飲食店店長職で有利になる資格6選。飲食店の店長のキャリアプランについても解説。

更新日: 2024/04/26

公開日: 2024/04/26

「資格」は努力や実績を分かりやすく他者へ説明・証明してくれるものです。特に転職活動時は、資格を所持していることで、選考が優位に進むことがあります。
本記事では飲食店店長職を目指す方、すでに飲食店店長の方が知っておくと良い資格情報をまとめました。

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目次

  • 【6選】飲食店店長職をする上で役に立つ資格
    • 食品衛生責任者
    • 防火管理者
    • 簿記
    • 普通自動車免許
    • 調理師免許
    • TOEIC
    • その他、ふぐ調理師免許(ふぐ処理士)や製菓衛生師(国家資格)などの食品関係の資格について
  • 飲食店店長職の平均年収やキャリアアップについて
    • 飲食店店長の平均年収:約362万円
    • 飲食店店長が年収をあげる方法
    • 飲食店店長職のその後キャリアアップ
  • 資格を保持していなくとも経験を伝えることが大事
    • 飲食店店長職になるには
    • 飲食店店長職に求められる4つの経験「売上管理」「衛生管理」「人材管理」「企画/プロモーション」
      • ▼売上管理
      • ▼衛生管理
      • ▼人材管理(採用・教育・シフト調整など)
      • ▼商品開発、プロモーション
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【6選】飲食店店長職をする上で役に立つ資格

勉強する女性(困る)

弁護士や医師のように飲食店店長職として「必須条件」となる資格はありませんが、所持していると有利に働く資格はいくつか存在します。また飲食店店長職になった際に取得を求められる資格もあります。

  • 食品衛生責任者
  • 防火管理者
  • 簿記
  • 普通自動運転免許
  • 調理師免許

食品衛生責任者

飲食店における衛生を守るため、基本的に1店舗に必ず1名は食品衛生責任者の資格所持者が常駐していなければならないと食品衛生法に規程されている資格です。店長職の転職の場合有利に働く可能性があるでしょう。例えば、多店舗展開している大手飲食チェーン企業の場合「配属先の選択肢が広がる」という理由で有利になる可能性があります。

また、店長職として転職した後に取得をうながされることも多いです。

資格概要飲食店を行う場合は食品衛生責任者の設置が義務付けられている。食品衛生上のトラブルを防ぐため、施設の衛生管理及び食品又は添加物の衛生管理を推進する責任者としての資格。
調理師、製菓衛生師、栄養士などの資格を持っている人は講習を受けなくても、食品衛生責任者になることができる。
勉強する内容食品衛生学食品衛生法公衆衛生学など
資格取得にかかる期間・難易度など1日間程度(6時間程度)の各都道府県主催講習を受け、確認試験を受けることで比較的簡単に取得することが可能
参考一般社団法人東京都食品衛生協会東京都福祉保健局厚生労働省,食品衛生責任者

よく名前の似ている食品衛生管理者と混同されますが、両者の違いを表にまとめました。

食品衛生責任者食品衛生管理者
管轄各都道府県の保健所厚生労働省
資格保持者が配置される場所飲食店などを含め、食品を調理・製造・加工・販売する施設に必ず配置される必要がある。特に衛生上の考慮が必要な食品や添加物の製造・加工施設。

飲食店で独立する際にも必要となるため、独立を考えている人は取得しておいて損はないでしょう。

防火管理者

火災予防業務(避難訓練など)の推進、消防設備や火気設備の点検・整備などを管理・監督する責任を担うことができる資格です。店舗や建物の収容面積によって2つの種類があるため、配属先によっては新たに取り直す必要もあります。

資格概要建物・店舗の火災被害を防ぐため、火災が発生した時に被害を最小限に防ぐための日頃の対策をする責任者としての資格。
店舗や建物の収容面積によって乙種、甲種と分かれる。
勉強する内容防火管理の意義及び制度火災の基礎知識や危険物の安全管理・地震対策を含む、火気管理施設・設備の維持管理防火管理に係わる訓練・教育防火管理に係わる消防計画など
資格取得にかかる期間・難易度など市町村が実施する2日間程度の講習を受講する
参考一般財団法人,日本防火・防災協会-防火管理者

防火管理者の資格が活かせる場所は主に飲食店が中心ですが、飲食業界に限らず建物の施設管理の求人や設備管理の求人で【歓迎】されていることもあり、飲食業界以外の転職にも活かすことができます。

簿記

店舗の売上管理や原価計算をおこなう上で、簿記の知識があるとスムーズに業務が進みます。個人経営の飲食店店長の場合は役に立つでしょう。

資格概要店舗で金銭管理などを任される場合、持っておいて損はない資格。経理関連書類の適切な処理を行える知識が身につく。
勉強する内容簿記の基本原理諸取引の処理決算株式会社会計など
資格取得にかかる期間・難易度など一般的には50時間~100時間程度
参考ユーキャン,簿記3級講座

