美味しい食事と空間を提供し、お客様の素敵なひとときに寄り添う飲食店。2023年の統計によると、日本の飲食店の数は82万5,712店舗ほど。(※出典元:エヌピーディー・ジャパン株式会社 <外食・中食 調査レポート>より)
日本の人口に照らし合わせると、概算で153人に1名は飲食店の店長として従事している計算になります。
本記事では、飲食店の「店長職」で転職をする際に参考になるよう、自己PRの書き方についてまとめました。
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目次
- 飲食店店長職の自己PRのポイント
- 実績を自己PRする際のポイント
- 経験を自己PRする際のポイント
- マネジメント能力を自己PRする際のポイント
- 強みとなる性質を自己PRする際のポイント
- 飲食店店長職選考の際に、自己PRを考える4ステップ
- 1.志望企業での店長ポジションに求められる重要項目・想いを理解する
- 2.自分が持つスキル・PRポイントを書き出す
- 3.企業から評価される「自分が持つスキル・自己PRポイント」を選び出す
- 4.志望する企業で活かせることにつなげる
- その他【具体例】飲食店店長職に転職する際の自己PR例
- 【具体例1】タフさをアピール
- 【具体例2】コミュニケーションに気を配った経験をアピール
- 【具体例3】管理能力をアピール
- 自己PRを作成するときは専門エージェントに相談しよう
飲食店店長職の自己PRのポイント
飲食店店長職の自己PRのポイントは4つほどあります。
- 実績を自己PRする際のポイント
- 経験を自己PRする際のポイント
- マネジメント能力を自己PRする際のポイント
- 強みとなる性質を自己PRする際のポイント
実績を自己PRする際のポイント
飲食店店長や店長候補の経験をお持ちで、数字に表せる実績がある場合、その実績をアピールすることが何よりも自己PRになります。
たとえば、下記の項目の実績をアピールすると良いでしょう。
- 売上
- 売上の前年対比
- 客単価を伸ばした経験があれば、その実例や客単価アップ率
- 顧客満足度
- 担当した店舗の従業員満足度
- アルバイトさんなど従業員の離職率を減らした経験があれば、その離職率の変化
- 社内表彰の経験
自己PR例:客単価を昨年度比110%アップさせた実績 客単価をアップさせることで、売上を伸ばした実績があります。客単価をアップさせるために、単品商品の構成比が高かったので、ハンバーガーとコーラのセット、ホットケーキとコーヒーと紅茶の選べるセットなどお得感のあるセットメニューを作り、スタッフにもおすすめを徹底させたところ、セットメニューの注文が多く入るようになり、結果として客単価をアップさせ、客単価昨年度比110%の実績を残せました。 |
経験を自己PRする際のポイント
実績だけではなく経験を重視する店舗/企業もあります。たとえば、下記のような経験です。
- 3年以上など一定の期間店長としての経験を積んでいるか
- 若者向けの飲食店、シニア層向けの飲食店など自社が対象にしている顧客層向けの飲食サービスでの経験があるか
- 1人、2人ではなく複数名以上のアルバイトさんのマネジメント経験があるか
- ある程度規模の大きい店舗の店長経験があるか
- 同じような単価感の飲食サービスの経験があるか(ファーストフードと高級レストランでは求められるサービスの性質が違うため)
志望する企業の店舗の規模感、顧客層、単価感を確認し、似たような規模感、顧客層、単価感などでの経験があると自己PRに繋げやすいでしょう。
自己PR例:大型店舗での経験 グループの中でも毎月売上1位の実績を出す大型店舗での店長を任されていました。対応する顧客数、採用しているアルバイトの数、1日の提供数などが同グループの他店舗と桁が違う中で運営を担っていました。発注数も多いため、発注先と交渉することで仕入れ値を下げ、利益率をあげるなどの工夫をしておりました。 |
マネジメント能力を自己PRする際のポイント
飲食店店長職では、売上管理や衛生管理、人材管理などのマネジメント能力が問われます。一般的にはアルバイトさんの管理・育成などの「人材マネジメント」が自己PRポイントになります。下記のような経験・実績をお持ちであればぜひマネジメント能力をアピールしましょう。
- 総勢で何名くらいのアルバイトさんのマネジメント経験があるか
- 採用・育成業務も携わったことがあるか
- 離職率を減らせたなどの実績があるか
自己PR例:多様な人材への教育・マネジメント経験 日本の大学生だけではなく、日本に留学にきている外国籍の学生もアルバイトとして採用していました。文化的背景が違う従業員に対しても、ホスピタリティやおもてなしの心が伝わるように教育を丁寧におこなっておりました。自分がマネジメントしていた期間は離職率も低く、安定して店舗を運営することができていました。 |
強みとなる性質を自己PRする際のポイント

強みを表すキーワードは「○○力」「○○性」というような言葉です。転職市場で良く使われるのは下記のようなキーワードです。
- タフさ
- 協調性
- 継続力
- 傾聴力
- 計画性
- 向上心
- 課題解決力
