「スーパーバリューはロピアの傘下に入っていい影響が出たかな」「ロピアにとっても子会社化はプラスだった?」と気になっている人はいませんか。
2022年にロピアがスーパーバリューを子会社化した影響について解説します。
わずか1年でスーパーバリューは赤字額が縮小し、ロピアも販売エリアの拡大につなげています。
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目次
- ロピアがスーパーバリューを子会社化
- 2022年にスーパーバリュー子会社化
- 2023年にスーパーバリューは39億円調達
- 2023年は業務委託契約も締結
- スーパーバリューはロピア傘下でメリット享受
- エリア補完につなげられた
- 物流センター共同利用でコストダウン
- 売上営業損益率が改善
- 子会社化はロピアにとってもプラス
- ロピアPB商品の販路拡大
- 生鮮食品重視の経営戦略でシナジー効果
- 業務委託契約の対価が得られる
- ロピアの今後を予測
- スーパーバリュー買収で社員に好影響
- 首都圏の基盤が強化する見込み
- 新しい店舗フォーマットを共同開発
- ロピアはスーパーバリュー子会社化で業績好調
ロピアがスーパーバリューを子会社化

2022年にスーパーマーケットのロピアを展開するロピアHD(現・OICグループ)はスーパーバリューを子会社化して、事業拡大につなげています。
時系列で経緯をくわしく解説します。

スーパーバリューとは?

画像出典:株式会社スーパーバリューオフィシャルHPより
スーパーバリューとは、東京・神奈川・千葉・埼玉を中心に展開する。”食品スーパー”そして、食品スーパーにくわえホームセンターを融合した幅広い品揃えを誇る”都市型スーパーセンター”を運営する企業です。
運営企業 | 株式会社スーパーバリュー |
設立日 | 1996年(平成8年)3月 |
資本金 | 35億1,364万円 |
従業員数 | 377人契約・嘱託社員、パート及びアルバイト1,913人(8時間換算)(2023年2月末現在) |
出店戦略 | 「確実な需要の見込める」東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県の市街地・人口密集地をメインターゲットとしている。 |
2022年にスーパーバリュー子会社化
2022年7月、埼玉県を中心にスーパーとホームセンターを運営するスーパーバリューは、ロピアHDに対し第三者割当増資すると発表しました。
スーパーバリューの第2位の株主だったロピアHDは、出資比率を33%から52%に引き上げることで親会社となりました。
ロピアは2023年2月期のグループ合算の年商3,401億円を誇り、神奈川を中心に存在感を放っています。
アキダイや利恵産業、ファインフルーツおおぎみなどのロピアの関連会社にスーパーバリューがくわわり、商品の品揃えがより一層幅広くなりました。
2023年にスーパーバリューは39億円調達
2023年2月に、スーパーバリューは親会社となったロピアHDから約39億円を調達すると発表しました。それにともない、ロピアHDの出資比率は52%から66%に引き上げられました。
スーパーバリューは調達した資金を既存店の改装やロピアHDと共同開発するモデル店舗の開発資金にあてます。
2023年4月に改装オープンしたスーパーバリュー杉並高井戸店はロピアの商品が豊富にそろっていて、スタイリッシュな店舗と各種メディアでも話題にのぼっています。
2023年は業務委託契約も締結
2023年5月に、ロピアHDはOICグループに商号変更しています。
同年11月、OICグループはスーパーバリューと業務委託契約を締結すると発表しました。
この業務委託契約によって、OICグループはスーパーバリューに対して経営と業務について、より指導ができるようになりました。
スーパーバリューは、ロピアからさらなるノウハウや人的支援、経営支援が得られるようになったといえます。
そのため、スーパーバリューの経営基盤が強化されると期待されています。
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スーパーバリューはロピア傘下でメリット享受

スーパーバリューがロピアの子会社となることで、どのような影響が出たかについて説明します。
エリア補完につなげられた
スーパーバリューは、ロピアの関連会社となることで店舗エリアの拡大につなげられました。
もともと、ロピアとスーパーバリューは競合するエリアが少ない傾向にありました。
しかし両社が連携することで、お互いに不足していたエリアが補完しあえるようになっています。
スーパーバリューは、ロピアの傘下に入る前までは神奈川県に店舗がありませんでした。
神奈川県での売上2位を誇るロピアの傘下に入ることで、スーパーバリューは神奈川県の市場獲得に成功しました。
物流センター共同利用でコストダウン
スーパーバリューはロピアの物流センターなどが共同利用できるようになり、コストダウンにつなげられます。
ロピアは、スーパーバリューの本社がある埼玉県内に物流センターとプロセスセンターを保有しています。
物流センターは商品の入荷から出荷までを管理する商品の倉庫のような施設で、プロセスセンターは生鮮食品の仕入れと加工、包装、配送を行なう拠点です。
スーパーバリューはロピアからアウトパック商品が運ばれることになったため、品質の安定化と作業の効率化、従業員の生産性向上につながりました。
売上営業損益率が改善
スーパーバリューはロピアの傘下に入ってから、売上営業損益が改善しました。
24年2月期第2四半期累計(3-8月)のスーパーバリューの経常損益は8.5億円の赤字にとどまりました。前年同期は10.1億円の赤字だったため、1.6億円も赤字幅が縮小したことになります。6-8月の経常損益の赤字幅も縮小し、売上経常損益率は-3.4%から-3.0%に改善しています。
前述したエリア補完による市場拡大や物流センター共同利用によるコストダウンの影響のほか、ロピアからの優秀な人材による人的支援もスーパーバリューの赤字改善に影響していると考えられます。
子会社化はロピアにとってもプラス

