青果はスーパーでどんな仕事をする?魅力やきつい場面を解説
更新日: 2025/09/13
公開日: 2025/09/13
「スーパーの青果の仕事に挑戦したい」と考えていませんか。
青果はスーパーの入り口近くに売場がある、スーパーの顔のような部門です。
本記事では、青果部門の社員の仕事である青果のカットや売り場レイアウトのチェック、パートさんへの指示出しなどについて説明します。
求められるスキルややりがい、きついと感じやすい場面にもふれました。
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目次
- 青果部門のスーパーでの仕事内容
- 青果のカット・袋詰め・売場レイアウト
- 翌日の準備・発注などの事務作業
- パートへの指示・シフト作成
- 青果部門がスーパーで求められるスキル
- 優先順位を決めて働くスキル
- 自分で考えて行動するスキル
- 野菜・果物に対する知識
- 青果部門のスタッフとして働く魅力
- 野菜・果物の知識が増える
- 売上がアップするとうれしい
- 青果はスーパーの顔、やりがいある
- 青果スタッフの仕事がきつい理由
- 開店に間に合わせるため朝が早い
- 重い青果を扱うときは注意が必要
- 生鮮食品のため管理が大変
- 青果はスーパーで重要な役割を担当
青果部門のスーパーでの仕事内容

青果店とは野菜や果物を販売する店のことで、スーパーの青果部門は、野菜や果物を販売する部門のことです。
おもな仕事は、青果のカットや売場づくり、発注業務などです。
それぞれの仕事内容について、分かりやすく解説します。
青果のカット・袋詰め・売場レイアウト
スーパーの青果部門は、以下の業務を担当します。
- 野菜・果物のカット
- 袋・パック詰め
- ラベル・値札貼り
- 品出し・陳列・補充
- スーパーの野菜・果物売り場の整理整頓
- 青果売場のレイアウトの調整
- 鮮度の確認・見切り作業
これらの業務は、正社員だけでなく、パートやアルバイトのスタッフも対応します。
青果部門は、ほかの部門と比べて売場に出ている時間が長いので接客することもありますが、1人で行う作業も多いです。
レジ担当者が別にいるスーパーも多いため、レジに入る機会はまれです。
翌日の準備・発注などの事務作業
青果部門の正社員は、下表のような翌日の準備や発注などの事務作業を行ないます。
仕事 | 具体的な内容 |
---|---|
翌日の準備 | 野菜や果物の売価に変更があれば、値札を張り替える |
発注作業 | 天気予報や青果市場の休日をみながら、売れた分を発注する※発注作業をしなくても、本社から野菜や果物が送られてくるスーパーもある |
返品作業 | 劣化しそうな商品には値下げシールを貼り、傷んでいるものがあれば返品作業を行なう |
発注をはじめ、これらの業務は青果部門の売上に直結する大切な仕事です。
仕事をするにあたって、自分の考え方やセンスが出せるやりがいある業務でもあります。
パートへの指示・シフト作成
正社員は、パートやアルバイトに業務指示を出し、シフトを作成する役割を担います。
スーパーでは、さまざまな年代のスタッフが働いているため、業務を通して自然とコミュニケーション能力が身につきます。
シフト作成は、スタッフの希望になるべく合うように配慮しながら、バランスよく組むことが大切です。
青果部門の正社員は担当業務の幅が広いですが、パートに的確な指示が出せるようになったら、円滑に業務が進められるようになり、大きな支えになります。
スーパーに入社してまだ間がない頃は、ベテランのパートから仕事の流れを教えてもらったり、相談にのってもらったりする場面もあります。
このようにスタッフ同士で助け合う雰囲気があることも青果部門の特徴です。
青果部門がスーパーで求められるスキル

青果部門の正社員がスーパーで求められるスキルは、優先順位を決めるスキル、自発的に行動するスキル、青果の知識です。
これら3つのスキルについて解説します。
優先順位を決めて働くスキル
青果部門の正社員の仕事は、日々の品出しから事務作業まで幅広いです。
丁寧に鮮度チェックするほうが品質は向上する一方で、時間をかけすぎると売場づくりの時間が不足するというジレンマもあります。
そのため、時間とのバランスを考えて動く必要があります。
また、ポップ貼りや品出しなど、開店までに間に合わせないといけない業務もあります。
そのため、仕事内容を頭のなかで整理して、どの作業を優先すべきか判断する力が求められます。
自分で考えて行動するスキル
スーパーでは、正社員よりパートなどの非正規雇用のスタッフの人数のほうが多く、店舗で働く非正規雇用の割合は、およそ7割に達しているといわれています。
そのため、必然的に正社員は「自分で考えて行動し、パートに指示を出す」という司令塔のような立場になります。
入社後しばらくして慣れたら、青果部門に正社員は自分一人だけしかいない、という状況になることもめずらしくありません。
その場合でも、パートやアルバイトの協力を得ながら、自分が中心となって部門を運営します。
こうした経験は、自分で考えて行動するスキルを養うだけでなく、経営者のようなリーダーシップを磨く貴重な機会となります。
野菜・果物に対する知識
青果部門で働く正社員には、野菜や果物に対する知識が求められます。
とくに重要なのは、以下の知識です。
知識 | 理由 |
---|---|
鮮度の見極め | 消費期限の表示がない野菜・果物が多いため、色や形、やわらかさなどで鮮度を判断する |
色合い | 野菜や果物の色のバランスを考えて売場のレイアウトを工夫したほうが見た目の印象がよくなり、お客様の購買意欲につながる |
季節ごとの売れ筋 | 旬の野菜や果物を把握しておくことで、売り逃しを防ぎ売上アップにつながる |
各商品の特長 | 野菜や果物の種類によって、カットする方法や技術が違うため、商品の特長の理解は大切 |
スーパーの果物や野菜は種類が多く、季節限定のものも少なくありません。
味や特徴を覚えるために、社員やパートが試食できるスーパーも多いです。
青果部門のスタッフとして働く魅力