- 対応力
- 周囲を巻き込む力
- 調整力
- 目標達成意欲
- ストレス管理能力
- リスクマネジメント能力
具体的なエピソードとあわせてアピールすることで、より伝わりやすくなります。
課題解決力 | 課題解決力があることが自己PRです。売り上げが伸び悩んでいる原因は地域の特性上、中高生の利用が多く、客単価が多店舗に比べて低いことでした。客単価を上げるため、メイン利用顧客層である中高生の家族をターゲットにし、ご家族で利用いただいた方向けへのキャンペーンメニューを開発しました。施策があたり、キャンペーンを実施したことで客単価があがり、売上目標を達成することができました。 |
計画性 | 自己PRは計画性があることです。現職の店舗では売上の年間計画の作成、半期計画の作成、月次計画の作成と本社への実績報告を任されています。前年度の実績から、仕入れにかかる想定コストや時期的なネガティブ要因・ポジティブ要因などを緻密に分析し計画を立てるため、実績値とほとんどずれがありません。 |
目標達成意欲 | 目標達成意欲が高く、今まで店長として任された店舗は必ず売上目標を達成してきました。悪天候など天気予報で事前に検知できることには前もって対応し、在庫切れなどのトラブル発生時にもあきらめず他店に協力を仰ぎ営業をすることで売上目標を達成してきました。 |
飲食店店長職選考の際に、自己PRを考える4ステップ

自己PRを考える際の4ステップを記載します。
- 志望企業での店長ポジションに求められる重要項目・想いを理解する
- 自分が持つスキル・PRポイントを書き出す
- 企業から評価される「自分が持つスキル・自己PRポイント」を選び出す
- 志望する企業で活かせることにつなげる
1.志望企業での店長ポジションに求められる重要項目・想いを理解する
飲食店を展開する企業が「店長」を採用する際に求める要件はおおきく3つあります。
- マネジメント能力
- 接客販売能力
- 調理能力
1.マネジメント能力
飲食店店長は、「売上管理業務」「衛生管理業務」「人材管理業務」を担当するため、マネジメント能力が求められます。1つ1つは他の人に任せるにしても視野が広く持てることやリスクを管理できることは強みとして自己PRになるでしょう。
2.接客販売能力
飲食店はサービス業なため、やはり接客販売能力が高い人は歓迎されます。店長という立場上、アルバイトさんの見本にもなるためです。
雰囲気を重んじる高級レストランなのか気軽なファーストフード系なのか、お店の種類に合わせた接客販売ができる人は企業から歓迎されるでしょう。
店長の接客販売の能力やスタンスは飲食店運営の要にもなり得ます。実際の現場ではアルバイトさんが活躍している場合も多いですが、アルバイトさんの指導は店長の重要な役割の1つです。
3.調理能力
必ずしも調理能力は必須ではないですが、調理能力が高いと下記のような理由で歓迎される企業もあります。
- 小規模店舗で調理人が1名しかおらず、その人が急病で出勤できなくなった場合など店長自ら調理ができることは強みになる
- エスニック料理ができる、インド料理ができる、など特定のジャンルに精通していると同じジャンルでサービス展開をしている企業や、今後出店を予定している企業から歓迎される
- 店長自ら調理能力を持っていると、店舗で調理担当者を採用する際に目利きができる
すべての店長が調理能力があるわけではないため、差別化にもつながります。
そのほか、店長職に求める重要項目は各店舗・各企業ごとに異なります。例えば、下記のようにバリエーションがあります。
- 「気軽に利用できるアットホーム感」を大事にしており、店の雰囲気づくりに長けている人や似たような店舗で経験がある人材を求めている
- 大規模店舗での採用なので、大規模店舗での店長経験がある人材を求めている
- 売上を立て直す必要があり、売上拡大戦略が立てられる人材を求めている
- アルバイトの離職率を下げるため、人材マネジメントに長けている人材を求めている
- 新規出店の店舗で企業としても前例がなく、チャレンジ精神が豊富な人材を求めている
- ルールや仕組みがある程度でき上っているので、つつがなくルールを守りオペレーションを回せる人を求めている。
志望企業で求められる重要項目や想いは何か、事前に理解するために参考になるのは、各企業のホームページに記載されている「経営者の言葉」や「店舗運営方針」「従業員の方々のメッセージ」です。大手企業であれば、採用専用ページを準備されているところも多く、参考になる情報が豊富に掲載されています。
人材要件として求められているポイントは企業によって異なり、そして流動的に変わるものです。鮮度の高い情報を得るためには専門エージェントを利用することもおすすめします。
2.自分が持つスキル・PRポイントを書き出す

過去に自分が携わった仕事や経験を振り返り、PRできる強みを見つけ、書き出してみましょう。
自分自身の強みや長所を客観的に見つけ出すことは難しい時は、ぜひ飲食業界専門エージェントのサポートを利用してみてください。
自分では当たり前と思っていることであっても、客観的にみると実は特有の強みである、ということは非常によくあることです。プロの転職エージェントであれば、それがどのように市場で評価されるかのポイントも教えてくれるでしょう。
