ホワイトな飲食店の特徴6つと見分け方4つをご紹介
更新日: 2024/07/03
公開日: 2023/10/17
私たちの身近にある飲食店。
美味しい料理と素敵な空間を提供する素晴らしいサービスに関わることはやりがいがある一方、「飲食店はブラックな働き方をしているのでは」と懸念している方もいるかもしれません。
近年は「時間外労働の上限規制」、「年次有給取得の義務化」、「勤務間インターバル制度の普及推進」など働き方改革関連の法整備も進み、働き方の健全化に積極的な企業・飲食店もあります。
当記事では、ホワイトな飲食店の見分け方を解説します。
実際に転職先を見つける際に実践できることばかりなので、飲食店に転職を考えている方はぜひ参考にしてください。
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目次
- 働きやすい企業として国が認定している基準
- 働きやすさの指標になる、厚生労働省の認定制度
- 働きやすさの指標になる、経済産業省の認定制度
- ホワイトな飲食店の特徴6つ
- 勤怠管理がしっかりしており、休暇や休憩がきちんととれる
- 残業代が支払われる
- 定着率が高い
- 法令順守意識・コンプライアンス意識が高い
- 福利厚生が充実している
- 店の雰囲気が良い
- ホワイトな飲食店の見分け方
- 労働条件が明確に公開されているか、具体的に教えてくれるか確認する
- 従業員の定着率を調べる
- 転職エージェントを利用する
- 実際にお店に訪れて、雰囲気を確認する
- 働きやすい求人も多数。自分に合った良い飲食店を見つけよう
働きやすい企業として国が認定している基準
一定の基準を満たしている企業には、国から認定される制度があります。
認定内容はそれぞれですが、国が設定している基準を満たしていることを示しており、職場環境を判断する際、1つの材料になります。
働き方に関連する厚生労働省の認定制度と、経済産業省の認定制度について紹介します。
働きやすさの指標になる、厚生労働省の認定制度
厚生労働省の認定制度は以下のとおりです。
ホワイトマーク認定(安全衛生優良企業認定) | 安全衛生活動の取り組み健康で働きやすい職場環境整備などの基準を満たす企業に与えられる認定 出展:安全衛生優良企業_参考資料(厚生労働省HPより) |
ユースエール認定 | 若者の採用・育成に積極的で、若者の雇用管理の状況などが優良な企業に与えられる認定 出典:ユースエール認定制度(厚生労働省HPより) |
えるぼし・プラチナえるぼし認定 | 女性の活躍に関する取組の実施状況が優良な企業与えられる認定 出典:女性活躍推進企業認定「えるぼし・プラチナえるぼし認定」(厚生労働省HPより) |
くるみん・プラチナくるみん・トライくるみん認定 | 子育てサポート体制が一定の基準を満たしている企業与えられる認定 出典:くるみんマーク・プラチナくるみんマーク・トライくるみんマークについて(厚生労働省HPより) |
働きやすさの指標になる、経済産業省の認定制度
経済産業省にも認定制度があります。
健康経営優良法人認定制度 | 健康経営を高いレベルで行っている企業に与えられる認定 出典:健康経営優良法人認定制度(経済産業省HPより) |
なでしこ銘柄 | 女性活躍推進に優れた企業として選定されたもの※なでしこ銘柄は厳密には認定ではなく選定。 出典:女性活躍に優れた上場企業を選定「なでしこ銘柄」(経済産業省HPより) |
ホワイトな飲食店の特徴6つ
ホワイトな飲食店の特徴は以下の6つです。
- 勤怠管理がしっかりしており、休暇や休憩がきちんととれる。
- 残業代が支払われる
- 定着率が高い
- 法令順守意識・コンプライアンス意識が高い
- 福利厚生が充実している
- 店の雰囲気が良い
勤怠管理がしっかりしており、休暇や休憩がきちんととれる
一般的にブラックと言われる飲食店では、労働時間の基準が曖昧である場合が多いです。
店舗の営業時間内のみが労働時間とみなされる場合もあるので、仕込み・レジ締め・清掃など営業時間外に行った業務に対しても賃金が支払われるか確認が必要です。
飲食店は時期によって繁閑が激しい業種ではありますが、週2日程度休暇が取得でき、休憩時間も規定通りに取得できる飲食店であれば、ホワイトと言えるでしょう。
残業代が支払われる
ブラックな飲食店では、下記の場合にサービス残業が横行することがあります。
- 急な混雑により本来取得するはずの休憩時間が短くなった場合
- クレーム対応など想定外の業務が発生し退勤が遅くなった場合
- 経営層から課される店舗の売上ノルマが未達の場合
残業代が支払われないのはそもそも違法なので、このような飲食店は避けましょう。
定着率が高い
働きやすい飲食店は定着率が高く、逆に定着率が悪く慢性的に人手不足となっている飲食店は労働環境が悪い可能性が高いです。
つまり同じ従業員が長く働いている飲食店はホワイトである可能性が高いと言えます。
アルバイトやパートさんの比率が比較的高い飲食店の場合は一概に定着率などの数字だけで判断はできませんが、1つの指標としてチェックすると良いでしょう。
法令順守意識・コンプライアンス意識が高い
残業や勤怠に関わる労働基準法のルールを守る意識や、就業規則などの規範を守る意識が高い職場環境であることも、働きやすい環境であるかどうか見定める指標のひとつです。
