ホワイトな飲食店の特徴6つと見分け方4つをご紹介
更新日: 2026/06/17
公開日: 2023/10/17
私たちの身近にある飲食店。
美味しい料理と素敵な空間を提供する素晴らしいサービスに関わることはやりがいがある一方、「飲食店はブラックな働き方をしているのでは」と懸念している方もいるかもしれません。
近年は「時間外労働の上限規制」、「年次有給取得の義務化」、「勤務間インターバル制度の普及推進」など働き方改革関連の法整備も進み、働き方の健全化に積極的な企業・飲食店もあります。
当記事では、ホワイトな飲食店の見分け方を解説します。
実際に転職先を見つける際に実践できることばかりなので、飲食店に転職を考えている方はぜひ参考にしてください。
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目次
- 働きやすい企業として国が認定している基準
- 働きやすさの指標になる、厚生労働省の認定制度
- 働きやすさの指標になる、経済産業省の認定制度
- ホワイトな飲食店の特徴6つ
- 休暇・休憩がきちんととれる
- 残業代が支払われる
- 定着率が高い
- 法令順守意識・コンプライアンス意識が高い
- 福利厚生が充実している
- 店の雰囲気が良い
- ホワイトな飲食店の見分け方
- 労働条件が明確に公開されているか、具体的に教えてくれるか確認する
- 従業員の定着率を調べる
- 転職エージェントを利用する
- 実際にお店に訪れて、雰囲気を確認する
- ホワイトな飲食店に関するよくある質問
- Q. 求人票でホワイトと判断できるポイントはありますか?
- Q. 求人票で警戒すべきワードや項目はありますか?
- Q. 店舗へ下見に行った際、どこをチェックすればいい?
- Q. 大手チェーンの方が個人店よりホワイトな傾向にありますか?
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働きやすい企業として国が認定している基準

一定の基準を満たしている企業には、国から認定される制度があります。今回は、「厚生労働省」と「経済産業省」が発行する認定制度を紹介します。
認定内容はそれぞれですが、ホワイト企業を探している人にとって有用な判断材料の一つです。
働きやすさの指標になる、厚生労働省の認定制度
厚生労働省の認定制度は以下のとおりです。
| 安全衛生優良企業認定 | 安全衛生活動に取り組み、健康で働きやすい職場環境の企業に与えられる認定 |
| ユースエール認定 | 若者の採用・育成に積極的で、若者の雇用管理の状況などが優良な企業に与えられる認定 |
| えるぼし・プラチナえるぼし認定 | 女性の活躍に関する取組の実施状況が優良な企業与えられる認定 ※2026年4月から、女性の健康支援に関する基準を加えた「えるぼしプラス」「プラチナえるぼしプラス」が導入されている |
| くるみん・プラチナくるみん・トライくるみん認定 | 子育てサポート体制が一定の基準を満たしている企業与えられる認定 ※2025年4月から認定基準が改正 |
安全衛生優良企業_参考資料(厚生労働省HPより)
ユースエール認定制度(厚生労働省HPより)
女性活躍推進企業認定「えるぼし・プラチナえるぼし認定」(厚生労働省HPより)
女性の健康支援に取り組む企業を認定する「えるぼしプラス」のデザインを決定しました(厚生労働省HPより)
くるみんマーク・プラチナくるみんマーク・トライくるみんマークについて(厚生労働省HPより)
働きやすさの指標になる、経済産業省の認定制度
経済産業省にも認定制度があります。
| 健康経営優良法人認定制度 | 健康経営(※1)を高いレベルで行っている企業に与えられる認定 ※1 「健康経営を行う」とは…従業員への健康投資を積極的かつ戦略的に行うこと |
