居酒屋店長はきつい仕事?経験者の声7選と実態を徹底解剖してみました

更新日: 2024/07/03

公開日: 2023/12/25

「居酒屋店長」。インターネットで調べてみると、「きつい」「大変」というワードと共に紹介されることが多いようです。 しかし一方で、実際に居酒屋店長として働かれている方の中には、毎日やりがいを持って働かれている方も多いこともまた事実です。 本記事では、改めて居酒屋店長の業務実態に関して統計情報や実際の経験者の声を徹底解剖していきます。

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目次

  • 居酒屋店長職の離職率や労働時間、給与の実態
    • 居酒屋店長の離職率について
    • 居酒屋店長の労働時間について
    • 居酒屋店長の給与について
  • 居酒屋店長職の【本当に】きついポイント。経験者の声7選
    • 「居酒屋の『店長』」ならではの大変なポイント①人間関係がきつい
    • 「居酒屋の『店長』」ならではの大変なポイント②売上に対しての責任を担っており、本部(本社)からのプレッシャーがきつい
    • 「居酒屋の『店長』」ならではの大変なポイント③1店舗に対して社員の割合が少ない場合がある
    • 「居酒屋の『店長』」ならではの大変なポイント④店長であるとクレーム対応を任される場合も
    • 「居酒屋の『店長』」ならではの大変なポイント⑤泥酔してしまったお客様の対応がきつい
    • 「居酒屋の『店長』」ならではの大変なポイント⑥土日休み、連休が取りづらい傾向にある
    • 「居酒屋の『店長』」ならではの大変なポイント⑦労働に対して給料が見合わないと感じることがある
  • 居酒屋店長職の【何物にも変え難い】やりがいや魅力ポイント
    • ”食”に携わる喜び・お客様の喜んだ顔をみれる喜びがある。
    • 最高のチームを創ることができる
    • 自分なりの生活スタイルを確立できる
    • 独立し経営者になるというキャリアの選択肢も生まれる
  • 居酒屋店長としてのキャリア形成は専門エージェントに相談しよう

居酒屋店長職の離職率や労働時間、給与の実態

まずは統計データを確認してみましょう。

労働の実態の参考値として指標となるのは「離職率」「労働時間」「給与」です。

居酒屋店長が分類される「飲食・サービス業」について下表にまとめてみました。

項目数字
他業界と比べて
離職率26.8%(※1)主要産業別ではトップである
労働時間月間総実労働時間平均168.5時間
うち所定外労働時間(残業時間)13.6時間
(※2)
業種全体の月間平均労働時間148.5時間
業種全体の月間平均所定外労働時間(残業時間):13.8時間
給与平均月間現金給与総額:310,039円(※3)業種全体の平均月間現金給与総額:429,051円

(※1)参考:厚生労働省「令和4年雇用動向調査結果の概況」より。令和4年1年間の労働移動者の産業別調査によると「宿泊・飲食サービス業」の離職率が26.8%

(※2)参考:厚生労働省「毎月勤労統計調査 令和4年分結果確報」より。「飲食サービス業等」の調査結果。

(※3)参考:厚生労働省「毎月勤労統計調査 令和4年分結果確報」より。「飲食サービス業等」の調査結果。

上記は「飲食・サービス業」の数字なので「居酒屋店長」まで小項目に分けられた数字ではありませんが、ある程度の傾向は見えてきます。

居酒屋店長の離職率について

令和4年1年間の労働移動者の産業別調査(厚生労働省)によると「宿泊・飲食サービス業」の離職率が26.8%(※)という結果でした。主要産業別ではトップとなっています。「宿泊・飲食サービス業」は離職率の高い業種であるといえます。

飲食・サービス業の中でも特に「居酒屋」は土日営業夜間営業によって家族との時間が採りづらくなることや、客層的にも酔ったお客様の対応が必要となりストレスがかかる傾向があります。

▼参考記事:

飲食業界の平均年収は?店舗経営者として年収アップを狙う方法とは

居酒屋店長の労働時間について

厚生労働省の資料によると、飲食サービス業の平均残業時間は13.6時間/月という結果で、全業種の平均残業時間13.8時間と大きく差はありませんでした。

しかし実態として居酒屋は労働管理が甘い店舗もあるなど、データにあらわれない残業時間があるかもしれません。

居酒屋店長の中には下記のような環境で働く人もいるようです。

  • 開店準備や戸締まり等で毎日所定労働時間以上の勤務を強いられる環境
  • 人件費を抑えるために自らサービス勤務をし、その労働の対価を享受できない環境

居酒屋店長の給与について

厚生労働省の資料によると、飲食サービス業の給与平均は全業種の給与平均よりも月額で10万円近く低いことがわかります。年間では100万近く低いことになります。

居酒屋店長職の【本当に】きついポイント。経験者の声7選

統計上のデータだけではなく、実際の経験者からの声も整理してみましょう。

どんな仕事も楽しいこともあれば大変なこともあるのが事実です。居酒屋で働く際は下記のような大変なことがあります。

  • 繁忙期は目が回るほど忙しい
  • 深夜帯の営業で夜型生活になる
  • 酔ったお客様の対応
  • 嘔吐物の処理
  • グリーストラップの掃除
  • 揚げ物でやけどしてしまう
  • お酒の種類多く覚えるのが大変

そして、「居酒屋の『店長』」ならではの大変なポイントについて、よく聞く声を整理してみました。

「居酒屋の『店長』」ならではの大変なポイント①人間関係がきつい

居酒屋をはじめとする飲食業は従業員全体におけるパート・アルバイトの割合が大きい傾向があります。働く理由やモチベーション、年齢・性別も多種多様なパートさん・アルバイトさんをまとめ上げて店舗運営することは、とても難しいことです。

パートさん・アルバイトの方々と信頼関係を築くことができなければ、毎日の仕事が非常に辛いものになってしまいます。

「居酒屋の『店長』」ならではの大変なポイント②売上に対しての責任を担っており、本部(本社)からのプレッシャーがきつい

「正社員で店長として」居酒屋で働く場合は店舗の売上の責任を担います。

売上に対しての責任を担うことは、正社員であれば普通のことではありますが、居酒屋店長の場合は

  • アルバイトさんやパートさんなどチームをマネジメントしながら
  • 在庫管理や衛生管理など様々な監理業務に気を配りながら

店舗の売上目標を達成することが求められます。全国チェーンの場合は本部(本社)から通達される目標にプレッシャーを感じる人もいるでしょう。

「居酒屋の『店長』」ならではの大変なポイント③1店舗に対して社員の割合が少ない場合がある

上述したように、居酒屋をはじめとする飲食業はパートさん・アルバイトさんの割合が大きい傾向があるため、1つの居酒屋に「社員は店長一人だけ」という場合もあります。クレーム対応や店舗の売上目標達成など社員が担う仕事が店長一人に集中してしまう場合はプレッシャーも大きくなってしまいます。

「居酒屋の『店長』」ならではの大変なポイント④店長であるとクレーム対応を任される場合も

どの業界でもクレームというものは発生するものですが、居酒屋店長の場合、酔って理不尽にクレームをつけてくるお客様の対応をしなくてはならないことがあります。

アルバイトさんでは事態が収まらない場合も往々にして発生し、店長として対応を迫られる場面もあるでしょう。

2022年に厚生労働省がカスタマーハラスメント対策企業マニュアルを作成するなど、ゆきすぎた理不尽なクレームから従業員は守られるべきであるという機運も高まっているものの、理不尽にクレームをつけてくるお客様の対応はとても大変でしょう。

「居酒屋の『店長』」ならではの大変なポイント⑤泥酔してしまったお客様の対応がきつい

居酒屋はお酒を提供するため、酩酊されたお客様とのトラブルは、全くのゼロとはいきません。お手洗いの掃除が大変だったり、眠り込んだままお客様が動かなくなってしまったり、という対応も発生します。

一方、これらを居酒屋の面白さの醍醐味だ、と語ってくださる方もいらっしゃいます。

「居酒屋の『店長』」ならではの大変なポイント⑥土日休み、連休が取りづらい傾向にある

飲食店の稼ぎ時は週末に集中しやすいため、土日出勤が前提となっている居酒屋が大半です。加えてパートさん・アルバイトさんのシフトは突発的に変更される場合があるため、じっくり連休を取ることが難しい環境も多いです。

