「魚力はどんな会社だろう」と興味がありませんか。「魚力」という名前で鮮魚の小売りを展開し、また「海鮮魚力」という居酒屋や「魚力海鮮寿司」という寿司店を運営しています。
株式会社魚力とは、鮮魚小売業で東証プライム市場に上場しているただひとつの会社です。
創業90年以上をほこり、無借金経営で安定基盤を築いています。本記事では、魚力の労働環境や年収、仕事内容などを解説します。魚力に転職するポイントやワークライフバランスなどの評判にもふれました。
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目次
- 魚力の企業情報
- 魚力の会社概要
- 魚力の業績
- 魚力のコア事業は3つ
- 魚力は無借金経営で安定性が高い
- 海外進出で魚食文化の発展に貢献
- 魚力の働く環境
- 数字でみる働く環境
- 新規出店によりポストが続々誕生
- 魚のプロになれる研修制度が充実
- 魚力の年収
- 魚力の平均年間給与は約568万円
- キャリア採用者は月給20~40万円
- 手当と福利厚生と子育て支援完備
- 魚力のキャリア採用の情報
- 魚力の仕事内容
- 魚力が求める人物像
- 魚力に転職するポイント
- 魚力の評判をチェック
- 給与は業界内で高い傾向にある
- 年間休日は115日で多い
- ワークライフバランスが整いやすい
- 魚力の特徴をおさえて転職成功させよう
魚力の企業情報

魚力の会社概要や業績、事業内容などの企業情報について紹介します。
魚力の会社概要
魚力は創業90年以上の歴史ある企業です。魚力の会社概要について下表にまとめました。
創業 | 1930年4月1日 |
設立 | 1984年12月1日 |
本社所在地 | 東京都立川市 |
店舗数 | 92店舗(小売事業78店舗、飲食事業14店舗) |
魚力は、1930年に東京都立川市に町の魚屋として創業しました。1984年に組織変更し、株式会社魚力を設立しています。
2003年に東証第二部に上場し、2015年に東証第一部に指定されました。2022年に東証プライム市場に移行しています。東証プライム市場とは最上位の市場で、大企業向けのものです。旧東証一部上場企業のなかで、時価総額の大きい企業を対象としています。
鮮魚小売業で東証プライム市場に上場しているのは、魚力のみです。魚力は、鮮魚小売業唯一の東証プライム上場企業として知られています。
また、鮮魚を展開している企業の中では数少ない「労働組合」があります。
魚力の業績
有価証券報告書の情報をもとに、魚力の業績などについて解説します。
売上高 | 291億7,850万円 |
経常利益 | 12億9,010万円 |
資本金 | 15億6,362万円 |
魚力は、鮮魚小売業のなかで安定した業績をあげています。コロナ前の2019年3月期の売上高は278億4,486万円でした。4年間で社会情勢の大きな変化がありながら、13億3,364万円の売上高アップにつなげたことになります。
魚力は、魚を当日に仕入れて、当日に売り切ることを基本戦略としています。昔ながらの対面販売で鮮度の高い魚を顧客に紹介してニーズを把握し、約95年にわたって顧客の心をしっかりつかんできました。
魚力のコア事業は3つ
魚力のコアとなる事業を3つ紹介します。
- 鮮魚と寿司の小売事業
- 飲食事業
- 鮮魚など水産品の卸事業
鮮魚の小売事業では、「魚力の日セール」などさまざまなイベントを開催し、集客につなげています。寿司の小売事業は、鮮度の高い江戸前寿司を提供することで、回転寿司とは異なる独自性を打ち出しています。
飲食事業では、2000年に1号店がオープンしました。落ち着いた雰囲気の居酒屋「海鮮魚力」は、豊洲直送の鮮魚を中心に提供しています。飲食事業で14店舗を運営しています。また、新鮮な水産品を卸しています。
魚力は無借金経営で安定性が高い
魚力は事業の安定性が高く、財務体質もしっかりしています。
理由のひとつとして、無借金経営を続けていることが挙げられます。無借金経営とは、銀行などの金融機関から一切借金をせず、自己資金と内部留保で経営を行なう方法です。無借金経営を行うことで、返済や利息の負担はありません。
