飲食からの転職は可能?活かせるスキルとおすすめの仕事

更新日: 2025/07/09

公開日: 2025/07/09

飲食業界で働いていると、収入や労働時間、人間関係で悩んで転職を考えることがあります。「ほかの業界で通用するスキルは、身についているのかな」と不安に感じる方もいるかもしれません。
本記事では
飲食業界で働いていると身につくスキル
転職しやすい仕事
飲食業界で働き続ける魅力
などについて、くわしく解説します。

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目次

  • 飲食業界からの転職の理由
    • 体力的な負担がつらい
    • 収入や休日など待遇面が不満
    • 人間関係や職場環境が合わない
  • 飲食業界からの転職で評価される経験とスキル
    • 対人マナーや清潔感などの接客力
    • 売上貢献や管理業務などの実務経験
    • 調理スキルや食への理解の専門知識
    • お客様ニーズをつかむ洞察力
    • 接客・調理をこなすマルチタスク能力
  • 飲食業界から転職するならおすすめの仕事
    • 接客・営業など人と関わる仕事
    • 未経験から挑戦しやすい仕事
    • 食に関われる仕事
  • 飲食業界から飲食業界に転職という方法も
    • 成長している飲食会社は増加中
    • 職種の選択肢の幅が広がっている
    • 労働環境が改善されつつある
  • 飲食業界からの転職を成功させよう

飲食業界からの転職の理由

腕をくみ外を眺めながら悩む女性

飲食業界から転職したい理由として、多くの人が挙げるものを紹介します。

体力的な負担がつらい

飲食業界の仕事は、立ち仕事がメインで重いものを運ぶ場面も多く、体力的につらいと感じる方もいます。

土日の昼と夜のどちらのピーク帯にも出勤するケースがあり、体力がもたないと感じる方も多いです。休みの日も、疲れがとれず、遊ぶ元気があまりないというケースもみられます。

仕事に慣れてくると、休憩をとるタイミングや、身体の使い方も上手になりますが、「年齢を重ねてもこのまま働けるかな」と不安になる方も少なくありません

収入や休日など待遇面が不満

飲食業界は会社によって、待遇に差があります。飲食店によっては、早朝から夜間まで営業している店舗があるため、労働時間は長くなりがちで、残業なども発生しやすい環境です。

収入に関しては、厚生労働省の調査によると、宿泊業、飲食サービス業の平均賃金は26万9,500円で、ほかの業種と比べて低水準といえます(※1)。

ただし、会社によっては長時間労働にならないように人材採用に力を入れていて、従業員の賃上げに努めているところも多いです。

※1:参考:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査 結果の概況」2025年6月

人間関係や職場環境が合わない

人間関係や職場環境が合わないストレスから、転職を考えるケースがあります。人間関係の悩みは、厚生労働省の調査でも「前職を辞めた理由」の上位にあがるほど、深刻な問題です(※2)。

人間関係の悩みは、どの業界・職場でも起こりうるものです。そのため、「この職場で人間関係がうまくいかないなら、どこで働いても同じかもしれない」と思い込んで、環境を変える決断ができず、今いる職場で耐え続けてしまうケースもみられます。

※2:参考:厚生労働省「-令和5年雇用動向調査結果の概況-」2025年6月

飲食業界からの転職で評価される経験とスキル

調理服を着た男性

飲食業界での経験は、異業種でも高く評価されることがあります。具体的なスキルを解説します。

対人マナーや清潔感などの接客力

飲食業界では、ふだんの仕事を通じてさまざまなお客様の対応をするので、自然と接客力が身につきます。接客力がある場合、以下のスキルや資質も備わっていることが多いです。

  • 社会人としてのマナー
  • 清潔感のある身だしなみ
  • 挨拶や返事などしっかりした受け答え
  • 丁寧な言葉づかい
  • 基本的なコミュニケーション能力

これらのスキルは、小売業界やサービス業などで接客の仕事をするときだけでなく、オフィスワークなどの事務職でも活かせます。

売上貢献や管理業務などの実務経験

飲食業で働いていると、次のような経験ができます。

  • 売上アップに貢献した経験
  • 食材の管理や発注などの事務作業
  • アルバイトスタッフの面接や人材採用業務
  • 接客・販売の経験

これらの実務経験は、異業種でも十分に活かせる経験です。

実務経験がない業界でも、「店舗の事務作業を任されていた」「本社と連携して必要な人材像をすり合わせて、スタッフの採用を担当していた」といったエピソードは、異業種でも応用可能な経験としてアピールできます。

調理スキルや食への理解の専門知識

調理スキルや食の専門知識は、ほかの業界ではなかなか身につけられないものです。調理スキルや食に関する専門知識の具体例を紹介します。

  • 魚や肉をさばく包丁の技術
  • 食材の適切な保管方法
  • 味覚
  • 食材に関する知識

これらのスキルや知識は、食に関わる業界や職種で活かすことができます。調理師専門学校に通って調理スキルや知識を学んでいる学生がいる一方で、飲食店で経験を積んだ方はこれらのスキルが身についているケースも多いです。

お客様ニーズをつかむ洞察力

飲食業の従業員のなかには、お客様の表情やしぐさから、お客様が本当に求めているサービスを察知し、対応できる方もいます。

このような洞察力があることで、お客様にとって理想的なタイミングで料理が出せ、お酒をすすめられ、お客様の不快感にもすぐに気づいて対応できるため、「気が利く」「空気が読める」と評価されやすくなります。