普通自動車免許

シニアの男女と自動車 高齢ドライバー

飲食店は、都心部だけでなく郊外に立地する店舗も多いです。初配属先は都心部の公共機関による通勤が可能なエリアだったとしても、将来的な転勤で郊外への通勤が求められる可能性もあります。正社員で店長職の場合は、企業によっては転勤が前提であることもあるでしょう。

郊外勤務の可能性があれば、利便性の観点から普通自動車免許を持っていることで優遇されることがあります。

資格概要日本の道路(公道)で自動車を運転することができる資格
勉強する内容学科教習技能教習など
資格取得にかかる期間・難易度など合宿の場合:2週間程度
教習所に通う場合:3ヶ月程度(個人差あり)
参考警視庁・普通免許試験三井ダイレクト・普通自動車免許

調理師免許

「調理師法に基づいた食に関する専門知識」の所持を証明する資格です。受験するために「調理に関する専門学校を卒業」か「2年以上調理業務経験を積むこと」が求められるため、多少時間が必要な資格です。

資格概要調理技術や食に関する専門知識を持つことを証明する資格。食材に関する知識に加えて、栄養や衛生に関する知識を保有することを証明できる。
勉強する内容公衆衛生学食品学栄養学食品衛生学調理理論食文化概論など
資格取得にかかる期間・難易度など【期間】・調理師専門学校を卒業・飲食店などで2年以上調理の実務経験を積み、調理師免許試験に合格
【難易度】全科目の合計点で合否判定され、60%が合格ライン。※「1科目でも平均点を著しく下回る場合」や「1科目でも0点がある場合」は不合格になります。
参考ユーキャン,調理師免許

TOEIC

アルファベットパズル

近年、海外からの旅行者が年々増加しておりインバウンド需要が高まっています。英語を使ったコミュニケーションが取れる方は重宝されます。あくまで目安ですがTOEICで言えば600点以上をお持ちであれば、「英語が使える」とPRできるでしょう。

特に単価が高い高級路線のお店やインバウンド需要を見越した戦略を立てている企業であれば、英語に関するスキルは有利に働くでしょう。

資格概要日常生活やビジネスシーンでの英語力をはかる共通テスト。社会的な信用性が高く、英語能力の測定としても一般的に活用されている。
勉強する内容リスニングリーディング
資格取得にかかる期間・難易度など200~300時間※目標点数によって異なる
参考英検スタディング,TOEICユーキャン,TOEIC

グローバル展開にも積極的な大手飲食チェーンの場合、英語スキルを持っていることによって「海外店舗の店長」などの道も拓ける可能性があります。

下記のような大手チェーン企業が海外展開をしています。

株式会社トリドールホールディングス:「丸亀製麺」でお馴染み。
株式会社力の源ホールディングス:「一風堂」でお馴染み
株式会社 ゼンショーホールディングス(株式会社すき屋):「すき屋」でお馴染み。
株式会社FOOD & LIFE COMPANIES(株式会社あきんどスシロー):「スシロー」でお馴染み。

その他、ふぐ調理師免許(ふぐ処理士)や製菓衛生師(国家資格)などの食品関係の資格について

参考記事:店長職に限らず、飲食業界で役に立つ資格もあります。

キッチンスタッフとして働くホールスタッフとして働く
調理師免許ふぐ調理師免許(ふぐ処理士)製菓衛生師(国家資格)菓子製造技能士検定(国家資格)パン製造技能士検定(国家資格)レストランサービス技能検定利き酒師ソムリエ(一般社団法人日本ソムリエ協会or全日本ソムリエ連盟)

詳細については、下記記事で解説しています。

飲食店転職の際に有利になる資格もあり!飲食業界の資格についてご紹介

飲食店転職の際に有利になる資格もあり!飲食業界の資格についてご紹介

飲食店店長職の平均年収やキャリアアップについて

ビジネスマンが年収アップを目指す

飲食店店長職の資格について気になる方は、給与アップやキャリアについても興味をお持ちの方も多いのではないでしょうか。この章では飲食店店長の年収やキャリアアップについて解説します。

飲食店店長の平均年収:約362万円

2024年1月時点における飲食店店長の平均年収は約362万円(indeedより)となっています。国内の全業種の平均年収は2022年時点で458万円です。

飲食店店長の平均年収国内の全業種の平均年収
362万458万
(出典:indeed「日本での店長・マネージャー フード・飲食店の平均給与」

(出典:国税庁「令和4年分民間給与実態統計調査」

上記はあくまでも平均値であるため、実際には紹介した以上の年収を得ている飲食店店長も多くいることもあります。実際に求人を見ると、500万円以上の年収を提示している飲食店店長の求人も多くあります。

