ロピアとオーケーは、どちらも首都圏で「安さ」を武器に伸びている食品スーパーです。買い物客として「どっちが安い?」と比べる人も多いですが、転職先として「どっちで働くか」を比べると、売上規模はほぼ同じなのに、稼ぎ方と働き方が正反対の2社だと分かります。
本記事では、公式サイト・有価証券報告書・求人票・口コミの数字を並べて、ロピアとオーケーの違いを「安さの仕組み」「年収」「働き方」の3つの軸で比較します。
「年収の上限を取りにいくならどっち?」「転勤や残業を避けたいならどっち?」まで整理するので、2社で迷っている方は参考にしてください。
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目次
- ロピアとオーケーの違いを一覧で比較
- 安さの仕組みを比較|オーケーはEDLP、ロピアは製造小売
- オーケー:Everyday Low Priceと競合店対抗値下げ
- ロピア:精肉店発祥の製造小売、現場が値付けする
- 「どっちが安い」の答え:生鮮はロピア、日用品と日配はオーケー
- ロピアとオーケーの年収を比較
- 平均年収:口コミ424万円 vs 362万〜372万円
- 役職者の年収:チーフ711万円 vs 店長800万円
- 入口の年収:新卒初任給と生鮮経験者の中途
- ロピアとオーケーの働き方を比較
- 休日:年間120日+計画有給5日 vs 4週8休+特別休暇6日
- 残業:固定残業制のロピア vs 1分単位支給のオーケー
- 賞与と昇格:成果で伸びるロピア vs 特別賞与のオーケー
- 転勤:全国・海外へ広がるロピア vs 転居なしのオーケー
- ロピアとオーケー、どっちが向いている?
- ロピアとオーケーの比較でよくある質問
- ロピアとオーケーはどっちが安い?
- 年収が高いのはどっち?
- ロピアとオーケー、どっちがホワイト?
- まとめ:売上は同じ、稼ぎ方と働き方は正反対
ロピアとオーケーの違いを一覧で比較
まず、2社の基本データを並べます。数字はそれぞれの公式サイトと有価証券報告書から取りました(2026年9月時点)。
| 項目 | ロピア | オーケー |
|---|---|---|
| 創業 | 1971年(精肉店として) | 1958年 |
| 本社 | 神奈川県川崎市 | 神奈川県横浜市 |
| 売上高 | 6,404億円(2026年2月期・グループ合算) | 7,556億円(2026年3月期・連結) |
| 店舗数 | 170店舗(2026年9月、台湾14・タイ1を含む) | 174店舗(2026年3月、関東168・関西6) |
| 従業員 | 正社員 約3,100人(グループ・2025年4月) | 16,526人+臨時4,372人(連結・2026年3月) |
| 社員の平均年齢 | 36.7歳(公式) | 36.6歳(公式採用サイト・2025年2月) |
| 親会社・上場 | OICグループ傘下・非上場 | 独立系・非上場(有価証券報告書は提出) |
| 安さの仕組み | 精肉店発祥。部門ごとの独立採算で現場が仕入れと値付け | Everyday Low Price。特売なし、NB商品は競合店対抗値下げ |
| 支払い方法 | 現金+公式アプリのチャージ払い(クレジットカードの直接利用は不可) | クレジットカード・交通系IC・QR決済に対応 |
| 転居を伴う転勤 | 総合職はあり(全国・海外) | なし(自宅から90分圏内) |
売上高は7,556億円と6,404億円で、オーケーが1,000億円ほど上です。ただしロピアはこの2年で店舗を90から170に増やしていて、伸び方はロピアのほうが急です。規模はほぼ同じ、ただし成長の段階が違う2社と見るのが実態に近いと思います。
従業員数の桁が違って見えるのは、ロピアが正社員だけ、オーケーがパートナー社員(フルタイムの契約社員)を含む就業人員を公表しているためで、会社の大きさの差ではありません。
安さの仕組みを比較|オーケーはEDLP、ロピアは製造小売
「どっちが安い?」に答えるには、安さの作り方が違うことを先に押さえる必要があります。働く側にとっては、この違いがそのまま仕事の進め方の違いになります。
オーケー:Everyday Low Priceと競合店対抗値下げ