弱みだと思っていたことが別の企業では強みにもなることもあります。
例えば「物事を決め切れない人」という人は「慎重に物事を考えられる人」と言えるかも知れません。
プロの目線で強みと弱みを分析して欲しい方は、ぜひフードコネクトにお声がけください。
フードコネクトは生鮮・飲食業界での転職に特化した転職エージェントであり、きっとあなたのお力になれます。
3.企業から評価される「自分が持つスキル・自己PRポイント」を選び出す
自分が持つスキル・PRポイントを洗い出したら、取捨選択をします。
今回志望する企業が求めているもの、人材要件として重要視していそうなもの、評価されそうなもの、マッチしそうなものを選び出しましょう。
PRする事項が多すぎると、結局何が言いたいのかが伝わりにくくなりがちです。「一番これがPRできる」というものを絞り込むようにしましょう。
客観的な数字データをできる限り記載し、周囲からの声も織り交ぜて書くことも重要です。
実は、この取捨選択の作業が一番難しいです。自己PRと、志望企業が求めているものをうまくマッチングさせるには、企業の情報に通じている転職エージェントの力を借りるのが良いでしょう。
4.志望する企業で活かせることにつなげる
選び出した自己PRポイントが志望する企業で入社後にどのように活かせるのかをアピールします。「戦力になってくれそうだ」と採用担当者にイメージさせることができると良いでしょう。
例:ミレニアム世代をターゲットにしたカフェでの経験があります。そこではミレニアム世代の志向やお金の使い方、求めるものなどを学びました。貴社のメインターゲットもミレニアム世代かと思いますので、この経験をいかし売上アップなど貢献していきたいと思います。 |
その他【具体例】飲食店店長職に転職する際の自己PR例
飲食店の店長職転職における、自己PRの例文をまとめてみました。「私の強みは○○です。具体的には…をしました。この経験を御社の●●で活かしていければと思います。」という流れで記載できれば、大枠の方向性として問題ありません。
【具体例1】タフさをアピール

飲食店の店長職は、ときには予想だにしない困難に見舞われることも少なくありません。例えば突然のアルバイトの欠勤や、想定外の顧客クレームなど、思いもよらない災難に巻き込まれることも。そんなときに”精神的にタフであること”は大きな強みになり得ます。これまで経験した困難に対しいかに打ち勝ってきたか、トラブルに対してどんな工夫をしたか、などを説明できれば、きっと採用担当者に好印象を持たれるはずです。
例:学生時代からマラソンを趣味で続けています。体力的にも精神的にもタフであることが強みです。経験した飲食店はクレームが多い店舗でしたが、落ちついて冷静に対処してきました。病欠もほとんどなく、安定的に3年間店長経験を積みました。 |
参考記事:飲食店の店長が抱える主な悩みは?解決策や経営・業務をうまく進めるコツも解説!
【具体例2】コミュニケーションに気を配った経験をアピール
飲食店の店長職は、本社スタッフやパート・アルバイトさんなど多種多様な人々との協業が求められます。数多くの人々の意見や想いを汲み取った上で、「売上目標達成」という共通ゴールに向けて戦略を立てることが求められます。人と関わる時に留意しているポイントや工夫していることを言語化できれば立派なPRポイントになります。
私の強みはコミュニケーションに気を配れる点です。店長としてアルバイトさんやパートさん、そしてお客さまのちょっとした表情の変化に気を配ってきました。必要であれば適宜声かけを行い、結果として従業員からは悩み相談してもらえるようになりました。従業員から吸い上げた悩みや不満の種は、ルールや仕組みを整える際にいかしました。働きやすい店舗を目指した結果、グループが主催している従業員満足度の高い店舗ランキングでは1位に選ばれることができました。 |
【具体例3】管理能力をアピール
飲食店の店長は店舗経営のために売上や在庫、アルバイトさんなどのリソースをいかに管理し売上達成につなげるかが問われます。幅広い業務を俯瞰し、かつ自分ひとりで抱え込み過ぎず、アルバイトさんに上手く指示だしをしながら店舗を運営していくかが重要なので、管理能力をアピールするのは良いでしょう。
誰がつくっても提供する食事のクオリティを保つために徹底してオペレーションを整えました。また仕入れに不備が発生しないようダブルチェックの仕組みを導入し、ミスをほぼゼロにしました。人材マネジメントに関してはリーダーとなる人材を育成することでリーダークラスのアルバイトさんにメンバークラスのアルバイトさんを育成してもらうような仕組みをつくり、教育リソースが自分ひとりに集中しないようにしました。従業員の無駄な残業もなくしたため、人件費を抑え、利益率をあげることができました。 |
自己PRを作成するときは専門エージェントに相談しよう
自己PRは自分自身の力のみで作成するのは難しいものです。志望する企業が「何を求めているか」の情報を得た方がより精度の高いものになるためです。
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