| なでしこ銘柄 | 女性活躍推進に優れた企業として選定されたもの ※なでしこ銘柄は厳密には認定ではなく選定 |
健康経営優良法人認定制度(経済産業省HPより)
女性活躍に優れた上場企業を選定「なでしこ銘柄」(経済産業省HPより)
ホワイトな飲食店の特徴6つ

ホワイト企業の飲食店とブラック飲食店では、主に勤怠管理に差があります。
- ホワイト飲食店:勤怠管理がしっかりしており、出勤・退勤・休憩が明確
- ブラック飲食店:勤怠管理が甘く、労働時間の基準が曖昧
勤怠管理が明瞭なホワイト企業はどんな特徴があるのか、6つに分けてご紹介します。
- 勤怠管理がしっかりしており、休暇や休憩がきちんととれる。
- 残業代が支払われる
- 定着率が高い
- 法令順守意識・コンプライアンス意識が高い
- 福利厚生が充実している
- 店の雰囲気が良い
飲食店に精通した転職エージェントなら、求人探しを手伝ってくれます。労力と時間を節約できるので、「効率よく転職活動を進めたい」という方はエージェントの活用をご検討ください。
休暇・休憩がきちんととれる
繁忙期やディナータイムは忙しくなる飲食店ですが、それでも休暇・休憩が取れる職場は勤怠管理がしっかりしているホワイト企業の可能性が高いです。
飲食店は時期によって繁閑が激しい業種ではありますが、週2日休暇が取得でき、休憩時間も規定通りに取得できる飲食店であれば、ホワイトと言えるでしょう。
店舗の営業時間内のみが労働時間とみなされる場合もあるので、仕込み・レジ締め・清掃など営業時間外に行った業務に対しても賃金が支払われるか確認が必要です。
残業代が支払われる
ブラックな飲食店では、下記の場合にサービス残業が横行することがあります。
- 急な混雑により本来取得するはずの休憩時間が短くなった場合
- クレーム対応など想定外の業務が発生し退勤が遅くなった場合
- 経営層から課される店舗の売上ノルマが未達の場合
残業代が支払われないのはそもそも違法なので、このような飲食店は避けましょう。
定着率が高い
働きやすい飲食店は定着率が高く、逆に定着率が悪く慢性的に人手不足となっている飲食店は労働環境が悪い可能性が高いです。
つまり同じ従業員が長く働いている飲食店はホワイトである可能性が高いと言えます。
アルバイトやパートさんの比率が比較的高い飲食店の場合は一概に定着率などの数字だけで判断はできませんが、1つの指標としてチェックすると良いでしょう。
定着率は求人票や企業の公式サイトに記載していないことが多いため、下記の調べ方を参考にしてみてください。
- ハローワーク職員に質問する
- 上場企業であれば、『四季報』『有価証券報告書』を確認する
- 口コミサイトを確認する
- 生成AIに質問する
また、入社人数と離職者数がわかれば算出することもできます。
| 定着率 | (〇年前の人数 – 〇年間の離職人数) ÷ 〇年前の人数 × 100 |
| 離職率 | 100(%) – 定着率 |
法令順守意識・コンプライアンス意識が高い
残業や勤怠に関わる労働基準法のルールを守る意識や、就業規則などの規範を守る意識が高い職場環境であることも、働きやすい環境であるかどうか見定める指標のひとつです。
法令順守意識やコンプライアンス意識が低いと下記のようなことが起こり得ます。
- サービス残業の蔓延
- 架空請求
- 個人情報の漏洩
福利厚生が充実している
福利厚生とは、毎月の給料や賞与とは別に、会社が社員に対して提供する報酬・待遇のことです。
以下が福利厚生の例です。
| 福利厚生の種類 | 確認ポイント |
|---|---|
| 社会保険完備 ※フルタイムで働く場合、1つでも欠けている職場は避ける | 健康保険・厚生年金・雇用保険・労災保険の4つが揃っているか |
| 住宅手当 | ・月額いくら支給か ・定額支給か ・条件(居住地・家賃上限)はあるか |
| 通勤手当 | 全額支給か、上限ありか |