青果部門で働く魅力は
- 野菜や果物の知識が増えること
- 売上が上がれば喜びを感じられること
- スーパーの顔として自信をもって働けること
などです。
それぞれ、くわしく解説します。
野菜・果物の知識が増える
青果部門では多彩な野菜や果物を扱っていて、季節ごとに入荷する野菜や果物は異なります。
仕事を続けるなかで、次々と新しい知識が身につくため、飽きにくく、学びの多い職場といえます。
身につけた知識は、実生活でも役立つものです。
たとえば、鮮度がいい食材を見極めるスキルは、日常の買い物や料理をするときの判断材料になります。
仮に、将来的に飲食業や食品工場など、スーパーと違う業界で働きたいと考えるようになっても、青果の知識は大きな強みになり、仕事の幅を広げることにつながります。
売上がアップするとうれしい
青果部門の魅力は、自分たちの工夫やアイデアが売上につながることです。
発注の段階から計画を立て、青果の売場レイアウトを考えて陳列のコツを活かした結果、売上が上がれば、取組みが正しかったと実感できます。
店頭でお客様が商品を手に取ってカゴに入れる姿を見るだけで、喜びも感じられるでしょう。
一方で、スーパーを含む小売業は、天候の影響を受けやすい傾向にあります。
雨が続いたりゲリラ豪雨に見舞われたりすると、来店客数が減るため、売上に反映されにくくなることもあります。
青果部門側だけではコントロールできない外的要因もあるため、売上が上がらない場合でもすべての責任が部門担当者に求められるわけではありません。
青果はスーパーの顔、やりがいある
青果部門は、スーパーの顔ともいえる部門のため、自信とやりがいをもって働けます。
多くのスーパーでは、入口付近に青果コーナーを配置しているので、スーパーの第一印象を決める存在となっています。
また、業界には「支持率」という指標があり、これは部門の来客数を店舗の来客数で割ったものです。
青果部門は、この支持率が高いとされていて、スーパーの売場のなかでもっとも支持率が高いのは青果部門といわれることもあります。
売場の季節感や雰囲気を演出するために、小物を使って飾ったり野菜や果物を大胆に積み上げて迫力を出したりすることで、自分のセンスやアイデアを活かすことができます。
青果スタッフの仕事がきつい理由

青果部門がきついといわれる理由は、朝が早いことや、重い青果を扱う場面があること、青果の管理が大変なことです。
それぞれ、丁寧に解説します。
開店に間に合わせるため朝が早い
スーパーの仕事は、開店に間に合わせるための準備があるので、朝が早い傾向にあります。
開店前は、おもにこのような業務を行ないます。
- 値札や販促用カードなどポップの取り付け
- 売場全体の確認
- 商品の陳列・補充
開店前にパートやアルバイトに指示を出して、これらの業務を行ないますが、正社員だからといって開店から閉店までずっと働いているわけではありません。
一般的に、スーパーの店舗はシフト制になっていて、早番と遅番に分かれています。
基本的に1日の労働時間はおよそ8時間です。
たとえば、10時開店のスーパーの場合、8時~17時勤務です。
7時から準備を始めるスーパーでは、7~16時に勤務、という体制をとっているところもあります。
開店準備はパートが主体となることが多く、閉店作業も夜間担当の責任者がいるので、全時間帯に正社員が勤務するわけではありません。
重い青果を扱うときは注意が必要
野菜や果物のなかには、ジャガイモやかぼちゃ、すいかなど重量のあるものがあります。
これらを運んだりカットしたりする際は、力仕事であると同時に安全への意識が必要です。
倉庫作業では、「先入れ先出し」という、以前に入荷した商品から店頭に出して、長期保存による劣化を防ぐという考えがあります。
この考えにそって、整理・陳列することが多いため、青果の上げ下げや移動で身体に負担を感じる可能性があります。
ただし、ある程度の規模のスーパーでは、カートを使って商品を運ぶことが多く、重いものをかついで移動することはあまりありません。
また安全対策のため、手を保護する専用の手袋を導入しているところや、スーパーの店舗ではカット作業を行なわず納入業者に依頼しているところもみられます。
生鮮食品のため管理が大変
青果は、生鮮食品のため管理が重要です。
傷んだ商品をお客様に提供するわけにはいかないので、野菜や果物を一つひとつ確認し、鮮度を維持しなくてはいけません。
ネットで包まれているみかんや玉ねぎも隙間から中の状態をチェックします。
青果は、商品ごとに管理する温度が違ったり、時期によって商品の値段が変わったりします。
冬場は鍋ものの需要で常温保存の白菜がよく売れますし、夏は冷蔵保存のスイカがよく売れるなど、季節によって売れ筋商品も変わります。
このような特質から、青果の管理を大変に感じることはありますが、POSデータを活用することによって、売れ筋商品などを把握することが可能です。
生鮮食品の管理は専門性のある業務のため、スーパーで重宝されるスキルにもなります。
青果はスーパーで重要な役割を担当
青果部門は、スーパーの顔のような存在で、野菜や果物の知識が身につく仕事です。
自分の考えや工夫を多彩な業務で活かすことができ、幅広いスキルを向上させられます。
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