飲食業界の年収ランキング2024年度最新版!

更新日: 2024/06/03

公開日: 2024/06/03

「年収が高い飲食店はどこだろう」と考えていませんか。転職先に求める条件として高年収を上げる人は多いものです。本記事では2024年最新版として、飲食店を展開する企業の年収をランキング形式でお伝えします。

年収が高い飲食店の特徴についてもふれました。飲食店の年収をチェックして、年収がアップする転職を目指しましょう。

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目次

  • 飲食店年収ランキング【トップ5】
    • 1位:B-Rサーティーワン アイスクリーム
    • 2位:FOOD&LIFE COMPANIES
    • 3位:日本KFCホールディングス
    • 4位:トリドールホールディングス
    • 5位:ダスキン
  • 飲食店年収ランキング【6~10位】
    • 6位:ロイヤルホールディングス
    • 7位:吉野家ホールディングス
    • 8位:すかいらーくホールディングス
    • 9位:SRSホールディングス
    • 10位:サイゼリヤ
  • 【補足】飲食店を実際に運営している会社で年収高めの企業
    • 飲食店勤務従業員を雇用している平均年収の高い飲食企業
    • 株式会社ハングリータイガー
    • 株式会社ディーアール
    • 株式会社喜代村
  • 年収が高い飲食店の特徴
    • 大量購入で仕入れ価格をおさえる
    • 多店舗経営で業務効率化
    • 消費者のニーズに応えるマーケティング
  • 高年収転職のためのチェックポイント
    • キャリアアップが見込める
    • スキルや資格が活かせる
    • 事業の状況から将来性を確認する
  • 年収が高い飲食店への転職を成功させよう

飲食店年収ランキング【トップ5】

Caffeカフェ(外観)

有価証券報告書をもとに飲食店を展開している企業の年収ランキングトップ5を紹介します。「株式会社コメダホールディングス」の年収は987万6,000円ですが、従業員が8名のためランキングから省いています。

1位:B-Rサーティーワン アイスクリーム

「B-R サーティワン アイスクリーム株式会社」の平均年収は、786万7,000円です。同社はコロナ禍以降「数多くあるフレーバーから好きな味を選んで手軽にテイクアウトできる」魅力を打ち出し、業績を上げました。

2023年度の売上前年同期10.8%アップです。業績向上にともない社員の年収も上がりました。

従業員数238人
平均年齢41.5歳
平均勤続年数11年7カ月
平均年間給与786万7,000円
(2023年12月31日現在)

2位:FOOD&LIFE COMPANIES

『スシロー』を運営する「株式会社FOOD&LIFE COMPANIES」の平均年収は、774万9,974円です。同社の2023年9月の連結決算は純利益前年同期の2.2倍でした。

同社は食材の仕入価格高騰にともない商品単価を値上げし、客単価を上げました。一時的に客離れを起こしましたが、価格を固定しない白皿を導入して客足を戻しています。

従業員数274人
平均年齢42.2歳
平均勤続年数3年1カ月
平均年間給与774万9,974円
(2023年9月30日現在)

3位:日本KFCホールディングス

『ケンタッキーフライドチキン』を展開している「日本KFCホールディングス」の平均年収は767万3,000円です。2021年度より約43万円アップしています。

同社の2024年3月期の連結経常利益は、前年同期比57.0%増です。ただ2024年2月に、株主の三菱商事が保有株式の売却を検討していることが報じられています。

従業員数67人
平均年齢45.0歳
平均勤続年数15.7人
平均年間給与767万3,000円
(2023年3月31日現在)

4位:トリドールホールディングス

『丸亀製麺』を展開する「株式会社トリドールホールディングス」の平均年収は743万円です。同社は『丸亀製麵』のテイクアウト商品や期間限定メニューの売れ行きが好調で、業績を上げました。

飲食店年収ランキングベスト5でもっとも若い平均年齢39.87歳で、唯一の30代です。管理職に占める女性労働者の割合18.3%と多い傾向にあります。厚生労働省の2022年度「雇用均等基本調査」によると企業の管理職に占める女性労働者の割合は12.7%です。

