コロナも終焉を迎え、飲食業界は活気が戻ってきました。2022年にはまん延防止等重点措置の全面解除がなされ、飲食店の営業もコロナ前の活気を取り戻しています。 飲食店従事者数は2019年の9割まで回復しています。 2024年、どのような飲食企業がホワイト企業としてランクインしているのか気になっている方もいるのではないでしょうか。 今回は『Yahoo!しごとカタログ』をもとに、2024年の飲食企業ホワイトランキングについてまとめ、ホワイト企業の定義や特徴、あなたにとってホワイト企業であるかどうか見極めるポイントを整理しています。
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目次
- そもそもホワイト企業とは?
- ホワイト企業の定義
- 一般的なホワイト企業の特徴
- 【2024年】飲食業界ホワイト企業ランキング
- 休みが取りやすく、フレキシブルな働き方が可能な株式会社一蘭
- キャリア形成制度が特徴的な株式会社ニッコクトラスト
- 多く事業を展開するシダックス大新東ヒューマンサービス株式会社
- 【2024年】飲食業界上位ホワイト企業の特徴①平均残業時間が20時間以内
- 【2024年】飲食業界ホワイト企業の特徴②有給紹介率が55%越え
- 自分にとってホワイト企業であるかどうか見極めるポイント
- 入社してキャリアアップ後に年収アップが見込める/昇給幅の上限が高い
- 入社後に得られる経験値の幅が広い
- キャリア支援制度が充実している
- 働き方の選択肢が充実している
- 自分にとってホワイトな飲食企業を見つけたい時は専門エージェントに相談を
そもそもホワイト企業とは?
ホワイト企業の定義
ホワイト企業について厚生労働省は明確な定義をしていませんが、一般的には「従業員目線で働きやすい」企業のことをさします。
給与と残業時間について言及されることが多く、「労働時間・労働内容に見合った適切な給与支給」があり「残業が多くない」「ワークライフバランスがとれる」企業のことをホワイト企業と呼んでいます。
インターネットの出現に伴って「ブラック企業」という言葉が使われるようになりました。2012年には「ブラック企業大賞」が開かれ、2013年は「ブラック企業」という言葉が流行語大賞のトップ10に選ばれています。「ブラック企業」という言葉が一般化する中で、「ホワイト企業」という言葉も使われるようになったと考えられます。
ちなみに厚生労働省は2015年に「安全衛生優良企業公表制度」という取り組みを開始しています。労働者の安全や健康を確保するための対策に積極的に取り組み、高い安全衛生水準を維持・改善している企業を認定する取り組みです。
一般的なホワイト企業の特徴
一般的にホワイト企業とされる特徴には下記のようなものがあります。
- 勤怠管理がしっかりしており、休暇や休憩がきちんととれる
- 残業代が支払われる
- 定着率が高い
- 法令順守意識・コンプライアンス意識が高い
- 福利厚生が充実している
休暇や休憩がきちんととれる、残業代が支払われる、など労働基準法の最低基準を守っているかどうかの他、定着率の高さや福利厚生の充実など企業としてのプラスの要素も求められるようになっています。
少子高齢化で労働人口が減ってきているため、人材の獲得競争が激化していることが背景にあると考えられます。
ホワイトな飲食店を見分けるポイントや詳細については、下記記事でも紹介しています。ぜひご参考ください。
▼ホワイトな飲食店の特徴6つと見分け方4つをご紹介
【2024年】飲食業界ホワイト企業ランキング
飲食業界のホワイト企業ランキングをみてみましょう。本記事では『Yahoo!しごとカタログ』のホワイト企業ランキングを参考にしています。
『Yahoo!しごとカタログ』のホワイト企業ランキングでは、400万社以上の中から
- 平均残業時間が少ない
- 休みが取りやすい
- 労働時間に見合った年収の高さ
などをポイントとし算出しているようです。
『Yahoo!しごとカタログ』のホワイト企業ランキングで、400万社以上の中から選出された上位5企業を下表にまとめました。
社名 | 平均年収 | 平均残業時間 | 有給 消化率 | |
---|---|---|---|---|
1位 | 株式会社一蘭 | 445万円 | 9.2時間 | 66.7% |
