スーパーの鮮魚の正社員は年収が高い?平均年収との比較や仕事を解説

更新日: 2024/08/30

公開日: 2024/08/11

目次

  • スーパーの鮮魚部門の年収の水準
    • スーパーの鮮魚部門の平均年収|平均400~600万円前後
    • スーパーの正社員の年収と比較
    • スーパー以外の鮮魚関連職種と比較
    • 日本の平均年収と比較
  • スーパーの鮮魚部門正社員の仕事内容
    • 鮮魚の調理や加工
    • 鮮魚の仕入れや販促業務
    • 接客やスタッフの管理業務
  • スーパーの鮮魚部門正社員のやりがいと大変さ
  • スーパーの鮮魚正社員の年収を上げる方法
    • 魚をさばくスキルを磨く
    • 目利きの能力を鍛える
    • 目利きの能力を鍛える本社の管理部門に異動する
    • 転職エージェントに相談する
  • 鮮魚部門の正社員になって年収とスキルアップ
カツオ 魚 食材

「スーパーの鮮魚部門の年収はいくらだろう」「鮮魚部門はどんな仕事をするんだろう」と気になっていませんか。本記事では、スーパーの鮮魚部門の年収や仕事内容、年収を上げる方法について解説します。

スーパー以外の鮮魚関連の職種とも年収を比較しました。スーパーの鮮魚部門で働くことについて興味のある方は参考にしてください。

スーパーの鮮魚部門の年収の水準

調理中の風景 手元アップ

スーパーの鮮魚部門の年収の水準について紹介します。

スーパーの鮮魚部門の平均年収|平均400~600万円前後

スーパーの鮮魚部門の年収は企業によって異なりますが、平均400~600万円前後です。スーパーの鮮魚部門では、未経験者より鮮魚関連職種やスーパーで働いたことのある経験者のほうが年収も高い傾向にあります。

スーパーの鮮魚部門で働いた場合、スーパーの売上や企業の業績に応じて年1~3回ボーナスが支給されます。日本経済新聞の報道によると、百貨店・スーパーの2024年の夏のボーナス(鮮魚部門以外の部門も含む)は、前年比で8.82%増加しました。

スーパーの正社員の年収と比較

企業規模などによって幅がありますが、スーパーの正社員の年収は400~500万円のところが多いです。鮮魚部門の正社員の年収は、所属するスーパーによっては高いところもあります。鮮魚部門は魚をさばく技術が必要なうえ、技術の習得までに時間がかかるからです。

例えば、とあるスーパーでは鮮魚部門のチーフや管理職のようなポジションで部門をひっぱるようになれば、年収1,000万を超えるものもあります。

他には企業にとっても重要である旗艦店を任せるなど、ポジションの重要性から年収1,000万を超えることもあります。

そのようなケースは予算の管理や仕入れ、アルバイトさんの採用など裁量のある業務がまかされます。

スーパーの鮮魚部門で働いた場合、以下の手当がつくこともあります。

  • 職務手当
  • 技能手当
  • 職場手当
  • 第2種衛生管理者

なお、一般社団法人 全国スーパーマーケット協会の「2023年 スーパーマーケット年次統計調査 報告書」によると、前年同期と比べた正社員の平均賃金増減率は102.2%で、スーパーの正社員の年収は上がっています。

スーパー以外の鮮魚関連職種と比較

スーパー以外の鮮魚関連職種とスーパーの鮮魚部門の年収を比較します。厚生労働省のjobtagによると、鮮魚に携わる職種の年収の目安は以下のとおりです。

職種年収
すし職人358.9万円
水産ねり製品製造341.8万円
せり人564.3万円

スーパー以外で鮮魚に関わる仕事には、年収約350~600万のものがあります。せり人とは、卸売市場で鮮魚や肉などのせりを担当する仕事です。すし職人の場合、魚をさばく技術のほかに、鮮度のいい魚を選ぶ目利きの能力が求められることもあります。

日本の平均年収と比較

国税庁の「令和4年分 民間給与実態統計調査」によると、2022年の給与所得者の平均年収は約458万円です。スーパーの鮮魚部門は平均400~600万円で募集されることが多いため、日本の平均年収と同等かそれ以上の仕事が多いと考えられます。

同調査によると、スーパーの正社員を含む卸売業、小売業の平均給与は384万円でした。日本の卸売業、小売業の年収と比べた場合、スーパーの鮮魚部門はやや高めであるといえます。

スーパーの鮮魚部門正社員の仕事内容

魚屋さんの刺身盛合せ

スーパーの鮮魚部門の正社員の仕事内容について解説します。

鮮魚の調理や加工

スーパーの鮮魚部門が行うメインの仕事は、鮮魚の調理と加工です。魚のエラや内蔵を取り、血合いを取り除いて、お客様が食べやすい状態に切ります。技術が必要な仕事のため、前述したとおり職務手当や技能手当がつくこともあります。

スーパーでは、小魚のほか天然ハマチなど大きな魚を三枚おろしなどにすることも多いです。毎日、多種多様な鮮魚を手に取って、見たりさばいたりできます。そのため、魚が好きな人に向いてる仕事といえます。

鮮魚の仕入れや販促業務

スーパーによっては鮮魚部門の担当者が卸売市場に行き、せりに参加して鮮魚を仕入れます。スーパーの専用端末を使って魚を発注するところも多いです。残業が発生した場合は、残業手当が出ます。固定残業代として給与にあらかじめ残業代が組み込まれているケースもあります。