魚力は企業理念の信条で、従業員が安心して働けるように健全な財務体質を続けるということを掲げています。
魚力のほかに無借金経営をしている企業は、任天堂株式会社や株式会社キーエンスなど業績の高い企業が知られています。
海外進出で魚食文化の発展に貢献
魚力の事業の将来性は期待できます。魚力は、東証プライム上場企業で信頼性が高く、経営が健全です。また海外進出により、魚食文化が世界で広がるよう新しい事業にも挑戦しています。
2019年度から魚力の企業理念の使命は、“魚によって、世界の人々を健康で幸せにする”を掲げ、“魚食文化を守り、日本の水産業の発展に貢献する”という将来像を描いています。
魚力は、北米やEU諸国で新冷凍技術を活用した事業戦略を行なっています。またタイでは、日本の水産物を提供するためにタイの財閥大手と合弁会社を設立しました。
国際連合食糧農業機関(FAO)の「世界漁業・養殖業白書2020年」によると、魚介類の1人当たりの年間消費量世界平均は2018年の20.5㎏から、2030年には21.5㎏に増えると予想されています。
魚力は魚の消費量が増えると予想されている世界を舞台に鮮魚を販売し、日本の魚食文化の普及に取り組んでいます。
魚力の働く環境

魚力で働く環境について、労働環境や研修制度の視点から解説します。
数字でみる働く環境
魚力の従業員数や従業員の平均年齢、年間休日など労働環境に関する数字を下表にまとめました。
従業員数 | 515名(従業員のほかにパートタイマーが745名) |
平均年齢 | 42歳8カ月 |
平均勤続年数 | 13年11カ月 |
平均残業時間 | 30時間ほど |
所定労働時間 | 8時間 うち1時間休憩 |
年間休日 | 115日(月8~10日休み) |
平均有給休暇取得日数 | 9.8日(2022度実績) |
有給消化率 | 50%ほど |
国税庁の「令和4年分 民間給与実態統計調査」によると、日本全国の給与所得者の平均年齢は47歳で、平均勤続年数は12.7年でした。
魚力の従業員の平均年齢は42歳8カ月で、平均勤続年数は13年11カ月です。魚力の従業員の平均年齢は全国平均より5歳ほど若く、長期的に働きやすい環境と考えられます。
年間休日は115日です。年間休日のうち、夏季休日が4日と冬季休日が3日あります。
新規出店によりポストが続々誕生
魚力は、新しい店舗が続々とオープンしています。2018年以降、毎年数件の店舗がオープンしてきました。新店舗の運営を担当する店長などのポストもうまれています。
2022年、2023年に新しくオープンした店舗はこちらのとおりです。
- 2023年9月29日にマリンピア稲毛海岸店
- 2023年4月4日に豊川店
- 2023年4月1日に小岩店(改装)
- 2022年9月29日に魚力市場鷺沼店
- 2022年4月21日に魚力市場野毛店
新店舗がオープンする場合、店長や鮮魚の調理スタッフなどの人材も必要です。新しい店舗の立ち上げには、スタッフ同士の連帯感もうまれやすいと考えられます。
なお、魚力は新卒の学生を対象にした採用活動もさかんです。2024年度卒は21~25名を採用する見込みで、2025年度卒は26~30名を採用する予定です。
魚のプロになれる研修制度が充実
魚力は、魚のプロになれる研修制度が整っています。2018年には、中期経営計画における基本戦略として、人材の育成も掲げました。
新卒の新入社員は入社時研修や加工技術研修、知識研修などがありますが、新入社員以外の社員に対しても研修を行なっています。これまでに、職位別教育・研修や店長と副店長、店長代理などを対象にした階層別研修などを実施してきました。
研修制度のほか、通信教育制度や資格取得支援制度もあります。これらの制度を通じて、キャリア形成につなげることのできる勤務体制を整えています。
魚力の年収

魚力の平均年収をはじめ、キャリア採用の月給や諸手当までくわしく紹介します。国税庁の調査による日本全国の給与所得者の平均給与についてもふれました。
魚力の平均年間給与は約568万円
魚力の有価証券報告書によると、魚力の平均年間給与は568万532円です(2023年3月1日現在)。国税庁の「令和4年分 民間給与実態統計調査」によれば、2022年(令和4年)の日本全国の給与所得者の平均給与は458万円です。