従業員数249人
平均年齢39.87歳
平均勤続年数6.25年
平均年間給与743万円
(2023年3月31日現在)

5位:ダスキン

『ミスタードーナツ』などを展開する「株式会社ダスキン」は、とくに『ミスタードーナツ』の売れ行きが好調で、営業収益前年比51.2%増でした。

好調の理由は、値上げしても1つ100円台の商品が多いことや、ファミレスより気軽に利用できる価格帯です。社員の平均勤続年数は飲食店年収ランキングベスト5のなかで最長の15.3年です。

従業員数1,989人
平均年齢46.1歳
平均勤続年数15.3年
平均年間給与728万147円
(2023年3月31日現在)

飲食店年収ランキング【6~10位】

さわやかなレストラン

飲食店年収ランキングベスト6~10位を紹介します。

6位:ロイヤルホールディングス

ファミリーレストラン『ロイヤルホスト』を展開する「ロイヤルホールディングス株式会社」の平均年収は720万7,000円です。

同社の2023年の1~9月の経常利益はコロナ禍前に戻っていて業績が好調です。好調の理由は、店舗でいろいろな味が楽しめるようセットメニューの幅を広げたことや、テイクアウトメニューを改定したことなどです。

従業員数63人
平均年齢46.2歳
平均勤続年数7.6年
平均年間給与720万7,000円
(2023年12月31日現在)

7位:吉野家ホールディングス

牛丼チェーン店の『吉野家』を展開している「株式会社吉野家ホールディングス」の平均年収は718万7,000円です。同社は2024年3月に正社員の賃金を平均8.91%上げると発表しました。大卒の初任給23万2,500円です。

人材確保のため、定年再雇用店長の年収昨年対比155.5%にする改定も行なっています。正社員の年収アップに期待ができる企業のひとつです。

従業員数265人
平均年齢48.9歳
平均勤続年数16.5年
平均年間給与718万7,000円
(2023年2月28日現在)

8位:すかいらーくホールディングス

ファミリーレストラン『ガスト』を展開する「株式会社すかいらーくホールディングス」の平均年収は694万9,058円です。

同社は2023年12月期の売上収益16.8%増加しました。半額クーポンがSNSで多数シェアされ、客数と注文皿数を増やすことができたためです。その結果、客単価が向上し、売上アップにつなげています。

従業員数534人
平均年齢48.0歳
平均勤続年数21.0年
平均年間給与694万9,058円
(2023年12月31日現在)

9位:SRSホールディングス

和食ファミリーレストラン『和食さと』を展開する「SRSホールディングス株式会社」の平均年収は、676万9,000円です。同社の2024年3月期の売上11%増で、過去最高を更新しています。

業績好調の理由は『和食さと』の食べ放題メニュー“さとしゃぶ”です。“さとしゃぶ”は顧客1人あたり平均1.2キロを食べるという顧客満足度の高いメニューで、集客力を高めています。

従業員数80人
平均年齢48.9歳
平均勤続年数15.5
平均年間給与676万9,000円
(2023年3月31日現在)

10位:サイゼリヤ

「株式会社サイゼリヤ」は国内店舗の商品単価を値上げせず、大幅な増収増益を実現しました。2023年8月期は前期比の27%増です。

好調な業績にともない正社員の平均年収も上がっています。正社員の平均年収は2021年に551万8,573円で、2022年624万6,904円、2023年660万4,384円でした。3年間で平均年収が108万円以上アップしました。

従業員数2,073人
平均年齢40.6歳
平均勤続年数14年9カ月
平均年間給与660万4,384円
(2023年8月31日現在)

10位以下は、「株式会社クリエイト・レストランツ・ホールディングス」、「株式会社サガミホールディングス」、「株式会社ゼンショーホールディングス」と続きます。

【補足】飲食店を実際に運営している会社で年収高めの企業

上記で発表した年収の高い上位企業には飲食事業を展開しておりますが、そこで働ている人は「経営戦略」「フランチャイズ店管理」「商品開発」などいわゆるホワイトカラー職に従事する人がメインで、実際に飲食店で働いている従業員が含まれていないことがあります。