法令順守意識やコンプライアンス意識が低いと下記のようなことが起こり得ます。
- サービス残業の蔓延
- 架空請求
- 個人情報の漏洩
福利厚生が充実している
福利厚生とは、毎月の給料や賞与とは別に、会社が社員に対して提供する報酬・待遇のことです。
以下のような福利厚生があります。
- 社会保障制度
- 住宅手当
- 通勤手当
- 産休・育休
- 食事補助
- 特別休暇
上記は一例ですが、福利厚生を整備している企業は社員を大切にしている傾向にあります。
店の雰囲気が良い
個人の感覚によっても違いますが、自分が実際に「雰囲気が良い」と感じる職場の場合は心にゆとりを持ち、お客様に丁寧な対応ができるなど、働きやすい場合が多いでしょう。
雰囲気が良い飲食店の特徴として、例えば下記のようなものがあります。
- 従業員全員が元気で明るい挨拶をしている
- 従業員同士がコミュニケーションを取りながら業務を進めている
- 掃除が行き届いており、清潔感がある
転職したい飲食店が定まっている場合は、一度実際に訪問して雰囲気を掴んでから応募することをおすすめします。
ホワイトな飲食店の見分け方
ホワイトな飲食店を見分けるには以下の4つを確認すると良いでしょう。
- 労働条件が明確に公開されているか、具体的に教えてくれるか確認する
- 従業員の定着率を調べる
- 転職エージェントを利用する
- 実際にお店に訪れて、雰囲気を確認する
労働条件が明確に公開されているか、具体的に教えてくれるか確認する
勤務時間、賃金、休暇、福利厚生などの具体的な労働条件は求人票に明記されていることが多いですが、もし記載のない場合、面接時に必ず確認しましょう。
具体的な労働条件を教えてもらえない場合は、曖昧な条件で働かなければならない可能性があります。サービス残業や休暇取得ができないなど、働きやすいとは言えない条件下での労働になるかもしれません。
労働条件を明示しているかどうか、聞いたら教えてくれるかどうか確認しましょう。
特に確認すべき労働条件を下表にまとめました。
雇用形態 | 正社員、派遣社員、パートタイム、業務委託、アルバイトなど雇用形態によって働き方や受けられる福利厚生が変わるため、確認。 |
労働形態 | 飲食店で取り入れられている労働形態はシフト制と変形時間労働制が多く、どちらを採用しているかで働き方も変わってくるため、確認。 シフト制従業員が予め組まれた勤務スケジュールに基づいて労働する制度。 変形時間労働制月または年単位の平均労働時間の範囲内で調整される制度。繁忙期と閑散期の労働時間に差が生まれやすい。 |
休暇取得・残業について | 例えば下記の内容を確認。 時間外労働手当法定労働時間を超えて勤務した時間に対して支払われる みなし残業一定の残業代を月々の給料に組み込む |
内定をもらった場合は、雇用条件通知書を書面でもらいましょう。
口頭での条件通知は言った・言わないなどのトラブルになる可能性があります。トラブルを避けるためにも条件面は必ず書面にしてもらうと良いでしょう。
従業員の定着率を調べる
定着率とは、従業員が企業に定着している割合のことで、離職率と逆の意味を示す指標です。
定着率は求人票や企業の公式サイトに記載していないことが多いため、下記の調べ方を参考にしてみてください。
- ハローワークの求人であれば、ハローワークの職員が把握している可能性があるため質問してみる
- 上場企業であれば、『四季報』にデータが載っている場合がある。(※公開してない企業もあり)
また、入社人数と離職者数がわかれば算出することもできます。
定着率 | (〇年前の人数 – 〇年間の離職人数) ÷ 〇年前の人数 × 100 |
離職率 | 100(%) – 定着率 |
※上記は一例で、定着率や離職率の算出方法は企業によっても違うこともあります。
転職エージェントを利用する
飲食店の職場環境のリアルな情報が知りたい方は、転職エージェントの利用をおすすめします。
転職エージェントは、求人票には書いていない下記のような情報を持っています。
- 直前で退職した人がいるかどうか
- 退職した人がいる場合、その理由
- 採用担当者や経営者の人柄
- そのエージェントを通して入社した人の入社後の活躍
飲食店には直接聞きにくいことも転職エージェントを通して質問できるため、より良い条件で転職活動を進めたい方には特におすすめです。
実際にお店に訪れて、雰囲気を確認する
実際にお店に訪問し、雰囲気を肌で感じることも大切です。
お店で確認すべき主なポイントは以下のとおりです。
- 従業員一人ひとりの接客態度
- 従業員同士がコミュニケーションを取っているか
- 雰囲気を悪化させる言い方で指摘する人はいないか
- 店長と従業員の関係性は良好か
- 掃除がゆきとどいているか
働きやすい求人も多数。自分に合った良い飲食店を見つけよう
本記事で紹介した項目を確認すれば、ホワイトな飲食店を見つけ出せる可能性が上がるので、ぜひ試してみてください。
もし一人で転職先を探すのが不安な方は、転職エージェントは、求人票には記載のないリアルな情報を持っているため、働きやすい飲食店を徹底的に探したい方にはおすすめです。
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