そのため日本全国の平均給与より、魚力の給与は110万円も高いことが分かります。
10種類に分類されている、dodaの「平均年収ランキング(業種別の平均年収/生涯賃金)【最新版】」では、小売業の平均年収は359万円でした。小売業のなかでも魚力の平均年収は高い水準にあるといえます。
キャリア採用者は月給20~40万円
魚力の公式サイトにある採用情報によると、キャリア採用の従業員は月給20~40万円で募集されています(2024年5月現在)。給与は、経験や能力、年齢などによって決まります。
魚力では月給のほかにボーナスがあり、支給回数は年2回(7月と12月)です。2022年度のボーナスは4.1ヶ月分支給されました。昇給は年1回あり、4月に実施されます。
店長に昇格した場合、想定年収は600~700万円ほどに上がります。魚力では、入社後2~3年で店長に昇格するケースが多いです。店長に昇格した場合でも、基本的に転居を伴う転勤はありません。残業時間は月平均30時間で、みなし残業もないです。
手当と福利厚生と子育て支援完備
魚力は、手当や福利厚生の制度が整っています。また、子育て支援もあります。手当や福利厚生の例を表にまとめました。
種類 | 内容 |
---|---|
諸手当 | ・通勤交通費規定内支給 ・家族手当 ・役職手当 ・時間外手当(残業代) |
福利厚生 | ・社会保険完備(健康保険・厚生年金保険・雇用保険・労災保険) ・社宅・家賃補助制度 ・従業員持ち株会 ・財形貯蓄 ・退職金制度(企業年金) ・永年勤続表彰(功労金支給) ・制服貸与 |
子育て支援 | ・短時間勤務(子どもが小学3年生の年度末まで利用可能) ・時間外労働制限(子どもが小学校に就学するまで利用可能) |
その他 | ・屋内全面禁煙(喫煙専用室が設置されている) |
魚力では、従業員が産休や育児休暇制度を取得した実績があります。2023年10月現在、子育て支援制度を利用して、育児短時勤務をしている社員は7名です。
魚力のキャリア採用の情報

魚力の店長候補の仕事を例にとり、仕事内容を具体的に紹介します。
魚力の仕事内容
魚力の店長候補の仕事を例にとり、仕事内容を具体的に紹介します。
店長候補の仕事内容 | 鮮魚の加工接客販売商品の発注売場管理人材マネジメントバックヤード業務 |
活かせる経験やスキル | 対面販売の経験魚をさばくスキル鮮魚小売りの経験マネジメントの経験 |
店長候補は、店舗運営のさまざまな業務を担うことができます。店長候補が店長に昇格した後は、複数の店舗の統括やバイヤー、品質管理といったさまざまなポストが用意されています。
魚力では、店長候補から店長に昇格し、幹部としてキャリアアップしていくことが可能です。現在の魚力の経営陣も現場出身者の方たちです。
魚力が求める人物像
魚力がキャリア採用で求める人材像を紹介します。
経歴やスキル | 学歴は不問(高校卒業以上が望ましい)鮮魚専門店もしくはスーパーマーケットなどでの鮮魚調理や販売の経験者店長や店長のようなマネジメントの経験があれば大歓迎 |
ヒューマンスキル | 物ごとに挑戦できる性格熱意がある企業理念に共感できるコミュニケーション能力がある |
魚力では、学歴不問で鮮魚加工の実務経験のある人材や、熱意をもって挑戦できる人材を必要としています。
また、コミュニケーション能力のある人材のほうが、評価されやすい可能性もあります。よりよい店作りのためには、商品情報や販売方法などについてバイヤーや店長、スタッフ間で情報共有が欠かせないからです。魚力では、メールや電話なども用いて従業員同士の情報共有を行なっています。
魚力に転職するポイント
魚力の書類対策と面接対策のポイントを紹介します。
選考 | ポイント |
---|---|
書類選考 | ・学歴と職歴をまとめる ・これまでの実績を記載する ・「チャレンジ精神がある」「熱意をもって仕事に取り組む」などの長所を自己PRする |
面接 | ・自己紹介と経歴を数分程度にまとめて話す ・志望動機を伝える ・店長に応募する場合、リーダーやマネジメント経験をアピールする ・強みと裏付けになるエピソードを話す場合によっては、前職の退職理由を聞かれることがある |
