
まず、今までの経歴を振り返り、どのような仕事でどんな業務に就いたか振り返ります。自分のスキルや強みを知るために自己分析は大切です。とくに、以下の部分について書き出しましょう。
- 仕事を通じて学んだこと
- 身につけたスキル
- トラブルをどのように乗り越えたか
- 上司や同僚、顧客から褒められた経験
- マネジメント経験
- 資格
- 経験を通じて何の仕事がしたいと考えたか
- 自分は何ができるか
これらの振り返りができていると志望動機が作成しやすくなるうえ、面接対策もできます。
2.企業研究を行う
次に、企業研究を行います。企業研究で調べたい内容を下表にまとめました。
内容 | 例 |
---|---|
企業情報 | ・企業理念 ・設立年度 ・本社・店舗の所在地 ・事業内容 ・業態 ・客層 ・客単価 ・他、加工センターや工場を 持っているかなどの備考情報 |
制度 | ・人事制度 ・休暇、休業制度 ・福利厚生 |
採用情報 | ・採用人数 ・オープニングスタッフか欠員補充か ・初任給 |
競合他社との違い | ・業態や販売先 ・事業規模 ・大手企業のグループ会社か独立系か ・外資系か日系か |
企業研究を行うことで、入社してからのミスマッチが防ぎやすくなります。BtoBとは、法人対象にビジネスを行う企業のことです。BtoCは一般消費者が対象です。
3.今までの経験の伝え方を考える
自己分析と企業研究が終わったら、採用担当者にどのように今までの経験を伝えるか考えます。自分の経験や強みが企業の求める人材像に沿っていると伝えられたら、志望度の高さと活躍できる人材ということがアピールしやすくなります。
たとえば、企業が勤勉でコミュニケーション能力の高い人材を求めていた場合、自分の勤勉さやコミュニケーション能力の高さが伝わる経験を盛り込むようにしましょう。
これらの経験で身につけたスキルを応募先企業で活かしたい、とまとめれば、意欲が伝わりやすい志望動機につながります。
【例文】飲食業界正社員の志望動機
飲食業界に正社員として転職する際の志望動機の例を紹介します。
OKの例文1
国内外で300店舗以上を運営する御社で、店舗経営を学びたいと考え志望しました。私は現職で洋食レストランの店長としてチームビルディングや発注作業、売上管理などを担当しております。
気温や昨年の同時期のデータなどをもとにメニューや価格、SNS集客などを考えて店舗運営をしたところ、昨年対比105%を売り上げることができました。より規模の大きい御社でスキルを活かしたいと考えております。チームで協力して、同業態の店舗で売上1位を目指します。
〈OKポイント〉
- 今までの経験を具体的に伝えている
- 「昨年対比105%を売り上げることができました。」と数字を交えて成果をアピールしている
- 「売上1位を目指します。」と意欲を伝えている
OKの例文2
お客様ともっとコミュニケーションを取りたいと考え、お肉の対面販売をされている御社を志望しました。
私は、現在スーパーの精肉部門で働いています。お客様から「このお肉はどうやって調理したらおいしい?」「家族が少ないから1人分だけほしい」と相談されることが多く、お客様の好みに応じてお答えしていたところ、接客態度についてお褒めのお手紙を頂戴しました。
お客様の疑問に答えることは店舗の売上を伸ばすだけでなく、顧客満足度向上につなげることができると感じました。
お客様の食生活や満足度をもっと高めるために、御社の対面販売で一人ひとりとコミュニケーションを取りながら、ニーズに沿った商品を販売したいと考えております。
〈OKポイント〉
- 過去の経験から自分の強みを伝え、「その強みをより活かしたい」と入社後の活躍のイメージを伝えている
- 売上や満足度向上など、企業の視点に立った話をしている
NGの例文1
休日が多く給料が高いので御社を志望しました。私は居酒屋のホールスタッフとして働いています。残業が多くて希望した日に休めないので転職を考えています。御社の休暇制度や、給料、福利厚生に魅力を感じています。
また、テレビやSNSで御社の店舗が取り上げられているのを見て、興味を持ちました。できれば、有名な会社で働きたいと考えています。ただ、家から近い店舗を希望しているため、他店にフォローで入ったり、転勤したりすることはできないと思います。
〈NGポイント〉
- 志望する理由が福利厚生になってしまっている
- 経験や強みが伝わってこず、入社後の活躍のイメージが湧きにくい
転職活動を成功させるには事前準備が大切
飲食業界の志望動機の書き方について解説しました。転職活動を成功させるためには、事前の準備が大切です。
まず、飲食業界の動向や職種ごとの仕事内容をおさえます。志望動機の書き方のポイントは、自己分析と企業研究を行い、企業の求めている人材像と自分の強みを確認することです。自分の強みが伝わる志望動機を書いて、希望の企業に転職しましょう。
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