飲食業界はきつい？飲食業界からの転職で失敗してしまう理由【上手くいくコツも紹介】

飲食業からの転職で失敗してしまう理由/転職活動が上手く行かない理由

飲食業界からの転職で失敗してしまう理由として、下記のようなものがあります。

• 辞めてから仕事を探してしまう
• 他業種への転職の際に、即戦力になるスキルがない
• 情報不足な中での転職活動になってしまう

それぞれ詳しく解説していきます。

辞めてから仕事を探してしまう

飲食業界は比較的求人数も多く、「辞めてもすぐに次の就職先が見つかるはず」と見込んで転職先が決まる前に退職してしまう場合もあるかもしれません。

しかし転職先が決まる前に退職してしまうと、スムーズに転職先が見つからず転職活動が長期化した際に焦りから転職活動が上手くいかなくなる傾向にあります。

仕事をしない期間が長く続くと、経済的にも精神的にも追い込まれてしまいます。「どこでもいいから転職しなければ」と、条件面を妥協して転職先を決めてしまうリスクが伴います。

また、離職期間が長くなるほど、転職活動は不利になります。

企業の採用担当者から「働く意欲がないのではないか」「他社でもなかなか採用にならなかった人なのではないか」と懸念されるからです。

他業種への転職の際に、即戦力になるスキル・経験値がない

20代であれば未経験採用の可能性がありますが、年齢を重ねるごとに即戦力を求められるようになります。総務省のデータによると、どの年代でも転職成功者がいますが、25歳～34歳までの年代が転職成功者数のピークで、35歳以降の年代はだんだんとその数が減っていきます。※（1）

※（1）参考：総務省統計/第5表　年齢階級別転職者数及び転職者比率 

例えば、飲食業から他業種に転職しようとする際に求められるのは下記のようなスキルです。

職種と求められるスキルや経験値の例

一般事務職	Excel、Wordなどのオフィススキル
専門事務職（経理など）	経理の経験や簿記2級など知識を保有することを証明する資格など※経験がある方が求められる傾向にある
営業職	法人対応の経験やその業界に対する知見※経験がある方が求められる傾向にある

応募する職種で求められる経験を独自に積むことは難しい場合が多いですが

• ExcelやWordなどのオフィススキル、簿記などの資格を独学してアピールすること
• 今までの飲食店の経験の中で転用できるスキルや経験がないか棚卸しして探すこと

など自己研磨や自己分析次第では、アピールできることが見つかる場合もあります。1人じゃ難しい場合は転職エージェントを利用してみるのもおすすめです。

一部の営業職やIT技術職、介護職など需要のある職種は未経験でも採用されるケースがあります。

面接の準備不足

面接の準備不足で選考通過できないケースもあります。

他業種への転職を希望し面接に望む場合、その業界の動向理解や応募した職種についての理解など「未経験での応募だからこそ」本気度をアピールするためには入念に下調べする必要があります。

面接時は緊張するため、いつも通りに回答できないことを前提に準備をしましょう。

面接の際にどの企業でも下記のことは共有して質問されます。

• 転職を考えている理由（既に退職している場合は退職した理由）
• どのようなポイントで企業を探しているか
• 志望理由
• 前職での経験
• 自身の強みやアピールポイントや入社後活かせるスキル、強み

情報不足な中での転職活動になってしまう

転職サイトに乗っている求人情報だけでは、実際の働き方がイメージしづらかったりと情報不足になってしまうことがあります。

面接中に調べればわかることを聞いてしまったり、転職後にミスマッチが起こったりなど、デメリットが発生する可能性があるため、企業のHPなどをしっかり確認することが重要です。

飲食業からの転職活動の際に準備すること

飲食業からの転職活動の際に準備すべき項目を解説します。

なぜ転職したいか明確にし、優先順位を決める

まずは転職理由を明確にしましょう。

• 給料をあげたい（けれど今の職場では社内体制的に見込みがない）
• 人間関係に悩みがあり、環境を変えたい
• 配偶者の都合で他県へ引っ越すことになり、通えなくなったため新しい職場を探している

など人によって様々ですが転職したい理由を洗い出し、優先度をつけていってください。

転職しなくてもその悩みが解消できる場合もあるかもしれません。

自分の持ってるスキル・経験・強みの棚卸しをする

転職の際は、これまで培ったスキルや経験を最大限アピールする必要があります。

今までの経験から得たスキルや、自分には何ができるのかを明確にし、それを活かせる仕事を探すと成功しやすいでしょう。

例えば、接客経験やアルバイトのマネジメント経験、店舗運営経験、など飲食業での経験を活かせるポイントはさまざまあります。（後述します。）

面接に備える

面接が決まったら、面接時に聞かれるであろう質問を想定してリストアップをしていきます。

一般的にどの企業の面接で聞かれることの多い質問を下表にまとめました。

質問事項	質問例
自己紹介	自己紹介をお願いします
転職理由	なぜ今の会社を辞めようと考えたのですか
実績	あなたの強みを教えてください
志望動機	なぜ弊社を志望しているのですか
逆質問	最後に、何か質問はありますか