応募書類は、採用担当者が読みやすいよう簡潔に記載しましょう。採用担当者は多忙のため、読みにくい応募書類の場合、細かい内容まで伝わりにくくなってしまうからです。面接では基本的なビジネスマナーを守って、社会人基礎力をアピールします。
応募書類の作成や面接でのふるまいに自信がない方は、生鮮業界に特化した転職エージェントに相談することもひとつの方法です。転職エージェントに登録すると、応募書類の作成支援や模擬面接が受けられます。
魚力の評判をチェック

魚力の評判について、口コミサイトなどの情報を参考に紹介します。
給与は業界内で高い傾向にある
「給与は同業他社と比べて高い」「業界内ではボーナスがもらえているほうだ」という、給与とボーナスについて満足している声が多かったです。魚力の給与は評価されている傾向にあります。
前述したとおり、魚力の平均年収は高い傾向にあり、ボーナスは4.1カ月分が支給されています。残業時間は月平均で30時間です。そのため、魚力は給与と業務量のバランスが取れている可能性があります。
給与に不満を訴える声の割合は少ないですが、なかには「残業でまかなっている」「昇給額が少ない」というコメントもありました。部門や年齢、ポストなどによっては満足できないケースもまれにあるかもしれません。
年間休日は115日で多い
魚力の年間休日は115日あり、従業員515名とパートタイマー745名が在籍しています。
魚力の休日休暇に関する口コミは、「年間休日115日と有給休暇5日の合計120日は休める」「繁忙期をのぞき、休日希望はほぼ通る」「休日出勤はない」という声が多数ありました。公休は定められた日数が休めて、休日に出勤するケースはないようです。
労働基準法では、年間休日の最低日数は105日と定められています。また、厚生労働省の「令和4年就労条件総合調査の概況」によると、年間休日の平均日数は107.0日です。
同調査の年間休日を規模別でみた場合、従業員1,000人以上の会社は115.5日、300~999人の会社は114.1日、100~299人の会社は109.2日、30~99人の会社は105.3日という結果でした。魚力の年間休日は十分な日数があるといえます。
ただ、なかには「デパートなどの商業施設で働くので、大型連休や年末年始などは休みにくい」「繁忙期は忙しい」という声もありました。ほかのサービス業や小売業などと同様に、年末年始は忙しい傾向にありますが、魚力の場合は夏季と冬季ともにそれぞれ連休が取れます。
ワークライフバランスが整いやすい
「ワークライフバランスがとりやすい」「ワーキングマザーは手当があるうえ異動もほぼない」「残業しないように管理されているので、残業せず定時で帰ることがある」という口コミがありました。
魚力は公式サイトの採用情報でも、事前に決定したシフトどおりに休日と勤務時間は守っていると掲載しています。顧客によりよい商品とサービスを提供するために、残業を減らして従業員の体力とメンタルが整うよう取り組んでいます。
魚力の場合は鮮魚を扱う仕事のため、残業を減らしたとしても、自宅に持ち帰る仕事が増えるとは考えにくいです。
一方、口コミのなかには「店舗に配属されているので土日が休めない」「シフト制なので勤務時間が定まらない」という声もありました。
飲食業などでもいえることですが、魚力はシフト制で働く部門があります。1年単位の変形労働時間制がとられています。店舗に配属された場合、朝9時から夜21時までの間での交代制です。ただ、1日の労働時間は8時間で、週平均40時間以内におさめられています。
魚力の特徴をおさえて転職成功させよう
魚力の企業情報や年収、転職のポイントなどについて解説しました。魚力は、鮮魚小売業界でただ1社の東証プライム上場企業です。創業90年以上を誇り、無借金経営を続けていて安定性があります。平均年収は約568万円で諸手当と福利厚生が充実しています。
魚力での働き方や転職するコツなどについてもっとくわしく知りたい方は、生鮮業の転職支援を専門に行っている転職エージェントにご相談ください。よりよい転職につながるよう徹底的に支援させていただきます。
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