鮮魚の仕入れは、売れそうな魚や売り場の彩りを考えるセンスが必要ですが、前年度のデータをもとに発注できるケースも多いです。仕入れた鮮魚は陳列方法やPOPを工夫して販売促進につなげます。

接客やスタッフの管理業務

鮮魚部門担当者は、パック詰めした魚を店舗に陳列しているときなどに、お客様から話しかけられて接客することが多いです。そのため、出勤後は身だしなみを整えて、清潔感を心がけなくてはいけません。

チーフに昇格した場合は、アルバイトやパートなどスタッフの管理を行います。昇格すれば給与は上がります。昇給などの給与改定は年1回ほど実施しているスーパーが多いです。チーフはスタッフに鮮魚のさばき方をレクチャーし、採用などを行なう場合もあります。

スーパーの鮮魚部門正社員のやりがいと大変さ

スーパーで食料品の買い物をする人

スーパーの鮮魚部門の正社員は、自分がさばいた魚をお客様が買ってくれることにやりがいを感じる方が多い傾向にあります。一方で、勤務開始時間が早いことに大変さを覚える方もいます。

スーパーの鮮魚部門は、お客様が自分の切った魚を手に取りカゴに入れるところを見ることが可能です。自分が携わった商品の売れ行きがいいかどうかも売上データから確認できます。

地域住民や店舗に貢献できていることがダイレクトに確認できるため、やりがいにつながりやすいです。鮮魚部門の売上を上げることで、給与やボーナスが上がることもあります。

一方で、スーパーの鮮魚部門は早朝から働くことが多いものです。9時ごろに開店するスーパーの場合は、7時くらいに出勤することや5時前くらいに卸売市場に行って仕入れを行うこともあります。

ただし、仕入れを任されるほどスキルが高い場合、手当がつくため年収は上がりやすいです。勤務開始時間が早いため、退勤時間が15時ごろのスーパーもあります。

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スーパーの鮮魚正社員の年収を上げる方法

鮮魚競市場

スーパーの鮮魚部門の正社員になり、年収を上げていく方法を紹介します。

魚をさばくスキルを磨く

まずは、魚をさばくスキルを磨くことです。魚をさばくスキルが高い場合、年収も上がりやすくなります。魚は鮮度が重要であるため、手際よくきれいに魚をさばける正社員は能力が評価されやすくなります。能力による昇給制度を設けているスーパーは多いです。

スキルが認められてチーフや店長に昇格した場合は、管理職手当や店長手当などの役職手当が支給されるため、必然的に年収も上がります。

これからスーパーの鮮魚部門に転職しようと考えている場合は、これまでの実務経験でスキルを磨いてきたことをアピールしましょう。スーパーやデパートの鮮魚部門や飲食店で魚をさばいた経験、水産加工メーカーで働いていた経験があると給料が優遇されやすくなります。

目利きの能力を鍛える

年収を上げるには、鮮魚の目利きの能力を鍛えることが大切です。鮮魚の目利きができるようになり、仕入れができるようになれば、年収も上がりやすくなります。

スーパーで販売する鮮魚の仕入れは、重要な役割を担っている仕事です。そのため、鮮魚部門のなかでも仕入れを担当している社員の給料は高い傾向にあります。

鮮魚の目利きの能力がある場合、鮮魚のバイヤーとして働けるケースもあります。鮮魚のバイヤーは、売り場担当者より年収が高いことも多いです。鮮魚のバイヤーになると、全国の漁港に赴いて、旬の魚や鮮度のいい魚を買い付けます。

また、海外へも出向くバイヤーは、年収1,000万を超えることがあります。

英語を駆使し鮮魚の仕入れを行うことや鮮魚目利きの専門性を持ち合わせる人材の希少価値が高いためです。

店舗ごとの鮮魚の売上や販売状況などを考慮しながら買い付けを行うため、高いスキルを身につけることも可能です。

目利きの能力を鍛える本社の管理部門に異動する

本社の管理部門に異動することも、年収をあげる1つの方法です。一般的に本社の管理部門は年収が高くなる傾向があります。

特に規模の大きい企業での本社の管理部門の年収は高くなる傾向です。

転職エージェントに相談する

スーパーの鮮魚部門で年収を上げたい場合、転職エージェントに相談することもひとつの方法です。生鮮業や飲食業に特化した転職エージェントは、幅広い生鮮業界の求人と転職活動のノウハウを保有しているからです。

転職エージェントに相談した場合、自分のスキルにあった求人の紹介から書類作成支援、面接対策などが受けられます。

書類作成支援では、職務経歴書の作成支援を受けることが可能です。どのような経験を記載すれば、応募するスーパーの採用担当者から高評価が受けられるかアドバイスをもらえることもあります。

面接対策では、模擬面接の実施やビジネスマナーのレクチャーが受けられることも多いです。転職エージェントを活用することで、よりよい転職活動につなげられます。

鮮魚部門の正社員になって年収とスキルアップ

スーパーの鮮魚部門の正社員の年収や仕事内容などについて解説しました。スーパーの店員のなかでも鮮魚部門の年収は高い傾向にあります。

スーパーの鮮魚部門の仕事内容は、魚の加工や仕入れ、スタッフの管理などです。魚をさばくスキルや目利きの能力を磨けば、年収が上がりやすくなります。転職エージェントを活用してスーパーの鮮魚部門に転職し、年収アップにつなげましょう。

執筆者

フードコネクト運営事務局

生鮮業界・飲食業界に特化した転職エージェント。主にスーパー量販店・鮮魚専門店・精肉専門店・食品工場向けに、鮮魚・精肉・青果・惣菜・食品などの専門技術や経験を有したスペシャリスト人材を紹介しています。

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