また企業研究を行う際は下記のポイントを調べてみると良いでしょう。

項目	内容
基本情報	その企業の設立年や従業員数、売上など上場企業の場合は有価証券報告書の記載内容やIR情報など
業務内容	応募する職種の業務内容大変だと想定されること、自身の強みで業務内容に活かせるポイントなど
サービス	応募する企業のサービス内容やそのサービスの対象となる顧客の情報など
競合他社	競合他社と比較した際に見えてくるポイントなど

転職エージェントに登録してみる

転職が不安な方は、転職エージェントへの登録をおすすめします。

エージェントに転職相談をすることで得られるメリットは下記のとおりです。

• 転職エージェントは応募先企業の人事とやりとりしており、求人票にはない情報を持っている
• 企業それぞれの面接傾向などを知っている
• 数ある求人の中から、希望の求人をピックアップしてくれる
• 提出書類の添削や面接対策のサポートをしてくれる
• 複数社との調整を代行してやってくれる

登録したからと言って必ず転職しなければいけないわけではありません。

相談後、やはり転職しないというケースもあります。

転職活動に不安を感じている方は、ぜひ登録してみてはいかがでしょうか。

飲食業での経験を活かせるポイント

飲食業での経験を活かせるスキルを紹介します。

• 接客経験【対人コミュニケーションスキル】
• マネジメント経験【マネジメントスキル】
• 店舗運営経験【経営スキル】

上記以外にも活かせるスキルはありますが、今回はこの3つのスキルを紹介します。

接客経験【対人コミュニケーションスキル】

飲食店では接客をする機会が多く、対人コミュニケーションスキルが身に付くでしょう。

中にはクレーマーなど、対応が難しい顧客が来店することもありますが、そのような場合も上手く対応できる人材、上手く対応してきた人材を欲している業界は非常に多いです。

対人コミュニケーションスキルは、営業職だけではなく社内コミュニケーションにも活かせます。

マネジメント経験【マネジメントスキル】

飲食業は、若くして店舗のマネジメント経験やアルバイトの教育・シフト管理など人材のマネジメント経験を積む機会があります。

プロジェクトを管理する、部下を管理する、など何かをマネジメントする仕事はどの業界でもありますので、活かせる部分があるはずです。

年齢が若いながらも社員やアルバイトの教育をする経験は、他の業界ではなかなかできないでしょう。

店舗運営経験【経営スキル】

飲食店の経営・店舗の運営には、収支管理や商品開発、運営計画策定、マーケティングなど、多岐にわたる業務が含まれます。

各業務の進め方や優先順位を理解することで、総合的な経営スキルが身に付くでしょう。

また、顧客の好みやトレンドの把握、サービス向上のための改善策の実施など、マーケティングや顧客満足度の向上に関する経験も得られます。

このように、飲食店で店舗運営経験の中で多岐にわたる業務を行うため、外の仕事でも活かせるような経験を得られます。

【ケーススタディ】他業種だけではなく、飲食業から飲食業への転職も検討もあり

転職理由を考えると、飲食業から飲食業への転職をしたほうが上手くいくケースもあります。

飲食業から飲食業へ転職すると成功するケースを紹介します。

待遇に不満がある場合

待遇のみに不満を感じている場合は、現職よりも給与や休日が取りやすい飲食業に転職することで改善されるでしょう。

同じような仕事内容でも、会社によって待遇面はさまざまです。

飲食業の中で現在よりも待遇が良い企業を探すと、不満も解決でき、これまでの経験を活かすこともできます。

飲食業に特化した転職エージェントサービスもあるため、ぜひご利用ください。

キャリアアップに不安がある場合

キャリアアップに不安がある場合は、他の飲食業への転職によって、スキルの幅を広げることができます。

これまでとは違った運営方法や、顧客層に触れることで、幅広い経験を積めるでしょう。

また、飲食業でもマネジメント経験や店舗運営経験を積めるため、これまでのスキルを活かしながらスキルアップを目指したい方は、飲食業への転職がおすすめです。

人間関係に不満がある場合

仕事内容や給料に不満はなく、ただ人間関係に不満がある場合は、飲食業への転職が安心でしょう。

多くの場合転職で未経験の仕事に就くと給料が下がります。これまでの経験も通用せず、いちから学ばないといけません。

人間関係に不安がある場合は異業種の仕事ではなく、今までの経験やスキルというキャリア資産をそのまま活かせる、これまでと同じ飲食業への転職がおすすめです。

自身の経験を振り返り転職活動を成功させよう

転職活動は事前の準備が非常に重要です。

飲食業から別業界への就業を希望して悩む方も多いかもしれませんが、これまで培ったスキルを活かしながら不満を解消できるケースもある飲食業内の転職もおすすめです。

飲食業への転職を検討している方には、飲食業界に特化した転職エージェントがおすすめです。

転職で失敗したくない方は、ぜひ転職エージェントをご利用ください。