飲食店店長が年収をあげる方法

飲食店で店長をしている方は、次の方法で年収アップを目指すことがおすすめです。

  • 同じ職場に勤めて昇給・昇進を狙う
  • 売上アップに貢献して社内で評価を上げる
  • 待遇面のよい飲食店へ転職する

下記の記事でも解説しているのでぜひご参考ください。

▼参考記事

▼飲食店店長の平均年収は?給料体系・年収アップを目指す方法や店長になるキャリアプランも徹底解説!https://foodconnect.jp/knowhow/725
▼居酒屋店長の平均年収はいくら?求人の特徴から年収アップするまでを徹底解説!https://foodconnect.jp/knowhow/672

飲食店店長職のその後キャリアアップ

飲食店店長として実績を出し、さらなるキャリアアップを狙う人もいると思います。

飲食店店長職は下記のようなキャリアアップの選択肢があります。

  • 職場内で評価を上げてエリアマネージャーになる
  • 本部の商品開発など、別ポジションに異動する
  • 実績を出しより大きな店舗・重要な店舗に異動する
  • より大手の飲食企業へ転職する
  • 独立開業する

資格を保持していなくとも経験を伝えることが大事

飲食店店長職・店長候補職の求人を見てみると「未経験歓迎求人」のものも多いです。

飲食店店長職で活躍するうえでは

  • 現場をいかに円滑に店舗運営できるか
  • 売上を出せるか

という項目も重要視されます。店長職への転職を希望される場合は、自分の経験の棚卸しをおこない、評価される経験がないかさぐってみましょう。

経験の棚卸は、1人だと難しい場合もあります。転職市場に詳しい専門エージェントに相談し、客観的なアドバイスをもらうのもおすすめです。

飲食店店長職になるには

一般的には「店舗スタッフ」として働き、経験を積んでから店長になります。

飲食店ごと(企業ごと)に店長昇格試験があったり、本部から抜擢されたりと、店長になるまでの過程は様々です。「店長候補」として募集している求人に応募するのも良いでしょう。

飲食店店長職に求められる4つの経験「売上管理」「衛生管理」「人材管理」「企画/プロモーション」

飲食店店長職にはおもに下記4つの経験が求められます。「店長経験」がなくとも、下記の経験があると、飲食店店長職を目指す転職の際には評価されるでしょう。

  • 売上管理
  • 衛生管理
  • 人材管理
  • 企画/プロモーション

それぞれの詳細を、下表にまとめました。

▼売上管理

内容売上や店舗運営にかかるお金まわりの管理
業務例売上管理人件費計算食材費用の原価計算本部への売上報告書作成(日間、週間、月間)
ポイント経営がうまくいっているのか、どのメニューによって売上を立てられているのかを把握するため、厳密な管理を求められることが多い
年次ごとに売上目標を立てて、月次、週次と細かく売上管理する場合も
売上管理を細分化しておくと、売上が上下する要因を把握でき、目標達成に向けた施策を講じやすくなる

▼衛生管理

内容食材やキッチン等の衛生面の管理
業務例食材の賞味期限・消費期限チェックキッチンや調理器具、店内、トイレなどの掃除・消毒従業員への指導(手洗いや身だしなみ)
ポイント飲食店として食中毒を出さないため店舗と食材、従業員の衛生管理を徹底する
例えばソフトクリームの機械には国が決めた清掃のルールがあり、そのルールを守ることなどが求められる

▼人材管理(採用・教育・シフト調整など)

内容従業員の管理
業務例スタッフの採用(求人広告出稿や採用面接)教育・指導スタッフの評価シフト調整勤怠管理スタッフの給与計算
ポイント学生アルバイトが多い店舗では、卒業シーズンにスタッフが一気に変わることが多く、新たなスタッフの募集・育成やシフトの安定化をもとめられる
人材の入れ替わりが避けられない飲食店の場合は、人材育成に向けたカリキュラムを用意する場合もある

▼商品開発、プロモーション

内容売上をあげるための商品の開発やプロモーション
内容新しいメニューの考案店舗のHPの更新TwitterやInstagramなどSNSの更新チラシの作成や配布食べログなどへの出稿
ポイント季節にあった新メニューの考案や販売計画などを企画し実行する
売上をあげるためや、常連のお客様を楽しませるための1つの工夫として新メニューを考案することがある
色々なSNSがあるため、時流やお客様層に合わせたプロモーションを考える

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執筆者

フードコネクト運営事務局

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