焼肉屋の正社員はきつい？仕事内容や大変な点を徹底解説！

焼肉屋の正社員の業務内容

焼肉屋の正社員の業務内容には以下があります。

• キッチン
• ホール
• 店長

焼肉屋の業務内容①キッチン

焼肉屋のキッチンでは、主に以下の業務を行います。

• 肉や野菜などの食材のカット
• 下味をつけるなどの下ごしらえ
• 食材の盛り付け
• 肉以外のサイドメニューなどの調理
• ドリンク作り
• 食器洗い
• 食材や調理器具の衛生管理
• キッチンの清掃

焼肉屋は他の飲食店に比べ、調理作業は少ないイメージもありますが、お肉のカットや盛り付けが非常に重要になります。スピード感も大切にしつつ、丁寧に作業することが求められます。

また、焼肉には様々な部位が使われており、それぞれの部位の名前やカット方法を覚える必要があります。生肉を扱っているため、衛生管理も大切な仕事です。

初めて焼肉屋で働く人は覚えることが多いと感じることがあるでしょう。

焼肉屋の業務内容②ホール

焼肉屋のホールは、主に以下の業務があります。

• お客様のご案内
• お水、おしぼりのお渡し
• オーダー取り
• 料理や飲み物の提供
• 網の取り換え
• 会計
• テーブルの片付けと整理
• 電話対応
• 店内外の清掃

お店のスタイルによっても異なりますが、焼肉屋を利用するお客様の年齢層は幅広く、学生や家族連れ、カップルなど、様々な方が来店します。

そのため、どんなお客様が来店しても喜んでもらえる接客をする必要があります。

例えば、挨拶をする場合、焼肉屋では肉を焼く音や換気扇の音がするため、いつも以上に大きな声を心がけるなどの配慮が重要です。

定期的に網の取り換えをしたり、空いたお皿を下げたりなど細やかに対応します。

焼肉屋の業務内容③店長

焼肉屋の店長は、主に以下の業務を行います。

• 食材の仕入れ
• シフト管理
• 人材育成
• マニュアル作成
• 売上管理
• 食品衛生責任者としての衛生管理業務
• （チェーン店の場合）支部や本社へのレポート業務、会議の出席など

※上記は店長に限らず社員が行う場合もあります。

焼肉屋の店長は売上の管理と従業員の管理、店舗の管理が主な業務内容です。

売上の管理…支出と収入のバランスを見て、年次、月次の売上目標を設定し、その目標を達成するための計画を立てます。

例えば、食材を新鮮かつ安い仕入れ先から購入したり、人件費を削減したりなど、上手に売り上げを確保するための工夫をします。

従業員や店舗の管理…より良いお店をつくるためアルバイトや社員の教育、店舗づくりなどを行います。個人店なのかチェーンなのかで業務オペレーションは変わってくるでしょう。

焼肉屋の正社員が大変なところ4つ

焼肉屋の正社員が大変なところは主に以下の4つがあります。

• クレーム対応をすることがある
• スピード力を求められる（ピーク時は忙しい）
• 店内の臭いが付いたり、油汚れを落とすのが大変
• お肉の管理が大変

焼肉屋ならではの大変さがあるので、事前に確認しておきましょう。

クレーム対応をすることがある

焼肉屋では、お客様から以下のようなクレームが入ることがあります。

• お肉の質が悪い
• 料理の提供が遅い
• テーブルや食器が汚れている

上記は一例ですが、焼肉屋では多く見受けられるクレームです。

焼肉屋はお肉の美味しさが命になるため、品質の良いお肉を仕入れたり、品質管理を徹底したりなどの手間がかかせません。お肉にこだわりを持っているお客様や、お肉のランクに詳しいお客様もいます。

また、焼肉屋は肉を焼く際の油で汚れやすいからこそ、店内の清掃を徹底する必要があります。

スピードを求められる（ピーク時は忙しい）

焼肉屋は週末やランチ時、夜に混雑します。混雑時は効率よく業務をこなさなくてはなりません。

ホールの場合は、オーダー取りや料理運びなどをスピード感を持って行うだけでなく、網の張り替えや空いた食器を下げるなどの気遣いも忘れてはいけません。

キッチンの場合は、オーダーをできるだけ早く提供する必要がありますが、混雑時は特に火傷のリスクが高まるため注意が必要です。

店内の臭いが付いたり、油汚れを落とすのが大変

焼肉屋は肉を焼いているため常に煙の臭いが充満しており、髪の毛や服に臭いがついてしまいます。

また、焼肉の油でテーブルや網が汚れていても、水拭きで簡単に落とすことができないため、汚れを落とすのに体力を使うでしょう。

七輪を使う焼肉屋では、手に炭が付くことや爪が炭で黒くなることがあるため、バイトの後はしっかりと手を洗う必要があります。

お肉の管理が大変

焼肉屋はお肉が空気に触れる時間が長いため、徹底的に衛生管理を行う必要があります。

お肉を仕入れてから提供するまで、調理段階ごとに衛生管理方法が異なります。

下記のようなイメージです。

お肉の仕入れ時	お肉の匂いや状態を確認品質に問題がある場合は交換や返品をする
お肉の保存時	保存温度が適切かどうか確認部位によっては冷蔵保存、冷凍保存に分かれ、温度が適切でないと食品の劣化や菌が繁殖してしまう可能性がある
お肉の調理時	食品に有害な物質が付いてしまった場合、調理器具を通して他のお肉も汚染されてしまうことがある部位ごとに利用する調理器具を分けたり、一度使った調理器具を洗浄してから利用することを徹底