オーケーの経営方針は「高品質・Everyday Low Price」です。特売日を作らず、毎日同じ安い価格で売ります。ナショナルブランド(一般メーカー品)は「他店より高い商品があれば値下げする」と店頭に掲げ、競合店のチラシ価格を調べて対抗値下げをする仕組みです。仕入れ値が下がればその分を値下げし、商品の欠点も「オネストカード(正直カード)」で店頭に表示します。
この方式は本部が価格と品揃えを決め、店舗はそれを正確に運営する形です。有価証券報告書には、自社物流センターと自動発注システムで「無駄を省いて売価を下げる」と書かれています。店舗スタッフの仕事は、オペレーションの精度で勝つ仕事だと言えます。
ロピア:精肉店発祥の製造小売、現場が値付けする
ロピアは1971年に川崎の精肉店から始まった会社です。精肉・鮮魚・青果・惣菜の各部門が独立採算で、部門チーフが仕入れ・加工・値付け・売場づくりまで担当します。ハムやソーセージ、惣菜、パンを自社工場で作る製造小売の色が強く、大容量パックの生鮮を目玉にしています。2025年3月からは公式アプリのチャージ払いを始めましたが、クレジットカードの直接利用はできず、現金中心の運営です。
ロピアの会社としての特徴はロピアの特徴を解説した記事で、売上の伸び方はロピアの売上高の記事でくわしく取り上げています。
「どっちが安い」の答え:生鮮はロピア、日用品と日配はオーケー
買い物客向けの価格調査を読むと、答えはほぼ一致しています。チラシ価格を品目別に比べた個人ブログの調査(2024年9月)では、魚とロピアの「野菜の日」の野菜はロピア、弁当・日配品・ベーカリーはオーケーが安いという結果でした。他の比較記事でも「価格帯は拮抗、NB商品と日用品はオーケー、精肉・鮮魚の大容量パックはロピア」という整理で共通しています。
つまりオーケーは「全部が安定して安い」、ロピアは「生鮮の目玉が突き抜けて安い」。働く側から見ると、オーケーは全店同じ価格で戦う会社、ロピアは自分の部門の目玉で戦う会社、という違いになります。
ロピアとオーケーの年収を比較
年収は、どの数字で比べるかで結論が変わります。平均年収・役職者の年収・入口の年収の3段階に分けて並べます。
平均年収:口コミ424万円 vs 362万〜372万円
| 出典 | ロピア | オーケー |
|---|---|---|
| 口コミサイトの平均年収 | 424万円(エン カイシャの評判、正社員99人、平均28.3歳) | 362万〜372万円(エン・OpenWork、正社員、平均30〜31歳) |
| 会社が公表している数字 | チーフ候補(総合職)の平均年収 630万円(公式採用サイト) | 平均年間給与 346万円(有価証券報告書、就業人員16,487人・平均47.8歳) |
口コミ平均ではロピアが50万〜60万円上です。回答者の平均年齢はロピアのほうが2〜3歳若いので、同じ年齢で比べれば差はもう少し開くと考えられます。ただし、会社が公表している数字はそのまま比べられません。ロピアの630万円は「チーフ候補」に絞った平均で、オーケーの346万円はパートナー社員を含む全体の平均だと考えられるためです(有報に内訳の記載はなく、これは推測です)。ロピアは高く見える数字を、オーケーは低く見える数字を公表しているので、口コミの正社員平均で比べるのがいちばん条件が近いと思います。
役職者の年収:チーフ711万円 vs 店長800万円
| 段階 | ロピア | オーケー |
|---|---|---|
| 部門責任者 | チーフの平均年収 711万円(マイナビ掲載) | チーフから年俸制・特別賞与の対象に(金額は非公開) |
| 店長クラス | ロピアに店長職はなく、チーフの上は本部・マネジャー職 | 店長 800万円(入社6年目・求人票)、公式のキャリアパス例は28歳で年俸600万円 |
| 上限の目安 | 想定年収幅の上限 1,050万円(公式採用サイト) | 「店長で1,000万円以上も可能」(求人票) |
役職に就いたあとの年収は、どちらも700万〜1,000万円のレンジに乗ります。違いはロピアは部門チーフの段階で700万円台に届き、オーケーは店長まで上がって800万円という点です。オーケーの店長の年収には、四半期ごとに支給される特別賞与(上限は年俸×60%×1/4)が含まれます。ロピアの年収の詳細はロピアの年収をくわしく解説した記事にまとめています。