洞察力は、顧客対応業務のある接客業や営業職、カスタマーサポートなど、さまざまな職種で活かすことが可能です。

接客・調理をこなすマルチタスク能力

飲食業界は、以下のようなさまざまな業務を並行して行うことも多いです。

  • 調理(煮物・焼き物・味付けなど)
  • 料理の下ごしらえ
  • 接客
  • オーダー取り
  • 電話での予約受付
  • レジでの会計業務
  • 料理の配膳
  • 洗い物
  • 料理内容の詳細の暗記とお客様への説明
  • スタッフの育成と指導(店長や料理長の場合)

これらの多岐にわたる業務を同時に並行して行なうため、マルチタスクに対応できるスキルが鍛えられます。マルチタスクに対応できると、効率のよさも身につけられます。

飲食業界から転職するならおすすめの仕事

綺麗なオフィス

飲食業界から転職する場合、飲食業界で身につけたスキルの活かせる仕事がおすすめです。具体的な仕事の例を紹介します。

接客・営業など人と関わる仕事

お客様と直接コミュニケーションをとる以下のような仕事は、接客経験が活かせます。

  • アパレルやインテリアショップ、家電量販店などでの接客販売
  • コンビニやホテル、遊園地などのスタッフ
  • 広告業界や人材業界など、法人のお客様が対象の営業
  • 不動産業界や保険業界など、個人のお客様が対象の営業

アパレルなどの小売業では、即戦力として活躍できます。飲食業界をおもに扱っている人材業界や広告業界では、飲食業界で学んだ現場感覚や知識が役立ちます。法人営業は会社対会社のやりとりになるため、より高い水準のビジネスマナーや提案力が求められます。

未経験から挑戦しやすい仕事

飲食業界から転職する場合、未経験から挑戦しやすい仕事に就くのもひとつの方法です。仕事の例を紹介します。

  • 介護業界での介護職
  • 事務職
  • サポートセンター
  • IT業界(とくにソフトウェア業界の営業)
  • 倉庫などでの軽作業

介護業界は人手不足で未経験歓迎の仕事が多いです。事務職は、入社後に育成することが前提の職場も多くみられます。IT業界は成長して事業拡大している会社が多いため、採用に積極的なところがあります。高い専門性が求められる業界のため、学ぶ意欲が必須です。

食に関われる仕事

食に関われる以下の仕事では、飲食業界での経験がそのまま活かせます。

  • スーパーマーケットの生鮮部門での調理や加工
  • 食品工場やセントラルキッチンでの調理や加工、検査
  • 食品メーカーでの営業職や事務職
  • フードコーディネーターなどの専門職

スーパーマーケットの生鮮部門では、日中に働くケースが多いため、夜はゆったりと過ごせます。セントラルキッチンは、複数店舗の料理の調理を引き受けているので、安定した働き方がしやすいです。

飲食業界から飲食業界に転職という方法も

コーヒーを作る女性

飲食業界の方が転職を考える場合、異業種に移動するだけでなく、別の飲食店に転職する方法もあります。理由を3つ紹介します。

成長している飲食会社は増加中

飲食店を展開する会社のなかには、業績を伸ばしているところが増えています。居酒屋やレストランなどを運営している会社のなかには、売上が前年より大きく伸びているところも多いです。

売上が伸びた理由は、訪日外国人の需要が増えたことや、セントラルキッチンの導入で調理と加工の工程が効率化し、コスト削減につなげられたことなどが挙げられます。2025年5月には、史上はじめて国内の外食企業が売上1兆円を突破したと報じられました。

成長している会社では、給料を上げたり、職場環境を改善したりするよう力を入れているところも多いです。従業員への食事補助として、店舗のメニューが1食356円で食べられる大手チェーン店も存在します。

職種の選択肢の幅が広がっている

飲食業界は会社の規模の拡大や業態の多様化によって、幅広い職種にチャレンジできる環境が整いつつあります。職種の例を紹介します。

職種仕事内容
管理職店長やスーパーバイザー(SV)として、店舗運営を担う
事務職本社でのデータ入力などパソコンを使った業務が中心
トレーナー接客スキルや業務の手順を新人スタッフに指導する
専門に特化した職種ソムリエやバリスタ、ピザ職人など専門分野の知識と技術を活かした業務
レセプションお客様の案内や電話予約の対応を担当。婚礼の調整を行なうところも
デリバリー店舗からお客様に料理を届ける仕事とセントラルキッチンから店舗に食材を届ける仕事がある

飲食業界のさまざまな仕事に目を向けてみましょう。

労働環境が改善されつつある

飲食業界の労働環境は改善されつつあります。具体的には以下のような取り組みがみられます。

  • 賃上げによる給料の引き上げ
  • ボーナスの支給額アップ
  • 65歳までの雇用確保の義務化による安定雇用

賃上げに関しては、全社員を対象に平均6%の給料アップの会社や月額1万円給料アップの会社もありました。

三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社によると、2024年夏のボーナスは、飲食サービス業等の場合、前年比で17.5%アップしていて、ほかの業界よりボーナス支給額の伸びが大きかったです。

また、2025年4月の「高年齢者雇用安定法」の改正により、飲食業界を含むすべての会社で65歳までの雇用確保が義務化されたため、より安心して長く働ける制度が整備されていくと期待されています。

※3:参考:三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社「2024 年冬のボーナス見通し」2025年6月

飲食業界からの転職を成功させよう

飲食業界でつちかった接客力や、売上アップに貢献した経験、相手のニーズを察知する洞察力は、業界を問わず重宝されるスキルです。

転職を考える背景には、体力面や待遇面の悩みがあるかもしれません。これらは、職場環境を変えることで改善されることもあります。さまざまな求人を見比べて、自分にあった職場を見つけましょう。

執筆者

フードコネクト運営事務局

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