40代で正社員に転職は厳しい?成功させる方法13選

更新日: 2024/08/11

公開日: 2024/08/11

目次

  • 40代で転職が厳しいといわれる理由
    • 40代向け求人が少ない
    • 年収が低くなるケースもある
    • 即戦力となるスキルが求められる
  • 40代で転職する割合や現状について
    • 40代で転職する割合は?
    • 転職後に賃金が増えた人のほうが多い
    • 2025年から65歳までの雇用確保が義務化
  • 40代で転職を成功させる方法13選
    • 1.求人数が多い職種をチェックする
    • 2.40代を積極採用している企業を探す
    • 3.スキルを棚卸しして自己アピールする
    • 4.資格より転職活動や実務を優先
    • 5.企業研究を念入りに行う
    • 6.マネジメントスキルを身につける
    • 7.職務経歴書は求められる人材像を意識
    • 8.希望条件は優先順位つけてこだわりすぎない
    • 9.転職先選びは独立を視野に入れても可
    • 10.面接は清潔感と堂々とした態度
    • 11.ポジティブな転職理由を伝える
    • 12.不採用だった理由を振り返る
    • 13.在職中に転職活動をする
  • 40代が転職先に狙いやすい職種
  • 40代転職はやめた方がいいわけでない

「40代で正社員に転職するのは厳しいかな」と不安な方は多いものです。40代の転職活動は厳しいといわれるときもありますが、より良い職場へ転職に成功している方も多いです。

本記事では、40代の転職が厳しい理由や40代で転職成功する方法13選、転職先におすすめの職種を解説します。40代で転職は、やめた方がいいか悩んでいる方は参考にしてください。

40代で転職が厳しいといわれる理由

履歴書と職務経歴書

40代で転職するのは厳しいといわれる理由を3つ紹介します。

40代向け求人が少ない

40代向けの求人はあまり多くありません。従業員のキャリア形成や技術継承のために、20代や30代を募集している企業が多い傾向にあるからです。また、30代の管理職が多い企業の場合は、年下にあたる20代のほうが指導しやすいと考えているところもあります。

一方で、ノウハウやスキルがある40代のベテランを必要としている企業もあります。転職を考えている方は、企業が求めている人材像をしっかり確認するようにしましょう。

年収が低くなるケースもある

40代で転職した場合、転職前より年収が低くなってしまうケースもあります。未経験職種の場合、新しく仕事を覚えてキャリアを築いていかなくてはいけません。そのため、40代でも若年層と年収がそれほど変わらなくなるケースもあります。

転職先に求める条件として高収入を挙げている方は、できるだけ経験のある職種を選ぶようにしましょう。未経験職種に応募する場合は、年齢だけでなく人柄をしっかりみてくれる企業を選ぶことが大切です。

即戦力となるスキルが求められる

40代は企業から即戦力となるスキルが求められています。マネジメントスキルや業務に必要なスキル、専門的な知識などです。これらのスキルが不足している場合、転職活動で苦戦してしまうこともあります。

一般的に、企業は20代にポテンシャルなどを期待して採用し、40代に即戦力としてのスキルを期待しています。そのため、入社後に即戦力として活躍できるよう、自分のスキルや専門知識が活かせる転職先を選ぶようにしましょう。

40代で転職する割合や現状について

街路樹のある屋外を歩く笑顔のビジネス男女

40代で転職している方の割合と現状について解説します。

40代で転職する割合は?

40代で転職している方は一定数います。厚生労働省の「令和4年雇用動向調査結果の概況」によると、2022年に転職した40代の割合は下表のとおりです。

世代転職入職率
40~44歳男性:5.7%、女性:9.6%
45~49歳男性:5.4%、女性:10.0%

2022年は、40代男性の約5%と40代女性の約10%が転職しました。なお、産業別の入職率1位は、「宿泊業、飲食サービス業」の34.6%でした。宿泊業や飲食サービス業は、転職しやすい環境であることが考えられます。

転職後に賃金が増えた人のほうが多い

転職後に賃金の減った40代がいる一方で、賃金の増えた40代の割合のほうが多い状況です。前述した同調査によると、40代が転職した後の賃金の変動状況は下表のとおりです。

世代賃金が増加した人の割合賃金が減少した人の割合
40~44歳38.0%(うち1割以上の増加は25.4%)32.3%(うち1割未満の減少は12.4%)
45~49歳34.2%(うち1割以上の増加は23.5%)27.6%(うち1割未満の減少は7.0%)

2022年は、40代で転職した方の3割以上が賃金アップにつなげられました。

2025年から65歳までの雇用確保が義務化

2025年4月から、65歳までの雇用確保が完全に義務化されます。企業は、従業員が希望すれば、65歳まで雇用機会を確保しなくてはいけません。つまり2025年4月以降、勤務先で働き続けたいという希望があれば、65歳まで働けることになります。

これまでは60歳の定年を想定して、「40代で転職しても残り働ける時間は10数年しかない」と考えていた方はいたかと思われます。2025年4月以降、65歳まで働くことが可能になるため、40代はまだビジネスキャリアの真ん中あたりと考えることもできます。