スーパーバリューを子会社化したことでロピアが得られたメリットを紹介します。
ロピアPB商品の販路拡大
ロピアは、スーパーバリューを子会社化したことで商品の販路拡大につなげられました。
ロピアは、スーパーバリューの店舗をリニューアルし、ロピア流の売場づくりを行っています。
スーパーバリューを傘下に入れたあとは、スーパーバリュー戸田店や等々力店、草加店などの店舗をリニューアルオープンしました。
各店舗とも、ロピアの良いところを取り入れたコラボ店などと銘打ち、ロピアのPB商品を豊富に置くほか、ロピア流のオペレーションをおこなっています。
その結果、ロピアのPB商品が幅広いエリアで流通するようになりました。
生鮮食品重視の経営戦略でシナジー効果
スーパーバリューは1996年に創業し、食品スーパーを中心に拡大してきた会社です。
これまで、生鮮食品を主力におく経営戦略に取り組んできました。
そのため、お肉屋としてスタートし生鮮食品に力を入れているロピアと親和性が高く、シナジー効果を生み出しています。
ロピアは、リニューアルしたスーパーバリューの店舗に、質の高い生鮮食品や価格に訴求した商品を置くことで新規顧客の獲得をはかり、売り上げと知名度の拡大につなげています。
業務委託契約の対価が得られる
ロピアは、スーパーバリューと業務委託契約を結ぶことで、スーパーバリューから対価が得られるようになりました。
具体的には、スーパーバリューの過去1年間の売上高に1%を乗じた金額を12等分し、毎月一定の対価を得ます。
ロピアはスーパーバリューの売上向上のために、既存店のリニューアルオープンや物流センターの共同利用、人的支援投入などの支援活動を展開しています。
これらの支援活動に対する対価として、月々の報酬が得られるようになりました。
ロピアの今後を予測

今後のロピアの展開について予想します。
スーパーバリュー買収で社員に好影響
ロピアがスーパーバリューを買収したことで、ロピアの社員にもいい影響をもたらしました。
まず、ロピアの社員のキャリアプランが豊富になったことが挙げられます。
スーパーバリュー買収によって新たなビジネスや店舗が生まれる可能性もあるため、社員のキャリアプランの幅が広がり、活躍の場も増えました。
それにより、従業員一人ひとりがスキルアップしやすい環境といえます。
また、会社の規模が拡大したことで売上高アップが見込め、福利厚生のさらなる充実も期待されます。
2024年のロピアの売上高は、2023年より621億円アップの4,022億円を計画しています。
ロピアの社員にとって、スーパーバリュー買収は好影響をもたらすと考えられます。
首都圏の基盤が強化する見込み
ロピアがスーパーバリューを子会社化する前、スーパーバリューのほうがロピアより埼玉県と東京都の店舗数が多い状況でした。
ロピアは、スーパーバリューを子会社化したことで、首都圏の基盤が強化する見込みです。
スーパーバリューの子会社化により、ロピアのPB商品をスーパーバリューに置き、ロピア流の店舗運営ができるようになりました。
そのため、神奈川県だけでなく首都圏全体にロピアの存在感が増しています。
また建築資材の価格の高騰などを受けて、首都圏の土地を新たに購入して新店舗を作るより、既存店をリニューアルさせるほうがコストパフォーマンスも高いと評価する声もあがっています。
ロピアがとった経営戦略は利益を生み出しやすいため、首都圏の基盤を強化させるために効果的と考えられます。
新しい店舗フォーマットを共同開発
ロピアがスーパーバリューを子会社化することで、両社は共同で新しい店舗フォーマットが開発できるようになりました。
この協力により、両社が持つノウハウやリソースが共有できるようになり、双方の強みと資源が最大限に活かされます。
両社が共同で新しい店舗フォーマットを開発することで、新たな顧客層を取り込むことが可能です。
スーパーバリューはホームセンターも展開しているため、ロピアがホームセンターの商品を求めて買い物に来る顧客を獲得することはむずかしくありません。
さらに、新しい店舗フォーマットによって両社のブランド価値が高まることも考えられます。
その結果、消費者にアピールしやすくなるため、競合他社との差別化が計りやすくなります。

ロピアはスーパーバリュー子会社化で業績好調
ロピアがスーパーバリューを子会社化したことによる影響と今後の展望について解説しました。
ロピアはスーパーバリューを子会社化することでPB商品の販路拡大につなげることができました。
ロピアの首都圏の基盤強化も予想されています。
また、ロピア社員のキャリアプランの幅が広がったと考えられ、福利厚生のさらなる充実にも期待が寄せられています。
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