例えば、FOOD&LIFE COMPANIESで募集されている部門は商品開発部や法務部、店舗開発部などで、実際にスシローの店舗で働く従業員を採用しているのはグループ企業である「株式会社あきんどスシロー」で、「株式会社あきんどスシロー」の平均年収は583万円です。(公式HP調べ)

そこで、「実際に飲食店で店長やフロアスタッフ、調理人として働いている人」を従業員に含む年収の高い企業をリスト化しました。

400万社以上のデータを持っている『Yahoo!仕事カタログ』による、『【2024年版】従業員の平均年収が高い企業291社ランキング』の情報を参考にしています。

飲食店勤務従業員を雇用している平均年収の高い飲食企業

会社平均年収
株式会社ハングリータイガー562万円
株式会社ディーアール559万円
株式会社喜代村507万円
株式会社太陽エンタープライズ502万円
東和フードサービス株式会社499万円
株式会社一六堂496万円
株式会社グローバルダイニング491万円
INSOU東日本株式会社487万円
株式会社横綱485万円
株式会社ロッテリア484万円
※『Yahoo!仕事カタログ』による、『【2024年版】従業員の平均年収が高い企業291社ランキング』にはテン開発株式会社が含まれており、飲食事業も展開しておりますが、高級クラブ運営の方がメインであるようで、上記リストからは外しました。

※参照元によっては平均年収の違いがみられますので、あくまで参考としてください。

上記リストで紹介した企業の一部を紹介します。

株式会社ハングリータイガー

株式会社ハングリータイガー


画像出典:株式会社ハングリータイガー公式HPより

株式会社ハングリータイガーは、1969年に創業され、神奈川県を中心に店舗展開しハンバーグとステーキを提供しています。アメリカの郊外型レストランにならった天井の高いつくりなど、コンセプトにもこだわりを持って運営されています。公式の採用情報からは、残業代の全額支給など従業員の給与面も深く考慮していることが伺えます。

株式会社ディーアール

株式会社ディーアール

画像出典:株式会社ディーアール公式HPより

1986年に「ラーメン道楽 鮫洲本店」からはじまった株式会社ディーアールは現在では国内と海外を合わせ30店舗以上展開しています。(公式サイトより)

立地に合った業態を開発し出店するスタイルでラーメンの他にホルモン焼きやそば、バル、焼肉などの飲食店を運営しています。海外展開は主に上海や台湾で、焼肉店を展開しています。

株式会社喜代村

株式会社喜代村

画像出典:株式会社喜代村公式HPより

『すしざんまい』を運営している株式会社喜代村は、49店舗、東京の築地エリアを中心に全国に展開しています。従業員1,200名(2023年 2月 28日での情報)ほど在籍しており「24時間営業・年中無休(一部店舗を除く)」でお寿司を提供しています。全国に店舗があるため広い範囲で人材を募集しています。

同社は2024年だけでも、『アボカド from メキシコ (アボカドの発祥の地メキシコ・ミチョアカン州のアボカド生産者・輸出梱包業者を代表する組織)』とのコラボやゲームソフト『龍が如く8』とのコラボなど様々なニュースを発表しており、広報が巧みです。とても認知度の高い飲食ブランドです。

年収が高い飲食店の特徴

談笑する男女

年収が高い飲食店展開企業の特徴を紹介します。

大量購入で仕入れ価格をおさえる

飲食店の営業利益は、売上高から原材料の仕入れ価格などを引いて出します。仕入れ価格が抑えられる飲食店は、営業利益が高くなるため従業員の年収も上がりやすいです。

仕入れ価格を下げる方法のひとつとして、大量購入する方法があります。飲食店で使う野菜やお手拭きなどを1つや2つだけ買うのではなく100個や200個まとめて買うことで、1個あたりの仕入価格が安くなります。大量購入することで送料無料になることも多いです。