2位 | 株式会社ニッコクトラスト | 420万円 | 8.6時間 | 58.6% |
3位 | シダックス大新東ヒューマンサービス株式会社 | 268万円 | 10.4時間 | 63.8% |
4位 | 名阪食品株式会社 | 280万円 | 12.5時間 | 65.0% |
5位 | リンガーハットジャパン株式会社 | 362万円 | 17.5時間 | 62.5% |
1位~3位までの企業を働き方の観点からみていきましょう。
休みが取りやすく、フレキシブルな働き方が可能な株式会社一蘭
画像出展:株式会社一蘭公式HPより
有給取得率が低いといわれる飲食業界の中で、株式会社一蘭は休みをとりやすい環境づくりをしている企業努力が伺えます。
HPを確認すると、有給休暇取得を後押しする施策として下記を実施しているようです。
- 有給休暇5日連続取得の制度化
- 半有給休暇付与制度
- 休日取得日数の開示
年末年始やゴールデンウイークなどの大型連休は店舗営業のため休みがとりづらい傾向にある飲食業界において「5日間の連続で休暇がとれる」というのは非常に魅力的な制度です。年間休日も125日と、飲食業界の中では多い日数であることがホワイト企業に選出されている背景でしょう。
フレックスタイム制や子育て、介護支援として時短勤務制度も取り入れており、働き方もフレキシブルに選べるようです。
キャリア形成制度が特徴的な株式会社ニッコクトラスト
画像出典:株式会社ニッコクトラスト公式HPより
株式会社ニッコクトラストは、キャリア形成制度が充実していることが特徴的です。
1〜3年間の基礎研修があり、その後4年目以降は応用研修を用意しています。
定期的な⾯談があり、成⻑度合いのフィードバックも受けられる環境を整えていることから、従業員のキャリア形成を支援することを大切にしていることが伺えます。
終身雇用が成り立たない現在では、個人のキャリア形成に対する興味関心は高まっています。飲食店で従事する人も収入面の観点から自分の将来のキャリアを不安視している方も多い概況であることが、株式会社ニッコクトラストがホワイト企業ランキングTOP5に選出された背景かもしれません。
多く事業を展開するシダックス大新東ヒューマンサービス株式会社
画像出典:シダックス大新東ヒューマンサービス株式会社公式HPより
シダックス大新東ヒューマンサービス株式会社は飲食領域である給食提供をはじめ、車両運行サービス、図書館などの公共施設・学童保育・道の駅などの受託運営、学生寮の管理などの複数事業を展開しています。給食提供事業をおこなっていることから飲食業界のホワイト企業にランクインしている状況ですが、多事業展開により経営が安定していることが伺えます。
同社の給食事業は社員食堂・病院・高齢者施設・保育施設などの施設での食事提供をおこなうサービスです。例えば、社員食堂であれば平日のオフィスアワーの時間に食事提供をするため、一般的な飲食店にあるような24時間営業による従業員の長時間労働などは避けられているのではないかと思われます。
【2024年】飲食業界上位ホワイト企業の特徴①平均残業時間が20時間以内
1位の株式会社一蘭から5位のリンガーハットジャパン株式会社まで、どの企業とも平均残業時間が20時間以内です。1ヶ月に20日~22日程度勤務するとして1日に1時間もない平均残業時間です。(※平均残業時間であるため実態として1日の残業時間が2時間を超えること、などはあり得ます。)
厚生労働省の調査資料によると外食産業における月間時間外労働時間は、「10 時間以下」が 33.3%で最も多い、とのことで残業時間は一見多くないように見受けられます。しかし、同資料では正規雇用者の約30%(27.9%)が「サービス残業をせざるを得ない状況があった」と回答しています。
このように、飲食店・飲食業界の実態としてはサービス残業も発生してしまっていることをふまえると、平均残業時間が20時間におさまっているのは非常に労働環境が良いといえます。
出典:厚生労働省「外食産業における労働時間と働き方に関する調査」
【2024年】飲食業界ホワイト企業の特徴②有給紹介率が55%越え
上位5社のうち、2位の株式会社ニッコクトラストは有給消化率が58.6%ですが、その他の企業は有給消化率が60%を超えています。
飲食業界は平均有給休暇取得率が他の業界と比べ低い傾向があります。