若いうちは体力もありどうにかなっていたとしても、家庭を持った際にパートナーやお子様との時間の過ごし方を考えるようになり、土日休みや連休が取れる環境を希望される方も多いです。

「居酒屋の『店長』」ならではの大変なポイント⑦労働に対して給料が見合わないと感じることがある

居酒屋店長職として働かれる方の中には、

  • 開店準備や戸締まり等で毎日所定労働時間以上の勤務を強いられる環境
  • 人件費を抑えるために自らサービス勤務をし、その労働の対価を享受できない環境

であったり、という方もいらっしゃるようです。

統計上のデータからは飲食サービス業の平均年収は他業種と比べて低いことが分かりましたが、「給料そのものが低い」というよりも、「長時間働いているのに給料が見合わない」という理由で転職を希望される方が一定数いらっしゃいます。

居酒屋店長職の【何物にも変え難い】やりがいや魅力ポイント

一方、居酒屋店長職の「やりがい」を語られる方もいらっしゃいます。

居酒屋店長職から聞いた「やりがいポイント」を整理してみました。

”食”に携わる喜び・お客様の喜んだ顔をみれる喜びがある。

居酒屋をはじめとした飲食店で働かれる方の多くは”食”に強い興味をお持ちの方が多いです。自身が好きなことに関わり、お客様に直接「美味しかった!」「ありがとう」という声をいただいたときは非常に大きなやりがいを感じることができます。

エンドユーザーの顔がみえないプログラマー職の方や、ミスをしないことが前提で仕事を遂行しても褒められることがない経理職の方など、自分のやった仕事に対して反応が得られず、モチベーションを保つのに苦労しているという方もいらっしゃいます。

直接お客様とコミュニケーションをとり喜んだ顔をみることができたり、お客様がお店のファンになってくれたり、お客様からも必要とされるお店を経営できることは、代えがたいやりがいになります。

最高のチームを創ることができる

パートさん・アルバイトさんとの信頼関係を築けなければ、毎日の仕事が非常に辛いものになってしまう、と伝えましたが、逆に信頼関係を築くことができれば、最高のチームを創ることが可能です。

居酒屋店長職の方は、自店のパート・アルバイトさんと仕事を超えた関係性を築いている人も数多くいらっしゃいます。

円滑な居酒屋運営にはチームの連携が不可欠です。信頼関係を築けたチームで居酒屋を運営することは時にはチームスポーツのようにとても楽しいものです。

自分なりの生活スタイルを確立できる

多くの居酒屋は夕方から深夜にかけての時間帯が忙しくなります。そのため、必然的に出勤時間が昼過ぎであったり、もしくは夕方以降、となる店舗も少なくありません。

元々の生活スタイルが夜型の方であれば、ストレスなく働ける環境です。お休みも平日になることが多いですが、宿泊代や交通費は平日の方が安いことが多く、かえってお得、土日休みは希望しない、という方もいらっしゃいます。特に首都圏にお住まいの方であれば、なおさら人が多くない平日にゆっくりできる勤務体系を理想とされる方も多いです。

独立し経営者になるというキャリアの選択肢も生まれる

居酒屋店長の中には独立を志し、実際に独立する方も一定数いらっしゃいます。

専門経済紙などの調査によると、飲食店経営者・オーナーの平均年収は620万前後という数字も出ており、これは、全業種の平均年収458万円と比べるとかなり高いといえるでしょう。

自身の才覚によって高年収を目指せる選択肢がうまれることは、キャリア形成面にとってもプラスです。

居酒屋店長としてのキャリア形成は専門エージェントに相談しよう

居酒屋店長職の仕事はきついこともありますが、やりがいもキャリア面での魅力もあります。

また、コロナ以降、飲食業界の状況は変わりつつあります。タッチパネルやセルフレジ、クラウド会計システムの導入による人材の最適化、予約システムの導入や人材シフト見直しによる勤務時間の見直し、世界情勢に合わせた料金改定など、多様な面で業界自体の変革・底上げが始まっています。

「きつい」と感じた時には、闇雲に転職を考えず、一度立ち止まって自身のキャリアについて考えてみると良いでしょう。

1人で悩むとなかなか正解がみえてこないため、飲食業界に特化した専門のエージェントに相談することをおすすめします。

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執筆者

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