多店舗経営で業務効率化

展開している飲食店の店舗数が多い企業は、従業員の年収が高いケースも多いです。多店舗経営は、業務効率化につなげやすくなるためです。

多店舗を経営していると、前述した食材の大量購入による仕入れ価格の抑制が可能です。また、店舗ごとで調理や配送を行なうのでなく、1カ所でまとめて調理して一斉配送できるようになるため、製造コストや配送料の抑制につなげられます。

その結果、利益率を高めて従業員に還元しやすくなります。

消費者のニーズに応えるマーケティング

消費者のニーズに応えられる飲食店は利益率が高くなり、従業員の年収も高くなりやすいです。

たとえば飲食店年収ランキング1位の「B-R サーティワン アイスクリーム株式会社」は、コロナ前に『イートインで楽しみたい』というニーズに応えて、コロナ後は『テイクアウトしたい』というニーズに応えています。その結果、高い利益率を維持しています。

時代の流れを読み、消費者が求めている要望に応えられる飲食店は、高収入につながりやすいです。

高年収転職のためのチェックポイント

部屋でパソコンの操作をする若い男性

年収アップのためのチェックポイントを紹介します。

キャリアアップが見込める

年収を上げるために、転職先の飲食店でキャリアアップできるかチェックしましょう。飲食店のキャリアの例を紹介します。

  • 店長
  • 副店長
  • チーフ
  • 料理長
  • エリアマネージャー
  • スーパーバイザー
  • 本部の管理

転職後すぐに店長や料理長に就けなかったとしても、そのポジションにキャリアアップできる可能性があるかは確認しておきましょう。店長などの役職に就くことで、役職手当などがついて年収アップにつながることもあります。

また飲食店を展開している企業に勢いがあり、新店舗を次々とオープンさせている場合店長やエリアマネージャーなどのポストがうまれていることも多いです。この場合、店長の実務経験がなくてもスキルによって採用されることがあります。

スキルや資格が活かせる

スキルや資格の活かせる飲食店に転職することで、年収の上がるケースも多いです。資格によっては手当がつきます。飲食店で評価されやすいスキルと資格は下表のとおりです。

スキル・段取り力
・気配り力
・手際のよさ
・対応力
・外国語の会話力(英語や中国語、韓国語など)
・コミュニケーション能力
資格・調理師免許
・ふぐ調理師免許
・製菓衛生士
・食品衛生責任者

仕事の段取りや手際がよかったり、英語や中国語などの語学力があったりする場合、転職の選考で採用されやすくなります。

また、飲食店の衛生管理を担う「食品衛生責任者」の資格がある場合、重宝されるケースもあります。食品の製造や調理を行う店舗では、1名以上の食品衛生責任者を配置する必要があるからです。

事業の状況から将来性を確認する

企業の将来性の判断材料になる項目を以下にまとめました。

  • メニューで使う食材の仕入れコストの対応
  • 人手不足への対応
  • 迷惑行為による風評被害への対応
  • DX化への取り組み
  • ブランディング

飲食店を展開している企業のなかには、農場や食品工場などの関連会社をもっていて、仕入価格を抑えて料理の安定供給につなげているところがあります。人手不足対策として、社員の給料を上げたり働き方を向上させたりしている企業もあります。

DX化のためにPOSレジや配膳ロボットを導入して、従業員の負担軽減に努めているところも多いです。さまざまなトラブルが発生するリスクはありますが、これらに取り組んでいる飲食店は、業務効率化につなげやすいため将来性に期待できます。

年収が高い飲食店への転職を成功させよう

上場企業の有価証券報告書を参考に、飲食店の年収ランキングを紹介しました。年収の高い飲食店は、大規模なチェーン店を展開している企業が多い傾向にあります。

非上場の中小企業の飲食店にも仕入方法などを工夫して利益を上げているところは多いです。転職で年収を上げるために、将来性があり自身のスキルが活かせる飲食店を見つけましょう。

執筆者

フードコネクト運営事務局

生鮮業界・飲食業界に特化した転職エージェント。主にスーパー量販店・鮮魚専門店・精肉専門店・食品工場向けに、鮮魚・精肉・青果・惣菜・食品などの専門技術や経験を有したスペシャリスト人材を紹介しています。

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