有給休暇取得率を産業別にみると、全業界で取得率は 62.1%ですが、「宿泊業、飲食サービス業」は49.1%となっています。
全業界平均有給休暇取得率 | 宿泊業、飲食サービス業平均有給休暇取得率 |
---|---|
62.1% | 49.1% |
上記は宿泊業の数値も入っているため一概には言えませんが、飲食業界の中で60%を超える有給消化率は非常に高い数値であるといえます。
ホワイト企業についてもっと知りたい:ホワイト企業の平均有給休暇取得日数は?【取得率も解説】
自分にとってホワイト企業であるかどうか見極めるポイント
残業時間や給与額以外の部分で、自分にとってホワイトであるかどうか、自分の希望とマッチし働きやすいと感じるかどうか見極めるのも大切なポイントです。例えば、下記のようなポイントがあります。
- 入社してキャリアアップ後に年収アップが見込める/昇給幅の上限が高い
- 入社後に得られる経験値の幅が広い
- キャリア支援制度が充実している
- 働き方の選択肢が充実している
自分にとってどんな条件が大切か分からないという方は、転職エージェントに相談してみてください。どのように選ぶべきか、市場の情報を持っている転職エージェントであれば有益なアドバイスがもらえるでしょう。
入社してキャリアアップ後に年収アップが見込める/昇給幅の上限が高い
転職をすると場合によっては年収が下がることもあります。内定時に提示される条件には、既存の社員とのバランスをとるため、高い給与額を提示できない場合があるためです。
求職者にとって年収は生活水準を決める大きな要素でもあるため、簡単には下げられないでしょう。しかし、仮に転職後、その企業で評価された後に給与があがる見込みがあるかどうか、その見込み額が現職より大きいか、昇給幅の上限が現職よりも高いかどうか、生涯年収でみた時に多いかどうかで判断するのも良いでしょう。
入社後に得られる経験値の幅が広い
入社後に得られる経験値によって、自分にとって働く価値があるかどうかを判断するのも良いでしょう。
人生100年時代、1つのスキルだけで仕事を続けることは難しく、何歳になっても新たなスキルを習得し学び直す重要性が増しています。
飲食企業でも店舗スタッフ・店長など現場のスタッフを経験した後に本社でのマーケティングや商品開発などのキャリアチェンジができる企業もあります。
また、高級志向のフランス料理、大衆志向の居酒屋など同じ企業で毛色の違う飲食ビジネスを展開しているなど、幅広い飲食の経験を積める企業もあります。
キャリア支援制度が充実している
従業員個人のスキルアップ、キャリアップを後押しするような研修制度や支援制度があるかどうかを見てみるのも良いでしょう。飲食業界ではよく「独立支援制度」が見受けられます。その他に飲食企業では、下記のような制度があります。
- 料理研修
- コーヒーの知識を学べる研修
- 商品開発研修
- マネジメント研修
- 経営幹部研修
- 店長になるための研修、店舗運営研修
- 独立支援制度
- 資格取得支援制度(調理師やソムリエなど)
- 会社経費負担で国内視察ができる制度
働き方の選択肢が充実している
ライフステージやライフスタイルが変わると、働き方を変えざるを得ない局面もあります。介護の必要から地元にUターンする必要が出てきたり、育児のために仕事をセーブする期間が必要だったりするためです。
「時短勤務制度」「エリア限定社員」「フレックス制度」など働き方が柔軟に選べる制度が充実している会社を選べば、将来的にライフステージが変わった際にも同じ企業で働き続けることができます。
全国展開している大手企業であれば、比較的「時短勤務制度」「エリア限定社員」などの制度が充実しています。
将来的にライフステージが変わることを見越して勤務先を選ぶのも1つのポイントです。
自分にとってホワイトな飲食企業を見つけたい時は専門エージェントに相談を
2024年の飲食企業ホワイトランキングについてまとめ、ホワイト企業の定義や特徴、あなたにとってホワイト企業であるかどうか見極めるポイントをまとめました。
ホワイト企業ランキングはあくまで世間の統計の結果です。あなた自身にとってマッチするかどうかは、しっかり見極める必要があるでしょう。
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