| 産休・育休 ※制度があるだけでなく、実際に取得した実績があるかを確認 | ・出産休暇はあるか ・育児休暇はあるか |
| 食事補助 | 社食無料・まかない付き・食事代補助など |
| 特別休暇 | 慶弔休暇・誕生日休暇・リフレッシュ休暇など |
| キャリアアップ支援 | ・資格取得補助・社内研修制度など |
福利厚生が充実している企業は「長く働いてほしい」という意志の表れでもあり、社員を大切にしている傾向があります。
「長く勤めたい」「ワークライフバランスを整えたい」と考えている方は、チェックするときや、転職エージェントに相談する際にこの部分に注目してください。
店の雰囲気が良い
個人の感覚によっても違いますが、自分が実際に「雰囲気が良い」と感じる職場の場合は心にゆとりを持ち、お客様に丁寧な対応ができるなど、働きやすい場合が多いでしょう。
| 雰囲気が良い飲食店の特徴 | 要注意すべき飲食店の特徴 |
|---|---|
| ・従業員全員が元気で明るい挨拶をしている ・従業員同士がコミュニケーションを取りながら業務を進めている ・掃除が行き届いており、清潔感がある ・繁忙時間でも接客が丁寧 | ・スタッフ同士が険しい表情でやり取りしている ・店長や社員がスタッフに対して強い口調で指示している ・それほど混んでいないのにスタッフが余裕なさそうにしている ・求人が常に掲載されている(同じ店舗が求人サイトに頻繁に出ている) |
転職を考えている飲食店が決まっている場合は、まずお客として実際に訪問することを強くおすすめします。求人票や面接だけではわからないリアルな雰囲気を自分の目で確かめることで、入社後のミスマッチを大きく減らすことができます。
ホワイトな飲食店の見分け方

ホワイトな飲食店を見分けるには以下の4つを確認すると良いでしょう。
- 労働条件が明確に公開されているか、具体的に教えてくれるか確認する
- 従業員の定着率を調べる
- 転職エージェントを利用する
- 実際にお店に訪れて、雰囲気を確認する
労働条件が明確に公開されているか、具体的に教えてくれるか確認する
ホワイトな飲食店かどうかを見分けるうえで、労働条件の透明性が重要なチェックポイントです。条件が曖昧なまま入社してしまうと、実際の勤務環境が思っていたものと大きく異なるケースがあります。
▼求人票で確認すべき項目
| 雇用形態 | 正社員、派遣社員、パートタイム、業務委託、アルバイトなど |
| 労働形態 | ・シフト制 ・変形時間労働制 ※シフト制…週または月単位で勤務日・勤務時間を決める制度。 ※変形時間労働制…1ヶ月・1年などの一定期間内で労働時間を配分できる制度。 |
| 残業の有無・残業代 | ・時間外労働手当 ・みなし残業・固定残業裁量労働制 ※みなし残業・固定残業…あらかじめ一定時間分の残業代を基本給に含めて支払う制度。設定時間を超えた残業分は別途支払われる。 ※裁量労働制…実際の労働時間にかかわらず、あらかじめ設定した時間を働いたとみなす。 |
| 休暇取得・残業について | ・週休二日 ・完全週休二日 ・有給取得実績 ・年間休日 ※週休二日…月に1回以上、週2日の休みがある制度 。※完全週休二日…毎週必ず2日の休みが保障される制度。 ※年間休日…1年間の休日の合計日数 。 |
内定をもらった場合は、雇用条件通知書を書面でもらいましょう。
口頭での条件通知は言った・言わないなどのトラブルになる可能性があります。トラブルを避けるためにも条件面は必ず書面にしてもらうと良いでしょう。
従業員の定着率を調べる
定着率とは、従業員が企業に定着している割合のことで、離職率と逆の意味を示す指標です。
飲食業界は他業種と比べて離職率が高い傾向にあると言われており、定着率が高い飲食店は「働き続けやすい環境が整っている」と判断できます。
定着率は求人票や企業の公式サイトに記載していないことが多いため、下記の調べ方を参考にしてみてください。
- ハローワーク職員に質問する