40代で転職を成功させる方法13選

厨房で腕組みするアジア人の男女の調理師

40代で転職を成功させる方法を13種類紹介します。

1.求人数が多い職種をチェックする

求人数が多い職種の場合、未経験でも採用されやすくなるほか、年齢を問わず採用されることもあります。一般的に、小売業界や飲食業界、介護業界などの職種は求人数が多いといわれています。

2.40代を積極採用している企業を探す

企業によっては、就職氷河期の時代に採用を控えていたため、管理職として働ける40代の人材が不足しているところもあります。40代を積極的に採用している企業に応募したほうが、採用されやすいです。

3.スキルを棚卸しして自己アピールする

自分のスキルを棚卸しして、企業にアピールできる強みを整理しましょう。たとえば飲食業に応募する場合、調理スキルの高さや店長経験は自己アピールにつなげられます。事前に、企業に貢献できるスキルをピックアップしましょう。

4.資格より転職活動や実務を優先

資格取得より、転職活動や実務経験を積むことに力を入れましょう。実務経験を積むことで、転職活動でアピールできる実績につなげられる可能性もあります。資格は、入社後に企業の資格取得支援制度を利用して取れる場合もあります。

5.企業研究を念入りに行う

飲食店やスーパーマーケットを運営している企業には、それぞれ特徴があります。地域密着型なのか全国展開しているのかなど、応募企業の特徴を理解して、自分がその企業に合う人材であることをアピールしましょう。

6.マネジメントスキルを身につける

企業は、40代にマネジメントスキルを求めていることが多いです。チーフや店長など、マネジメントに携われる機会があれば、積極的に経験しましょう。マネジメントスキルがあれば、店長など役職付きの求人にも応募しやすくなります。

7.職務経歴書は求められる人材像を意識

転職活動で職務経歴書を書く際は、企業が求める人材像を意識しましょう。たとえば、飲食店で調理や食材の在庫管理をする人材を求めている企業に応募する場合、これらの経験があれば記載して、即戦力をアピールします。

8.希望条件は優先順位つけてこだわりすぎない

転職先に求める希望条件は、優先順位をつけてこだわりすぎないようにしましょう。転職先に求める希望条件の例を紹介します。

  • 仕事内容
  • 働く環境
  • 給料
  • 働き方
  • 福利厚生

希望条件にこだわりすぎると、転職先が限られてしまう可能性があります。

9.転職先選びは独立を視野に入れても可

飲食業の企業のなかには、独立を視野に入れている応募者を採用しているところがあります。独立支援制度のある企業に転職した場合、店舗運営のノウハウや生鮮食品の加工技術など、将来役立つスキルがしっかり学べます。

10.面接は清潔感と堂々とした態度

転職面接は、清潔感のある身だしなみと堂々とした態度を意識しましょう。清潔感のある身だしなみは、第一印象がいい傾向にあります。自信のある堂々とした態度のほうが、好印象につなげられる可能性もあります。

11.ポジティブな転職理由を伝える

転職理由はポジティブな理由を伝えましょう。「人間関係がよくなかったから」という転職理由は、人付き合いが苦手な人かもしれない、と思われかねません。「スキルの幅を広げたいから」など、できる限り前向きな転職理由が望ましいです。

12.不採用だった理由を振り返る

不採用だった場合、理由について振り返りましょう。面接で上手く自己アピールできなかった、などどこかに不採用の理由がある可能性もあります。振り返りを行い、改善を重ねて内定獲得につなげましょう。

13.在職中に転職活動をする

退職後に転職活動を行なった場合、すぐに転職先が見つからなければ気持ちに焦りが出てきやすくなります。収入が途絶えるため、金銭的な余裕もなくなります。仕事を続けながら転職活動をするほうが、精神的にも金銭的にも余裕のある転職活動ができます。

40代が転職先に狙いやすい職種

カフェ・飲食店のレジ・会計で働く店員

40代が転職先に狙いやすい業種や職種を紹介します。求人が多い職種やこれまでの経験が活かしやすい職種を中心に厳選しました。

  • 飲食業
  • 接客業
  • 営業職
  • 介護職
  • 工場の作業スタッフ

飲食業や接客業、介護職などは求人が多いため、40代が転職先として狙いやすいです。

厚生労働省「一般職業紹介状況(令和6年5月分)」によると、有効求人倍率は、飲食物調理従事者2.74倍で、接客・給仕職業従事者2.98倍でした。すべての職業の合計の有効求人倍率は1.08倍です。

飲食物調理や接客・給仕の仕事は求人に対して人手が足りていないことが分かります。これらの業種の企業は、人手を確保するために賃上げや働き方を改善するよう努めているところもあります。

40代転職はやめた方がいいわけでない

40代向けの求人は少ない傾向にあるため、転職するのは厳しいといわれることがあります。一方で、40代で転職している方や年収アップにつなげている方もいます。

40代で転職を成功させるには、求人数が多い飲食業に応募するのもひとつの方法です。飲食業への転職を考えている方は、生鮮・飲食業に特化した転職エージェントにぜひご相談ください。

執筆者

フードコネクト運営事務局

生鮮業界・飲食業界に特化した転職エージェント。主にスーパー量販店・鮮魚専門店・精肉専門店・食品工場向けに、鮮魚・精肉・青果・惣菜・食品などの専門技術や経験を有したスペシャリスト人材を紹介しています。

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