入口の年収:新卒初任給と生鮮経験者の中途
| 入口 | ロピア | オーケー |
|---|---|---|
| 新卒・大卒(2027年入社) | 総合職 月給30万1,000円(基本給26万1,000円+固定残業代20時間分4万円) | 月給27万8,400円(固定残業代なし、残業は1分単位で別途支給) |
| 中途・生鮮部門経験者(当サイトの募集要項) | 年収400万〜600万円(前職の収入を考慮) | 年収350万〜500万円(前職の収入を考慮) |
新卒の月給はロピアが2万円ほど高く見えますが、ロピアの30万1,000円には20時間分の固定残業代が入っています。基本給で比べると26万1,000円と27万8,400円で、オーケーのほうが高い。残業が20時間を超えれば総支給はロピア、残業が少なければ手取りの差は縮まる、という関係です。中途の入口はロピアのほうが50万〜100万円上のレンジで、これは口コミ平均の差とも整合しています。
ロピアとオーケーの働き方を比較
年収の次に差が出るのが働き方です。休日・残業・賞与・転勤の4つで並べます。
休日:年間120日+計画有給5日 vs 4週8休+特別休暇6日
ロピアの公式採用サイトは「年間休日120日(上期・下期の休暇各4日を含む)+計画有給5日以上=125日以上」と明記しています。オーケーは4週8休(年間104日)に上期・下期各3日の特別休暇が付き、合計110日です。年始は全店休業になります。休日数はロピアが15日ほど多い計算です。ただしどちらもシフト制で、土日祝は繁忙日なので、休みの取り方は店舗と部門に左右されます。
残業:固定残業制のロピア vs 1分単位支給のオーケー
ここは2社でいちばん設計が違う部分です。
| ロピア | オーケー | |
|---|---|---|
| 会社の公表 | 新卒(2027年卒)は固定残業代20時間分を月給に含む。中途の求人票は固定残業35時間分(2027年度から20時間へ変更予定) | 月平均20時間程度、残業代は1分単位で全額支給(公式採用サイトFAQ) |
| 口コミの申告 | 月50時間前後の声あり(口コミ回答値) | 残業代は月3万〜4万円という回答例(OpenWork) |
ロピアは固定残業制で、口コミでは固定分を超える残業の声があります。オーケーは固定残業制ではなく、働いた分が乗る設計です。残業時間の実態はロピアのほうが長く、残業代の透明性はオーケーのほうが高い、と読むのが妥当だと思います。ロピアの残業と口コミの実態はロピアの評判の記事で口コミ1,000件超から整理しています。
賞与と昇格:成果で伸びるロピア vs 特別賞与のオーケー
ロピアの賞与は、一般職が年1回(2月)、チーフ職以上が年3回(7月・12月・2月、2025年度実績)です。チーフに昇格するとアメリカ研修(5日間)があり、その後は社内グレード別研修で上を目指す仕組みです。ロピアの年収が「成果が反映される」と言われるのは、部門の独立採算とこの賞与設計が理由だと考えられます。
オーケーは通常賞与が年2回(7月・12月)で、店長・部門チーフなどの数値責任者には四半期ごとの特別賞与が加わります。店舗スタッフは年2回の昇格試験があり、店長代行で入社した人の67%は3年以内に店長に昇進しています(公式採用サイト)。口コミには「チーフ未満は賞与が出ない」という声もあり、これは社員の投稿で公式の説明ではありませんが、どちらの会社もチーフ以上とそれ未満で年収の仕組みが変わる点は共通しています。
転勤:全国・海外へ広がるロピア vs 転居なしのオーケー
ロピアの総合職は転居を伴う異動があります。店舗は北海道から九州、台湾14店舗、タイ1店舗まで広がっていて、エリア限定職を選べば異動はエリア内に限られます(その分、月給は総合職より1万5,000円低い)。オーケーは「転居を伴う転勤は一切なし」で、勤務地は自宅から片道90分圏内の店舗です。関西にも出店していますが、関西の店舗は関西で採用する形です。
家庭の事情で動けない人にはこの差が決定的です。逆に、新店の立ち上げや海外で経験を積みたい人には、ロピアの総合職のほうが機会が多いと言えます。
ロピアとオーケー、どっちが向いている?