焼肉屋の正社員の求人で確認しておくポイント3つ

焼肉屋の正社員の求人で確認しておくポイントは、主に以下の3つです。

• 勤務地や転勤の有無
• 賞与の有無
• 労働時間

上記ポイントを詳しく見ていきます。

勤務地や転勤の有無

勤務地や転勤の有無は必ず確認しておきましょう。

個人経営のお店は転勤の可能性は低いですが、全国展開しているお店の場合、全国規模での転勤がある可能性があります。

転勤の有無や頻度を事前に確認し、そもそも転勤が可能なのかを考えておきましょう。

また、初任地が引っ越しを伴わなければならない場所になる場合、引っ越し手当てが出るのかどうかも確認しておくと安心です。

賞与の有無

全国展開しているような大手の焼肉屋であれば賞与が出る可能性は高いですが、小規模な焼肉屋でも賞与が出るケースもあります。

賞与には以下の3種類があります。

通常賞与	決算賞与とは別の一般的な賞与年1回支給や夏と冬2回などに支給されるなど、企業によって支給頻度や額は違う
業績賞与業績連動型賞与	企業業績や部門・個人業績を連動させた上で支給額が算出される賞与
決算賞与	その年の決算が終了した後、決算状況に応じて支給される賞与支給がないこともある。臨時賞与、特別手当、特別賞与、年度末手当、など会社によって名称が違う場合もある

賞与は企業が必ず支給しなければならないものではありません。

しかし、賞与の有無も加味して生活設計を立てる方が多いでしょう。年によって支給額に変動がある場合などは注意しましょう。

労働時間

焼肉屋はお店によって労働時間が大きく異なります。

一定の時間だけ営業している焼肉屋もあれば、24時間営業の焼肉屋もあるため、事前に確認しておきましょう。

また、シフト制なのか変形労働時間制なのかといった確認も必要です。

シフト制	早番や遅番など、2交代制や3交代制に分けて勤務する制度
変形労働時間制	1カ月や1年間の労働時間の平均を週40時間以内におさめる制度変形労働時間制には、繁忙期は労働時間が長くなる可能性があるが、閑散期は労働時間が短くなるという特徴がある

労働時間や出勤日数によって自分にとっての働きやすさは大きく変わるため、必ずチェックしましょう。

焼肉屋の将来性

焼肉屋は今後も需要はあるのか、将来性について見ていきます。

焼肉屋の需要は減らない

焼肉屋は老若男女問わず愛されており、食肉需要もあいまって、今後も需要を保つでしょう。

ただし、焼肉屋が人気を保つためには、品質管理の徹底やお客様のニーズを柔軟に受け入れることが必要です。

今後の変化に合わせて常に改良し続けることが重要になるでしょう。

日本の焼肉は海外からの需要も高い

日本式の焼肉は、厚い肉を焼くステーキなどとは異なり海外では珍しいものとされています。

そのため焼肉は海外からの需要が高く、日本の焼肉店が海外に出店し成功事例も数多く存在します。

同様に、日本に訪れた海外からの観光客の方からも、焼肉への需要は高く、今後もインバウンド需要が見込まれるでしょう。

焼肉屋経営の多角化が進む

焼肉屋に需要があることがわかりましたが、様々な人々のニーズに対応して多様なスタイルの焼肉屋ができています。

安くて美味しいチェーン店から「高級店」

「リーズナブルな焼肉」で認知されている焼肉チェーン店「牛角」は、これまでの「焼肉は高級」というイメージを壊し、「安くて美味しい」という訴求で人気を博しました。

しかし「安くて美味しい」という市場にも様々な競合が参入し、より幅広い客層を獲得するために「高級志向」の店舗をオープンしており、より焼肉屋の競争が激化しています。

おひとり様でも楽しめる焼肉

かつて焼肉といえば、家族で楽しむものというイメージが根強くありましたが、一方で近年は単独世帯が増加している現状にあります。

「おひとり様」需要をうまくとらえたこれまでにないスタイルの「一人焼肉」はコロナ禍もコロナ禍を経た今も需要が高まり続けています。

焼肉屋の正社員の待遇

焼肉屋の正社員は、一般企業と同じように社会保険が完備されていることが多いです。

お店によっては通勤手当や役職手当、賞与が支給される場合もあります。

また、未経験でも正社員を採用しているお店もあれば、中途社員のみを募集しているお店もあるため、仕事を探す際はお店ごとの求人を確認しましょう。

働き方はシフト制になる場合が多く、場合によっては転勤などもあります。

さらに焼肉屋では、従業員の能力や業績に応じて、店舗マネージャーやエリアマネージャーなどにキャリアアップすることもできます。

焼肉屋の正社員の実態を知り上手に仕事を探そう

焼肉屋の正社員はきつい、大変だと感じることもありますが、今後も需要が見込めます。

焼肉屋への転職を検討している方には、飲食業界に特化した転職エージェントがおすすめです。

ご自身の条件に合った焼肉屋の仕事を見つけたい方は、ぜひ転職エージェントをご利用ください。