- 上場企業であれば、『四季報』『有価証券報告書』を確認する
- 口コミサイトを確認する
- 生成AIに質問する
また、入社人数と離職者数がわかれば算出することもできます。
| 定着率 | (〇年前の人数 – 〇年間の離職人数) ÷ 〇年前の人数 × 100 |
| 離職率 | 100(%) – 定着率 |
転職エージェントを利用する
飲食店の職場環境のリアルな情報が知りたい方は、転職エージェントの利用をおすすめします。
転職エージェントは、求人票には書いていない下記のような情報を持っています。
- 直前で退職した人がいるかどうか
- 退職した人がいる場合、その理由
- 採用担当者や経営者の人柄
- そのエージェントを通して入社した人の入社後の活躍
飲食店には直接聞きにくいことも転職エージェントを通して質問できます。より良い条件で転職活動を進めたい方は、ぜひ一度ご相談ください。
実際にお店に訪れて、雰囲気を確認する
実際にお店に訪問し、雰囲気を肌で感じることも大切です。
お店で確認すべき主なポイントは以下のとおりです。
- 従業員一人ひとりの接客態度
- 従業員同士がコミュニケーションを取っているか
- 雰囲気を悪化させる言い方で指摘する人はいないか
- 店長と従業員の関係性は良好か
- 掃除がゆきとどいているか
ホワイトな飲食店に関するよくある質問
Q. 求人票でホワイトと判断できるポイントはありますか?
求人票では、勤務時間・休日数・残業時間・給与・手当・福利厚生などが具体的に書かれているかを確認しましょう。
労働条件の記載が曖昧な場合は、入社後に想定と違う働き方になる可能性もあります。気になる点があれば、応募前や面接時に必ず確認しましょう。
Q. 求人票で警戒すべきワードや項目はありますか?
「やる気次第で稼げる」「アットホームな職場」「若手が活躍中」などの表現だけで、労働条件が具体的に書かれていない求人には注意が必要です。
もちろん、これらの言葉があるからといって必ずしも悪い職場とは限りません。ただし、給与・休日・残業時間・休憩時間などの条件が曖昧な場合は、実際の働き方を確認した方が安心です。
特に、みなし残業代が含まれている場合は、何時間分の残業代なのか、超過分は支払われるのかを確認しましょう。
Q. 店舗へ下見に行った際、どこをチェックすればいい?
店舗へ下見に行く際は、従業員の表情・接客態度・スタッフ同士のやり取りをお客様として利用しながら確認すると良いでしょう。
従業員同士が落ち着いて連携できているか、忙しい時間帯でも強い口調で指示が飛び交っていないか、店内の清掃が行き届いているかなどは、職場環境を知る手がかりになります。
可能であれば、平日と休日、昼と夜など、時間帯を変えて確認すると、より実際の雰囲気をつかみやすくなります。
Q. 大手チェーンの方が個人店よりホワイトな傾向にありますか?
大手チェーンは、就業規則・研修制度・福利厚生・勤怠管理など、勤怠の仕組みが整っている場合が多く、働き方を確認しやすい傾向があります。
一方で、個人店でも従業員を大切にしており、シフトの相談がしやすい職場や、無理のない働き方ができる職場もあります。そのため、大手チェーンか個人店かだけで判断するのではなく、労働条件や店舗の雰囲気をあわせて確認することが大切です。
迷った場合は、求人票だけで判断せず、面接時に勤務時間や休日、残業の有無などを具体的に質問してみましょう。
働きやすい求人も多数。自分に合った良い飲食店を見つけよう

本記事で紹介した項目を確認すれば、ホワイトな飲食店を見つけ出せる可能性が上がるので、ぜひ試してみてください。
もし一人で転職先を探すのが不安な方は、転職エージェントは、求人票には記載のないリアルな情報を持っているため、働きやすい飲食店を徹底的に探したい方にはおすすめです。
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