ここまでの数字を、人のタイプ別にまとめます。どちらが上ということではなく、何を優先するかで答えが変わります。
| 優先したいこと | 向いているのは | 根拠になる数字 |
|---|---|---|
| 部門の裁量と、チーフ段階での年収 | ロピア | 部門独立採算、チーフ平均711万円、賞与年3回 |
| 転勤なし・残業20時間前後で長く働く | オーケー | 転居なし、残業20時間・1分単位支給、年始全店休業 |
| 休日の日数 | ロピア | 年間120日+計画有給5日 vs 110日 |
| 店長まで上がって年収の上限を取る | どちらも | ロピア上限1,050万円、オーケー店長800万〜1,000万円超 |
| 基本給の高さ(新卒) | オーケー | 27万8,400円 vs 26万1,000円(固定残業代を除く) |
| 中途の入口の年収 | ロピア | 400万〜600万円 vs 350万〜500万円 |
| 新店・海外で経験を積む | ロピア | 2年で店舗90→170、台湾・タイに出店 |
| 決まった仕組みの中で精度を上げる仕事 | オーケー | EDLP・自動発注・本部集中の運営 |
ひとことで言うと、稼ぎの伸びと裁量を取るならロピア、生活の安定と残業の少なさを取るならオーケーと言っていいと思います。ただし、ロピアには「忙しい」「残業が長い」という口コミが、オーケーには「チーフになるまで年収が伸びない」という口コミが、それぞれ付いて回ります。どちらを選んでも、その会社の弱い面を引き受けることになる点は同じです。
ロピアとオーケーの比較でよくある質問
ロピアとオーケーはどっちが安い?
品目によります。価格調査では、精肉・鮮魚の大容量パックと「野菜の日」の野菜はロピア、NB商品・日用品・弁当・日配品・パンはオーケーが安い、という結果で共通しています。全体の価格帯は拮抗している、という見方が多いです。
年収が高いのはどっち?
口コミの正社員平均ではロピア(424万円)がオーケー(362万〜372万円)より高く、中途の入口もロピアが上です。役職者はロピアのチーフ711万円、オーケーの店長800万円で、店長まで上がればオーケーも同じレンジに乗ります。基本給だけで見ると、新卒はオーケーのほうが高いです。
ロピアとオーケー、どっちがホワイト?
制度の数字では、休日はロピア(125日以上)、残業と転勤はオーケー(月20時間程度・転居なし)が有利です。口コミでは、ロピアは残業の長さ、オーケーは役職前の年収の低さが指摘されています。「ホワイト」の定義が休日なのか残業なのか転勤なのかで答えが変わるので、自分が譲れない条件を先に決めてから比べるのがよいと思います。ロピアの離職率はロピアの離職率の記事で扱っています。
まとめ:売上は同じ、稼ぎ方と働き方は正反対
- 売上高はオーケー7,556億円・ロピア6,404億円で同規模。店舗数も174と170でほぼ同じ
- 安さの仕組みは、オーケーが本部主導のEDLP、ロピアが部門独立採算の製造小売
- 年収は口コミ平均でロピアが50万〜60万円上。役職者はチーフ711万円 vs 店長800万円で、上限はどちらも1,000万円前後
- 休日はロピア(125日以上)、残業と転勤はオーケー(20時間・転居なし)が有利
- 裁量と伸びを取るならロピア、安定と残業の少なさを取るならオーケー
ロピアもオーケーも、当サイトで生鮮部門経験者向けの求人を取り扱っています。「自分の経験だと、どちらの会社のどの役職・どの年収レンジで評価されるか」は、求人票だけでは分かりません。2社を並べて比べたい方は、生鮮業界に特化したフードコネクトのキャリアコンサルタントにご相談ください。
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